日大理事長を聴取 東京地検 資金流出、関与を否定

カテゴリー/ フリースペース |投稿者/ ビレンワークアップ
2021年09月15日

日本大学の付属病院の建設工事をめぐる背任事件で、東京地検特捜部が日大の田中英寿(ひでとし)理事長(74)を任意で事情聴取していたことが14日、関係者への取材で分かった。特捜部は田中氏と近い日大理事について、2億円超の資金を外部に流出させ日大側に損害を与えた背任容疑で捜査。大学トップである田中氏と一連の資金移動の関わりや、日大内での意思決定過程などについて慎重に調べを進めている。 【イラスト】日大をめぐる資金の流れ 関係者によると、特捜部は田中氏をこれまでに複数回、参考人として任意聴取。田中氏は、特捜部の調べに対し「流出は知らないし、(流出したとされる)金も受け取っていない」などと、資金流出への関与を否定しているという。 特捜部は8日以降、背任容疑の関係先として、日大本部のほか、東京都内にある田中氏の自宅や、日大の理事長室などを捜索した。押収資料を分析し、国内最大規模の大学の不透明な資金の流れについて解明を進めている。 関係者によると、日大医学部付属板橋病院(東京都板橋区)は老朽化のため、日大創立130周年事業として建て替え工事が持ち上がり、昨年、20億円超で都内の設計会社が設計業務を請け負った。 この際、日大の関連会社「日本大学事業部」(世田谷区)の取締役を務める日大理事が主導し、設計会社を通じて、大阪市の医療法人グループの関係先に2億円超の資金を移動させた疑いが持たれている。 田中氏は長年、この日大理事を学内で重用してきたことで知られる。 日大事業部は、学内の物品の共同調達や関連施設の管理・運営などを手がけ、田中氏が理事長に就任後の平成22年に日大の100%出資で設立。日大理事は立ち上げ時から日大事業部に携わり、その後も中核的な立場を担ってきた。 田中氏は昭和44年に日大経済学部を卒業後、日大に勤務。平成20年に理事長に就任した。学外では、日本オリンピック委員会(JOC)副会長、国際相撲連盟会長などの要職を務めてきた。

 
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