「航空業界は一旦諦めました…」ANA・JALに行きたかった就活生の行方

カテゴリー/ フリースペース |投稿者/ ビレンワークアップ
2020年06月22日

回復傾向には向かっているが…

写真:現代ビジネス

 新型コロナウイルスで大きな影響が出ている航空業界。インバウンド(訪日外国人観光客)の増加が追い風となり、最高益を出し続けてきたANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)。不可抗力による影響は計り知れない。 【写真】「月収は10万円切り…家賃も払えない」LCCで働くCAたちの惨状  ゴールデンウィーク期間中(4月29日~5月6日)における旅客数は、ANAが国内線で前年比96.5%減の約4万5000人、国際線で前年比97.3%減の約6600人。JALでも国内線でグループ全体で前年比95.1%減の約4万7000人、国際線で前年比99.1%減の約2000人しかいなかった。  世界各国の入国制限により、5月は海外から日本に入国した訪日外国人は前年比99%減のわずか1700人に留まった。  ANA(全日本空輸)やJAL(日本航空)の国際線は、2月から影響が出始め、3月頭に中国と韓国からの入国制限が開始され、その後ほぼ世界全域に拡大したことで、運休便が相次ぎ、4月以降、ANA・JAL共に9割以上の便が欠航となっている状況が続いている。  国内線についても、3月から徐々に影響が出始め、4月6日の緊急事態宣言発令後以降、5月下旬に解除されるまでの間、ANAでは約85%、JALでは約70%の便が運休に追い込まれる形となった。  6月に入って一部ビジネス需要などの回復により、ANAは約70%、JALは約60%程度の運休率に回復し、筆者も福岡や大阪などの路線を利用したが、半分程度から乗客が多い便では9割近く搭乗していた便もあるなど、緩やかではあるが回復傾向に向かっていることを実感することができた。7月はANA・JAL共に5割程度の運航率になることが明らかになっている。

採用再開の可能性はあるのか

 国際線・国内線ともに大打撃を受けている中で、航空業界の新卒採用にも大きな影響が出ている。  5月に入り、ANAとJALの大手2社は新卒採用の一時中断を発表した。両者ともに総合職、客室乗務員をはじめ、ほとんどの職種で凍結となっており、ANAやJAL以外でもスカイマークなどでも同様の状況になっている。  既に内定が出ている場合には内定が維持されるほか、運航乗務職(自社養成パイロット)や一部の障がい者選考に限って採用活動を継続している。  このような状況中で就職活動中の大学4年生にも余波が及んでいる。大手2社ともに採用も一時休止したことで、航空業界に志望する学生が現状では応募することすらできない状況に陥っている。  採用再開の可能性があるのかについて考えてみよう。  ANAは「採用活動の再開および時期については、今後の動向を慎重に見極めながら検討してまいります」、JALも「現在実施している採用活動につきましては中断させていただくことといたしました」とホームページ上で発表している。だが、6月に入ってもまだ判断ができるような状況になっていない。その理由は国際線だ。  ANAもJALも2020年の東京オリンピック・パラリンピックへ向けて国際線ネットワークを拡大する戦略を取っていた。特に3月29日からはANAは1日あたり13.5往復、JALは1日あたり11.5往復の羽田空港国際線発着枠拡大に伴う新規就航・増便を予定していたが、現在も運航ができない状況が続いており、就航の目処は立っていない。

 
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