高校入試 追試? 病院受験? 調査書判定? 新型肺炎対応、悩む教委

カテゴリー/ フリースペース |投稿者/ ビレンワークアップ
2020年02月21日

高校入試の受験生が新型コロナウイルスに感染した場合、どう受験機会を確保すればいいか――。受験シーズンの真っ最中に感染リスクが高まっていることを受け、各地の教育委員会が対応策の検討を迫られている。近年はインフルエンザ感染者らを対象に追試を導入する動きが広がっているが、新型コロナウイルスは回復までに時間がかかり、既存の救済措置では対応できない恐れがある。

【新型肺炎 相談・受診の目安は?】

 3月11日に公立高の一般入試がある大阪府は、インフルなどに感染した受験生を6日後の追試で救済する。ただ、府教委の担当者は気をもんでいる。今回の感染は、2週間ほど入院を強いられるケースも想定され、追試に間に合わない可能性があるからだ。

 病院での受験を認める制度もあるが、試験監督者の感染防止策を考える必要がある。担当者は「追試も受けられない人が出た場合、何らかの措置が必要となるかもしれない。状況を見ながら対応を検討したい」と話す。

 近年の公立高入試では、体調が優れない生徒たちを救済する目的で追試を導入する自治体が増えている。しかし、数日で回復が見込めるインフル感染者を想定して日程を組んでいるため、大阪府と同様の悩みを抱える教育委員会は少なくない。

 愛知県は公立高を二つのグループに分け、3月5日と9日に一般入試を実施。いずれも2日後に追試を設定するなど、手厚く受験機会を用意している。だが、新型コロナウイルスに感染した場合、すべて受けられない恐れがあるために対応を検討中だ。

 2月28日に公立高の一般入試を予定している埼玉県は、新型コロナウイルスの感染によって5日後にある追試も受けられない生徒が出れば、調査書(内申書)などに基づいて合否判定をするよう各校に通知した。石川県は、感染者が追試の日も試験会場に足を運べない状態であれば、病院で追試を受けることを認める。県教委の担当者は「病院受験となった場合は、試験監督の方法などについて関係機関と相談したい」と話す。

 文部科学省は「大切なのは、感染者の受験機会を確保することだ。各自治体の実情に合わせて方法を考えてほしい」としている。【大久保昂】

 ◇都立高入試、4万5000人が挑戦 3月10日に追試

 東京都立高校の一般入試が21日に実施され、全日制と定時制計184校に約4万5000人が挑んだ。都立西高校(杉並区)では、新型コロナウイルスの感染が拡大していることもあり、マスク姿の受験生が目立った。合格発表は3月2日。

 都教委は、インフルエンザに感染するなどのやむを得ない事情で受験できなかった生徒には3月10日に追試を行う。新型コロナウイルスによって受けられなかった生徒も対象となる。

 
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