ラムネ菓子ブーム」でコラボ商品続々、なぜ大人気になったのか
2021年10月18日
幼いころから身近にあったラムネ菓子が今、ブームとなっている。大人をターゲットにしたラムネが複数社から登場していたり、ドリンクやゼリー、プロテインなど、ラムネ味の商品が立て続けに発売されたりしている。いったいなぜ、ここまでラムネ商品に火が付いているのか。ラムネ業界でシェア20%(※1)を誇り、このブームをけん引してきた森永製菓に話を聞いた。(清談社 田中 慧) (※1)…出典:インテージSRI+ ラムネ菓子(森永製菓定義)市場 2020/8/1 – 2021/7/31 累計販売金額 ● “大人向けのラムネ”が 爆発的な人気商品に ラムネ飲料の味を再現し、お菓子にしたラムネ菓子が今、子ども以外の層からも支持を得ている。ラムネ菓子に注目が集まりだしたきっかけは、2018年に森永製菓が発売した「大粒ラムネ」だったという。 「SNSで『ラムネを食べると集中できる』という口コミが広がったことを受け、デスクワークや勉強のお供として、ターゲットを大人にして開発したのが『大粒ラムネ』です。食べ応えがあるよう、大きさを従来のラムネの1.5倍にして販売しました。爆発的な人気商品となり、3年たった今でもブームは継続しています」 こう語るのは、同社でラムネ菓子のマーケティングを担当する中原仁氏だ。
新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが増え、通勤途中にコンビニに立ち寄る機会が減ったことで、タブレット商品などを含む錠菓子市場全体の売り上げは落ち込んでいるという。だが、そんな厳しい状況のなかでも、「大粒ラムネ」は発売初年度と比較し、2020年の売り上げを1.83倍(※2)まで伸ばしている。 (※2)…出典:インテージSRI+ 大粒ラムネ 2018/7/1 ~ 2021/6/30 累計販売金額 「コロナ禍でもビジネスパーソンから変わらず支持をいただいています。たとえ働く場所が変わっても、仕事の“作業に取り組む”という部分は変わらないので、集中したいときにラムネを口にする習慣がかなり定着してきていると感じます。SNSには『ラムネ食べてから原稿書く』『仕事中にはこれがないとだめだ』といった声も届いています」 今では作業のお供として信頼を得ている大粒ラムネだが、実は販売開始時点では、ラムネを食べることによって仕事や勉強がはかどるという科学的な根拠はなかったという。 2015年頃から脳神経の活動がぶどう糖に依存していることがメディアによって周知されはじめ、「ぶどう糖を多く含んでいるラムネを食べると集中したり、リフレッシュしたりできる」という印象が広がっていった。森永製菓は、拡大するぶどう糖の需要を獲得するため、大人向けに「大粒ラムネ」を発売した形になる。 そこで2020年、森永製菓は「ぶどう糖を多く含むラムネ菓子の単回摂取で認知機能の一部である『ワーキングメモリー』(※3)と『持続的注意力』スコアが改善することを確かめました」という研究成果を発表。ぶどう糖によって作業効率が上がることを明らかにした。 (※3)…「ワークングメモリー」とは、理解や推論など認知的課題を行うときに情報を一時的に保持するための記憶のこと。 「確かなエビデンスを得たことで、勉強や仕事など集中したい場面に適した食べ物であることを、より認識していただけるようになったと思います」
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