鹿児島2区 元知事・三反園氏、当選直後に自民入り意向 すっきりノーサイドとはいかず
2021年11月05日
「国会議員との人脈や知事の経験を生かし汗をかいて努力する」 【写真】支援者をグータッチでねぎらう金子万寿夫さん=10月31日、鹿児島市谷山中央4丁目
2日午前11時すぎ、指宿市役所。鹿児島2区で初当選を決め、地元へあいさつに訪れた元知事の三反園訓氏(63)は出迎えた職員や支持者に笑顔で応えた。 観光と農業の街は、新型コロナウイルスの影響で経済が疲弊し、サツマイモ基腐(もとぐされ)病に苦しむ。豊留悦男市長は「自民とはいろいろあったようだが、終わればノーサイド。指宿の観光大使として活躍して」とエールを送る。 持ち前のフットワークを生かし、早くも選挙区内を走り回る三反園氏。ただ当選が決まった直後に「自民党員に応援してもらい当選できた。考え方も近い」と、自民入りに意欲を示したことが波紋を広げている。 同じ頃、2区で敗れた自民前職の金子万寿夫氏(74)は進退について「落ち着いて考えたい。改めて伝える機会を設ける」と明言を避けていた。 「心情的に今日明日入れるはずがない。なぜ対立構図をつくるのか」(自民県議)と明かすなど、フライング気味の意思表示は関係者の間を駆け巡った。
■不快感 1日未明、自民党県連の森山裕会長が報道陣の取材に応じた。「当選したからといって、自民の対立候補が公認申請することはないだろうと思う」と不快感をあらわにした。 発言を受け三反園氏は軌道修正に追われた。無所属のまま自民会派に所属し静岡5区を制した細野豪志氏を引き合いに「自民入りを決めたわけでなく、さまざまな活動の仕方がある」と釈明。それでも関係者の多くは「本音は自民党に入りたいはず」と口をそろえる。 三反園氏は選挙戦で東京・永田町人脈を中心に訴えた。挙げた名前はテレビ局記者時代から親交があるとされる元自民幹事長の二階俊博氏や高市早苗政調会長ら。岸田文雄首相とは大学の同窓だったことなど政権中枢とのパイプを強調し「今ならすぐ仕事ができる」とアピールし続けた。 ■禅譲 金子氏の地元・奄美での受け止めはさまざまだ。ある自民関係者は「本人が入りたければ認めればいい」。地方議員は「これだけ激しく争えば感情的に無理な人はいる」と明かす。
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