NPB審判を引退 家業継ぎ住職へ 館林の佐々木昌信さん 「人間力」培った29年の軌跡を振り返る
2020年12月14日
11月の西武―日本ハム戦を最後に日本野球機構(NPB)の審判員、佐々木昌信さん(51)=館林高出身=が引退した。父の逝去により群馬県館林市内の実家、覚応寺(かくおうじ)の住職を継ぐためだった。29年間で2360試合に出場(歴代54位)。オールスターゲームや日本シリーズなど大舞台を踏み、2017年にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に派遣された。第18世住職として多忙な毎日ながら、「落ち着いたらアマチュア資格を回復し、地元で競技発展に協力したい」と語る佐々木さんの足跡を伝える。(田中暁)
◎最後の花道 メットライフドーム全体が拍手

最後の試合となった西武―日本ハム戦のセレモニーなどの写真。なじみのスポーツ紙カメラマンから贈られた
11月4日、メットライフドームでホームチームの西武によってセレモニーが催された。オーロラビジョンに佐々木さんが映し出された。球場全体の拍手の中、花束を受け取った。「こんなにしてもらって、いいのかな」と気恥ずかしさを覚えた。審判員になって間もないころ、先輩に言われた言葉がよみがえった。「選手も審判も『人間力』だよ。みんな見てる。おまえも辞める寸前に分かるさ」
高校時代に右肘を手術、後に肩も痛めたが野球をやり切りたかった。大学で僧侶の資格に加えて教職課程を受講し、郷里に戻って高校野球の指導者になろうと考えていた4年生の時だった。プロ野球の審判員面接に誘われた。
当時の採用はスカウトが中心で、同期を含めて元プロ選手が多い。「記念受験」のつもりで東京の事務局を訪れた。ところが、「すぐ手続きを。実家の両親から同意書をもらってくれ」と内定が出た。慌てて実家に電話すると、「だまされてるんじゃないか」となかなか信じてもらえなかった。
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