台風被害で焼却炉が水没、ごみ処理できず 郡
2019年10月24日
10月24日(木)10時3分 毎日新聞

運び込まれる災害ごみの仮置き場=郡山市田村町金屋で2019年10月23日、笹子靖撮影
台風19号による浸水被害で福島県郡山市のごみ処理施設の能力が大幅に落ち、災害ごみだけでなく一般ごみの処理も十分にできない事態が深刻化している。復旧にはさらに時間がかかる見込みで、市はごみの減量を市民に呼び掛けている。
市生活環境部によると、市内に2カ所あるごみ処理施設のうち富久山クリーンセンターは、焼却炉2基(1日当たりの処理能力計300トン)が水没した。同様の処理能力がある河内(こうず)クリーンセンターは、2基ある焼却炉のうち1基が台風の通過前から定期点検中で運転を停止しており、市全体では4分の1程度の処理能力に落ち込んでいる。
このため、市内で出る災害ごみの本格的な処理に着手できず、家庭などで出る一般ごみも十分に処理できない状態が続いている。災害ごみは15日から回収しているが処理の見通しが立たないため、21日までに被災地から出た計1800トンを市内5カ所の仮置き場に集めている。
同市田村町金屋の仮置き場には、23日朝も災害ごみを満載したトラックなどが仮置きの順番を待つ長い列を作った。仮置き場には泥水を吸った畳や壊れた家具、電化製品などの山ができていた。
富久山クリーンセンターは焼却炉の修理に向けて準備しているが、復旧のめどは立っていない。河内クリーンセンターで停止中の焼却炉は定期検査を中断し、近く運転再開を目指している。
さらに市は、ごみ処理施設の能力に余裕がある近隣自治体の協力を求めるため、調整を進めている。河内クリーンセンターの小野浩幸所長は「浸水した地域だけでなく、市民全体でごみを減らそうという意識が必要だ」と話した。【笹子靖、寺町六花】
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