シダックス「給食」争奪戦が混沌…オイシックスとコロワイド「次の成長の柱として期待」
2022年09月13日
シダックスの給食事業を巡る争奪戦が混沌(こんとん)としてきた。食品宅配大手オイシックス・ラ・大地が株式公開買い付け(TOB)をかける一方、外食チェーンのコロワイドも給食子会社の買収を提案。コロナ禍でも堅調で今後の成長も見込める給食事業を取り込みたい考えだが、シダックス経営陣の意見は割れており、行方は見通せない。
創業家と協力

シダックスの本社(東京都渋谷区で)
オイシックスは8月30日から9月28日までTOBを実施。シダックス大株主の投資ファンド、ユニゾン・キャピタルが保有する約27%の株式をすべて買い取ることを目指している。
シダックスの取締役6人のうち、株主でもある志太勤最高顧問と志太勤一会長兼社長の創業家2人はTOBに協力。ユニゾン側と結んでいる株主間契約に基づき、ユニゾンの保有株をオイシックスに売るよう求めている。
一方、「牛角」や「大戸屋」を展開するコロワイドは6月、シダックスに給食子会社の買収を提案した。関係者によると、シダックス本体の時価総額(約346億円)を上回る金額を提示しており、給食事業を取り込んで本格的に展開していく考えだ。
4・5兆円規模
争奪戦が激しくなっているのは、両社とも給食事業の将来性の高さに注目しているからだ。
給食業界は社員食堂や病院向けの食事、学校給食などに幅広く食を提供している。矢野経済研究所によると、2021年度の市場規模は前年度比4%増の4兆5140億円に上る。
コロナ禍でも比較的影響が少なく、安定した収益性が見直されており、食品関連業界では「高齢者施設や病院向けを中心に、次の成長の柱として期待されている」(業界関係者)との見方が強い。
シダックスの給食関連事業は22年3月期に売上高524億円と業界では中堅クラスで、成長が見込める病院や高齢者施設向けのサービスに力を入れている。
有機野菜のネット販売が本業のオイシックスは宅配事業の成長に陰りもみられる中、シダックスの給食事業を通じて食材の取引拡大を図る。一方、主力の外食事業がコロナ禍のダメージから抜け出しきれないコロワイドは給食事業を取り込み、中核事業の一つに育てる構想を描く。
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