EV電池大手AESC、26年に生産20倍・6か国で新工場…日産やベンツなどへ供給予定
2023年05月09日
日産自動車など車大手に電気自動車(EV)向け電池を供給する電池大手エンビジョンAESC(神奈川県座間市)が、生産能力を2026年に現在の約20倍の年間400ギガ・ワット時まで高めることが、わかった。車大手のEV移行を背景に、車載電池への投資が活発になっている。 【グラフ】国内の自動車販売台数では、海外メーカーのEVの割合が急上昇している
同社の松本昌一社長が、読売新聞のインタビューで明らかにした。26年時点の生産能力を、主なEV(総電力量60~70キロ・ワット時)換算で570万~670万台分に相当する規模にするという。世界6か国に電池工場を新設予定で、日本勢では最大となる見込みだ。
米国に新設する2工場で生産する電池については、独メルセデス・ベンツや独BMWへの供給が決まった。中国や英国、フランス、スペインでも工場をつくる。国内では、500億円を投じて茨城県内に新工場を建設中で、24年春の量産開始を見込んでいる。日産のほか、ホンダやマツダへの供給を予定する。従来の車載電池に比べて航続距離を伸ばせる新型電池を生産する。
EVの普及に向けて心臓部となる電池の確保には、自国生産を求める各国政府も注目する。米政府は、電池部品の一定割合を北米で製造・組み立てしたEVを対象に、税優遇する。エンビジョンAESCは各国政府の支援策を活用できるよう工場を配置する。
車載電池の世界シェア(占有率)は、日本勢トップのパナソニックホールディングスが約10%で、エンビジョンAESCは1%未満だ。パナソニックも28年度までに生産能力を現在の50ギガ・ワット時から3~4倍に増やす計画で、シェアの大きい中国、韓国勢も投資に積極的だ。
エンビジョンAESCは日産とNECの合弁会社として07年に発足し、19年に中国資本傘下に入った。日産も出資を続けている。
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