産地偽装では」と指摘もあった「大間まぐろ」、定義を緩和へ
2022年10月31日
青森県の大間漁協が11月1日から、全国的なブランド「大間まぐろ」の定義を緩和することが28日、漁協への取材で分かった。漁協は大間沖で漁獲したクロマグロに識別番号付きのステッカーを貼っていたが、近年は大間沖周辺で取れたマグロも対象にしていた。実態に合わせるため、今後は漁場を問わず、大間の港で水揚げしたマグロについて「大間まぐろ」とするという。 【動画】初競りに向け出荷される大間マグロ…最高は278キロ(2019年)
漁協は、小鷹勝敏組合長名で「ステッカーの取り扱いについて」と題した文書を27日付で漁師らに送付した。新たな定義は、これまで「大間沖」としていた漁獲場所を示さず、「大間町大間の港に水揚げされ、漁協で荷受けされたまぐろ」に変更すると説明した。
漁協がステッカーに用いている「大間まぐろ」が特許庁から2009年11月に商標登録された際、定義を「大間沖で漁獲されるまぐろ」としたが、近年は漁場が拡大していることなどから「産地偽装ではないか」と指摘されているためだという。
今回の変更は21日の理事会で決定し、特許庁に26日付で再出願し、受理された。登録までには半年以上かかるとみられることから、11月からはステッカーに「特許出願中」の文字を加えて対応する。
再出願の背景には、漁業環境の変化がある。登録時の09年頃は大間沖が漁場の中心だったが、近年は不漁で津軽海峡全域や太平洋までマグロを追うようになった。マグロが回遊魚であることから海域を限定する意味合いは薄かったが、出願時の定義と異なってきたため対応を模索していた。
一方、「大間まぐろ」は商標登録される前の07年6月、特許庁が地域ブランドの育成を目的に導入した地域団体商標にも登録されている。この商標でも「大間まぐろ」の定義として漁場を「大間沖」と明記しており、漁協は今後、ステッカーの定義と矛盾しないように地域団体商標についても再出願する方針だ。
小鷹組合長は取材に「大間まぐろは全国的に注目されているので、定義を明確にすることが大事だ。大間の漁師が釣って、大間で水揚げすることを第一に、品質やブランド力を守っていきたい」と話した。
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