おでんピンチ、“すり身”が高騰
2019年08月21日
8月20日(火)18時52分 TBS
秋めいてくると、だんだん食べたくなるのがおでん。大手のコンビニでも、20日から販売が始まりました。一方で、業界を悩ませるのが原料の高騰です。背景には意外な理由もあるようです。
都内のコンビニ、店員が新しいのぼり旗を立てました。
「中華まんとおでんはじめました」(店員)
熱々の中華まんとおでんの販売を開始。でも猛暑の中、売れるのでしょうか?
「クーラーが効いている場所だと、体温が下がっているので逆に食べたい」(女性)
意外にも、この時期売上が伸びるというおでん。昼と夜の気温差が大きく、体が冷えを感じるためで、実は1番売れるのは、冬ではなく9月だそうです。
しかし、まもなく訪れるかき入れ時を前に、おでんの原料をめぐりある異変が・・・
「すり身(の価格)が上がっている」(大野蒲鉾店 大野雅司二代目店主)
はんぺんなどの練り物に使われる魚のすり身が、高騰しているというのです。背景には一体何が?
こちらはタイの屋台。麺料理に欠かせないのが、魚のすり身を丸めたフィッシュボールです。タイでも、すり身の仕入れ価格が2割ほど高くなったといいますが・・・
「フィッシュボールがあるともっとおいしくなるから抜いてほしくない。値段が高くなっても構わない」
一方、フランスのスーパーをのぞいてみると、冷蔵コーナーは、魚のすり身を使ったカニカマだらけ。
「何年も前からこんな感じだよ。とにかくよく売れるから」
健康志向の高まりを背景に、世界的に練り物の消費が急上昇。原料となるスケトウダラのすり身が世界的に高騰し、日本への輸入価格はおよそ3割値上がりしました。これを受けて、今年3月には、かまぼこやちくわなどを、ニッスイが最大10%、紀文食品が最大15%値上げしました。
さらに、渋野選手が食べていることで人気に火がついた駄菓子。原料にスケトウダラを使っているため、今年2月、価格は変えずに容量を減らす実質値上げに踏み切りました。
一方、取材に応じてくれたこちらのお店。値上げしたくてもできない事情があると言います。
「さつま揚げとかは高級品ではないですからね。そんなに高くなったら、消費者も離れていってしまう」(大野蒲鉾店 大野雅司二代目店主)
コンビニ大手3社も今年は値上げしないと言います。しかし・・・
「生産コストが上がっていますから、製品の価格に反映させたい気持ちはどこのメーカーも持っている」(日本かまぼこ協会 奥野勝専務理事)
メーカーによっては、今後値上げの動きが出る可能性もあります。(20日17:25)
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