EV充電設備の目標倍増、30年までに30万口…SA・道の駅などに
2023年08月26日
電気自動車(EV)の普及に向け、政府は2030年までの充電設備の設置目標を、従来の2倍となる30万口に引き上げる方針を固めた。世界ではEVの利用が急速に広がっており、国内でも充電設備を増やしてEV化を後押しする。 【グラフ】一気に増えるか…EV充電設備の設置数、これまでの推移と今後の目標
経済産業省が28日の有識者会議に、整備促進のための指針案を示す。
目標対象は、高速道路のサービスエリア(SA)や道の駅、商業施設など公共スペース。新目標は現在の設置数(約3万基)の10倍に相当する。最近は1基で複数のEVを同時に充電できるタイプが登場しており、新目標では数え方を「基」から「口」に見直す。
政府は21年に改定したグリーン成長戦略で、30年までに15万基を整備する目標を掲げた。トヨタ自動車などの日本メーカーは今後、国内でのEV販売を本格化させる見通しで、普及のカギを握る充電設備についても目標の上方修正が必要だと判断した。
充電時間の短縮も図る。充電器は出力が高いほど充電時間を短くできる。現在、急速充電器は50キロ・ワット未満が6割弱を占めているが、高速道路で90キロ・ワット以上、それ以外では50キロ・ワット以上を「目安」として示す。政府は設置のための補助金を通じて、急速充電器の整備を道路管理者らに促す。
充電料金は設備の利用時間に応じて課されるケースが多いが、25年度をめどに充電した電力量に応じて支払う「従量課金制」の導入を目指す。
政府は35年までに新車販売の100%を、ハイブリッド車(HV)を含む電動車とする目標を掲げている。22年度のEVの国内販売台数は7・7万台で、乗用車全体の約2%にとどまり、中国や欧州に後れを取っている。充電設備も18年から約3万基で伸び悩んでおり、数の少なさや出力の低さがEV普及が進まない要因となっている。
EVの普及が進む主要国では充電設備も拡充が進んでいる。22年に中国は176万基、米国は12・8万基、フランスは8・4万基、ドイツが7・7万基を設置済み。30年目標では、ドイツが100万基、米国が50万基、フランスが40万基と高い目標を掲げている。
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