ミスタードーナツ「4年で200店が閉店」の謎。コンビニスイーツ人気が逆風に
2021年11月08日
みんな大好き、ミスド人気に陰り?
「あれ?駅前のミスド、閉店してない?」 先日、仕事で西日本の某地方都市を歩いていたら、そんな会話が聞こえてきました。実はこれ、偶然ではありません。ここ数年、ミスタードーナツ(ミスド)の閉店が続いています。 ダスキンが運営するミスドですが、ここ4年でなんと約200店が閉店。あのオールドファッションの甘い香り、ポン・デ・リングのモチモチ感、そしてかつてあったカフェオレのおかわり…あのミスドに人気に陰りが出る理由が考えられません。 いったい、ミスドに何が起きていたのでしょうか? ミスドが陥った”穴”を解説します。
閉店の原因はハイレベルなコンビニスイーツ?
実は、コロナ以前からミスドを取り巻く環境は厳しさを増していました。 大手コンビニエンスストアでドーナツを含めた本格的なスイーツや菓子を手軽に買えるようになったうえに、有名パティシエの監修もあり、クオリティが高まっていることも逆風となっていたのです。 また、ここ数年で消費者の健康志向が高まり、高カロリーのイメージが強いドーナツをわざわざ選ぶことが少なくなり、ミスドは苦戦するようになりました。さらに、これに不祥事が追い打ちをかけます。 2019年にはミスタードーナツ門司駅前店(福岡県)で元アルバイト従業員が厨房に入って不適切な動画を撮影し、インターネット上に投稿する、いわゆる“バイトテロ”が起きてしまった点も痛手です。深刻な客離れを取り戻せないなかで、ミスドはコロナを迎えてしまったのです。
それでもV字回復の兆し。理由は?
ところが、決算資料を見てみると、ミスドを運営するダスキンの2021年第1四半期のフードグループ(ミスドを展開する部門)の売上高が、前期に比べて30%増となっています。ミスドは、徐々に回復に向かっていたのです。 売上高の伸びは鈍化していますが、営業利益は大きく伸びていることがわかります。 特に、足元の22年第1四半期の営業利益は7.1億円と、1Q時点で19年通期の営業利益の2倍となっています。これは、不採算店舗を閉鎖することで、収益を確保できる店舗に絞り攻勢をかけていたからです。 【ダスキンのフードサービス事業】 ・売上高 2018年 376億円 2020年 362億円 2021年 365億円 2022年度1Q 98億円 ・営業利益 2018年 3.5億円 2020年 6.8億円 2021年 4.1億円 2022年度1Q 7.1億円 (出所:ダスキンHP ダスキン 2022年(令和4年)3月期 有価証券報告書 より)
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