欠け始めた「菅軍団」、政権運営は二階・安倍・麻生頼み…[政治の現場]
2021年07月14日
菅義偉首相は絶句した。 【動画】菅首相の似顔絵入り湯飲み、寄せられた注文数は何と…!
5月24日、東京・赤坂の衆院議員宿舎の一室。向き合う国家公安委員長・小此木八郎の口から、予想だにしない言葉が出たためだ。「横浜市長選に出馬します」。小此木は、菅が旗振り役を務めるカジノを含む統合型リゾート(IR)の横浜誘致を「取りやめる」とたたみかけた。「そうか、分かった」。長い沈黙の後、菅はようやく絞り出した。

(写真:読売新聞)
菅は、小此木の父で元通産相の彦三郎の秘書として政界に入った。菅と小此木の付き合いは45年を超す。昨年9月の自民党総裁選では、「兄弟分」として信頼する小此木を菅陣営の選挙対策本部長に据えた。
無派閥の菅は、小此木や行政・規制改革相の河野太郎ら神奈川県選出の議員に加え、衆院の初当選同期組と無派閥議員を頼ってきた。その「菅軍団」は今、くしの歯が欠けたようだ。
菅が「山ちゃん」と呼んで信頼する同期の党選挙対策委員長の山口泰明も6日、次期衆院選に出馬しないことを表明した。山口が菅に近い議員に引退を伝えると、「菅さんはどうなるんだ」とその議員は落胆した。
◎
党内基盤が脆弱(ぜいじゃく)化する菅は、党実力者への傾斜をますます強めている。
「行ってきます」
6月10日午後。先進7か国首脳会議(G7サミット)が開かれる英国への出発をこの日夜に控えた菅は、自民党本部4階の幹事長室を訪れた。座ったまま出迎えた幹事長の二階俊博は「水分補給をちゃんとしなきゃ」と、上機嫌で地元・和歌山県産のスイカを振る舞った。菅は、同席していた国会対策委員長の森山裕、幹事長代理の林幹雄とともに、スイカにかぶりついた。
昨秋の総裁選で、菅は二階、森山、林にいち早く出馬を伝え、支持を得た。二階は「菅首相の生みの親」となり、菅はこの3人と赤坂の議員宿舎で月に1回は会合を開いている。
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