金正恩氏「重病説」で「妹・金与正氏を“女帝”に」?…北朝鮮の権力構造に異変か
2020年04月24日
アメリカCNNが北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が手術後に「危険な状態」に陥ったと報じたのに対し、北朝鮮メディアは現時点で沈黙を守っている。北朝鮮のような独裁体制では、最高指導者の健康状態は最高機密にあたる。もし、最高指導者の健康不安につながる情報が漏れれば、“敵”に付けいる隙を与え、体制が動揺すると考えるからだ。
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その意味では、北朝鮮側はCNNの報道を直ちに打ち消すことが求められ、金委員長の姿をメディアに映し出して健在ぶりを誇示する必要がある。
韓国の中央日報は22日、政府当局者の発言として「金委員長が江原道の別荘に滞在し、周辺地域を非公開で現地指導するなど正常な活動をしている」と伝えた。もし、これが事実であれば、金委員長がいつ姿を見せてもおかしくない。むしろ、一日も早く姿を見せるべきなのだが、なぜそうしないのかが気になるところだ。韓国統一省によると、2020年に入って金委員長が公式席上に10日以上姿を見せないのはこれまでに3回、今回を含めると4回目となる。
金委員長の動静報道を振り返って見よう。
1/25 平壌で旧正月を祝う記念公演を観覧 金与正氏、叔母の金慶喜氏らが参加。
2/16 父・金正日総書記の誕生日に錦繍山太陽宮殿を参拝
最初の動静“空白”期間は1月25日以降、2月15日までの21日間。
次は2月16日以降、2月27日までの11日間、公式席上に姿を見せていない。
2/28 朝鮮人民軍部隊の合同打撃訓練指導
2/29 金委員長の指導の下、朝鮮労働党政治局拡大会議開催と報道(開催日不明)
3/2 朝鮮人民軍前線長距離砲兵区分隊の火力攻撃訓練場で訓練視察
3/9 朝鮮人民軍前線長距離砲兵区分隊の砲撃訓練を再び指導
3/12 朝鮮人民軍第7軍団と第9軍団の砲兵部隊の砲撃対抗競技を視察
3/17 平壌総合病院の着工式に参加して演説
3/20 朝鮮人民軍西部前線大連合部隊の砲撃対抗競技を視察
3/21 戦術誘導兵器の模範射撃を視察
3度目は3月21日以降、4月10日までの19日間だ。
4/10 朝鮮人民軍の軍団別迫撃砲兵区分隊の砲撃訓練を指導と報道(指導日不明)
4/11 朝鮮労働党政治局会議を主宰
4/12 西部地区の航空師団管下の攻撃機連隊を視察と報道(視察日不明)
そして4度目となる今回、金委員長が姿を消してから22日で11日が経過した。これ以上、不在期間が長引けば、健康不安説が真実味を増し更なる憶測を呼ぶだろう。北朝鮮側としては金委員長の健康不安説を払拭し、効果的な形で健在ぶりを示すタイミングを慎重に見極めていると見られる。
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