大統領選まで1カ月、トランプ氏の新型コロナ感染で混迷深まる

カテゴリー/ フリースペース |投稿者/ ビレンワークアップ
2020年10月04日

米大統領選挙の投票日を約1カ月後に控えてトランプ大統領が新型コロナウイルス感染症(COVID19)治療のために入院したことで、選挙戦の最後の数週間は混乱状態に陥りそうだ。大統領が前例のない健康問題に直面しているだけでなく、選挙戦の人員配置などで課題も出てきた。

ホワイトハウスは2日夕、トランプ大統領がワシントン近郊のウォルター・リード米軍医療センターに「数日間」入院すると発表した。トランプ氏の選対はこれより先に、ウィスコンシン、ペンシルベニア、ネバダなど重要州への訪問を含む政治イベントの中止やバーチャル化を明らかにしていた。

マクナニー大統領報道官は「トランプ大統領は引き続き気力が充実しており、軽い症状はあるが、一日中仕事をこなした」と説明。「念には念を入れ、主治医や医療専門家の勧めもあり、大統領は今後数日間、ウォルター・リードから執務する」と述べた。

トランプ大統領は世論調査や資金集めでリードする民主党候補のバイデン前副大統領に追い付こうとしているが、集会に姿を見せ有権者と触れ合うことで、資金を集めるとともに支持者の熱狂をあおるのがトランプ氏のスタイルだ。バイデン氏に先行を許しているのはトランプ氏の新型コロナ対応が少なからぬ要因だが、今やその問題が大統領自身を悩ませている。

作戦が不可能に

トランプ氏は選挙戦の最終盤で焦点を新型コロナから移し、最高裁判事指名や景気回復、暴動などに向けたい考えだった。しかしメディアの注目を集める得意の政治集会などを開けなければ、世論調査に示されたバイデン氏のリードを覆すのは難しいだろう。

今後数週間、トランプ氏の健康状態が話題の中心になることは間違いない。大半の国民がトランプ氏の対応のまずさを指摘する新型コロナ問題への関心が再び高まることになる。

バイデン氏にとっては、対立候補の病気を喜んでいるような様子を決して見せることなく、トランプ氏の新型コロナへの姿勢と政策について批判を続けるという適切な姿勢を保つことが必要になる。事情に詳しい関係者によると、バイデン陣営は中傷的な広告を取り下げるという。

 
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