ごみ収集業者なのに「女性の求人応募者が絶えない」納得の理由
2023年05月03日
家庭や飲食店から出たゴミを集めて街中を周る「ゴミ収集業者」。ゴミを集める仕事の性質やイメージから、働き手が集まりにくい業界だ。求人に苦戦する企業が多数を占めるなか、ゴミ収集の仕事に女性の応募者が殺到する、異色の企業が広島県にある。ゴミの収集・回収リサイクルを手がける株式会社タイヨー(以下、タイヨー)だ。 同社は、ゴミ収集業へのマイナスイメージを払拭し、どの世代でも働きやすくなるようなさまざまな取り組みを行っている。そのひとつがシングルマザーをはじめとした子育て世代の支援。会社に保育園を設けて子育てをしながら働きやすいような仕組みを作るなど、従業員への福利厚生が充実しているのが大きな特徴だ。 ⇒【写真】自身もシングルマザーで子育てをしながら働く、タイヨー広報部の田中陽希さん 今回は自身もシングルマザーで子育てをしながら働く、タイヨー広報部の田中陽希さんにインタビュー。タイヨーが従業員の働きやすさやイメージ向上に取り組む理由について話を聞いた。
従業員の4割以上が子育て世代の女性
タイヨーは創業以来70年以上に渡り、広島市を中心にゴミの収集/処理リサイクルを行ってきた老舗のゴミ収集会社。 家庭ゴミをはじめとしたさまざまな種類のゴミの回収・運搬・処理を行っている。 広島県内に50社以上の同業他社があるなかで、タイヨーが異彩を放つ特徴として女性従業員の多さが挙げられる。ゴミ収集の仕事といえば一般的に男性が就労しているイメージがあるが、社員91人のうち女性が4割以上で、そのほとんどが子育て世代だという。
会社の敷地内に保育園を完備
「私も子供を育てながら働いていますがとても働きやすいです。無料の保育園やキッズスペース、そして寮などが完備されていますからね。さまざまな福利厚生を受けられるのが最大の利点です」 子供に寄り添いながら仕事ができるのも魅力のひとつ。会社の敷地内に保育園があるため、子供が体調不良になった時にすぐに駆け付けられるのだ。
“何かあった”時は同僚がサポートしてくれる体制
取引先の不動産会社が管理物件を紹介しており、普通のアパートやマンションに気軽に住むことができる。さらに初期費用はすべて会社持ちで、家賃補助も月に2万円が支給される大盤振る舞いだ。 「我が社の理念は『かっこいい社員、かっこいい仕事、かっこいい企業』と定めています。社員がかっこいい立ち振る舞いや行動をすることにより、かっこいい仕事ができるようになり、おのずとかっこいい企業になるといった意味が込められているんです。会社の発展の基盤となるのは社員1人ひとりですから、ポテンシャルを最大限発揮してもらうためにも福利厚生の充実を実施しています」 社員間での子育て世代へのサポートや配慮なども行き届いている。主に独身の男性や子育ての終わった女性などが業務をカバーし、急遽の休みや早退にも対応してくれる。 「保育園で風邪が流行ってしまうと必然的に子育て中の従業員も休まざるえなくなります。そこで頼りになるのが、子育てがひと段落した先輩パパ、先輩ママ、独身従業員たち。これからは彼らに対してのフォローもしっかり行っていきたいです。成果が認められやすい制度などを整備して、『フォローしてくれたことに対するお礼』を形にしたいなと思います」
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