私立中高「切り札」は共学化 校名変えたら…受験者急増
2021年03月08日
2021年度から共学化し、校名も変える首都圏の私立中学・高校が、初年度入試で人気を集めている。共学化を機に英語教育強化などの改革を行った学校が多く、受験者が大幅に増えるケースも出てきている。(柏木友紀、高室杏子、川口敦子) 【写真】光英VERITAS中の理数特待入試に挑む受験生=2021年1月20日午後2時35分、千葉県松戸市秋山、高室杏子撮影 ■「国際的な教育」で高倍率に 2月1日午後3時過ぎ、広尾学園小石川中(東京都文京区)の真新しい校門を受験生たちが次々とくぐった。同校は、2018年から広尾学園(港区)と教育連携をしてきた村田女子高校(文京区)が新年度から「広尾学園小石川中学・高校」と校名を変え、中高一貫の共学校としてスタートする。 「娘は海外留学を考えており、ここは英語に力を入れているので志望した」と、受験生の娘を見送った母親は言う。この日午前は、グループ校の広尾学園を受験した。 新しい校名での1期生を選抜する入試。1日午前の1回目入試から出願倍率は10倍を超え、この日午後の2回目は定員20人に対し582人が出願した。計5回の一般入試全体では計90人の定員に出願者数は3210人、このうち受験者数は1713人で、341人の合格者を出した。 「倍率を見て驚いた」という男子受験生も広尾学園と広尾学園小石川を併願していた。建築家志望で、父親は「広尾学園系列は国際的な教育をしていると聞いた。海外でも通用する英語でのプレゼン能力を鍛えさせたい」という。 広尾学園小石川の松尾廣茂校長は、07年に順心女子中学・高校を共学化して広尾学園をつくり、教頭として学園の改革を先導した。松尾校長を含め、16人の教員が広尾学園から異動し、受験指導に関して実績を持つ5人の教員が他の進学校から加わった。 1学年約300人の広尾学園に対し、広尾学園小石川は約120人で、アットホームな雰囲気が売りだ。広尾学園と同様にインターナショナルコース(80人)を設け、同園と同等・同質の教育を目指すという。 このコースでは、日本人とネイティブスピーカーの教員2人が担任となり、ホームルームでは英語を使う。「帰国生がクラスにいることで、英語だけでなく、教員に積極的に質問する姿勢などで、生徒全体が刺激を受けると期待している」と松尾校長は話す。高校の受験者数などは非公表だが、24年度からは高校募集を停止し、完全中高一貫校になる予定だ。
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