参院広島で痛恨の敗戦、自民・岸田氏、次期総裁選へのもくろみ崩れる

カテゴリー/ フリースペース |投稿者/ ビレンワークアップ
2021年04月26日

25日に投開票された参院広島選挙区再選挙は、自民党広島県連会長として陣頭指揮を執った岸田文雄前政調会長にとっても、痛恨の敗戦となった。再挑戦をうかがう次期総裁選に向け、存在感を高める絶好の機会として岸田派(宏池会)を挙げての総力戦で臨んだが、発端となった「政治とカネ」の問題への風当たりは予想以上に強く、再選挙を総裁選への「追い風」とするもくろみは崩れた。 【表でみる】次の首相にふさわしい政治家は  「力不足で結果を出せなかった。申し訳ない」  岸田氏は25日夜、広島市内のホテルで記者団にこう語り、無念の表情を浮かべた。  広島は池田勇人、宮沢喜一両元首相を輩出した「保守王国」だ。元法相の河井克行被告(自民離党)と妻の案里前参院議員が引き起こした令和元年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件への批判は広がっていたが、党内では当初、「勝って当然だ」(幹部)と楽観ムードが漂っていた。  ところが、選挙戦が始まり、報道各社の情勢調査で野党共闘候補のリードが判明すると、空気は一変した。元年参院選では、菅義偉(すが・よしひで)首相の後押しを受けた案里氏が初当選したあおりで岸田派の現職が落選したため、派内には「事件は案里氏側によるもの」との意識が強かったが、派幹部は「有権者から見れば同じ自民党だ。事件のダメージは想像以上に大きい」と漏らした。  巻き返しに躍起になった岸田氏は選挙戦中はほとんど広島を離れず、街頭演説では「自民党は変わらなければならない」と支持を訴えた。地元紙に自らの写真付きの広告を掲載するなど、宣伝役も買って出た。  これまで距離があるとされてきた二階俊博幹事長にも頻繁に電話をかけて情勢を報告するとともに支援を要請。外相などを歴任した「エリート」の印象が強かった岸田氏のなりふりかまわぬ戦いぶりに、「まるで岸田さん自身の選挙じゃ」(県議)との声も上がった。  だが、買収事件にかかわった県議や広島市議らは表立った行動はできず、陣営はまとまりを欠いた。前県連会長の宮沢洋一元経済産業相が「事件に関わった議員は(再選挙の)応援に入らなくていい」などと発言したことで党本部も序盤は支援に及び腰となり、最終盤に野田聖子幹事長代行や丸川珠代五輪相らが広島入りしたが、出遅れ感は否めなかった。  岸田氏は次期総裁選を見据え、自らの外交・安全保障戦略を打ち出し、安倍晋三前首相との連携強化に動き出した矢先だった。党内には県連立て直しのため、火中の栗を拾う形で会長を引き受けた経緯があることから「岸田さんの責任にするのは酷だ。首相を含め、党全体の責任だ」(幹部)と擁護する声が上がる。ただ、それでも地元での大一番を落としたことによる求心力への影響は避けられない。安倍、菅両政権を通じ、一貫して首相候補に名を連ねてきた岸田氏は、剣が峰に立たされ

 
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