「第4の肉」が人気沸騰 温暖化対策の救世主に?
2022年02月13日
豚肉や牛肉、鶏肉の代わりに、大豆などの植物を素材として肉らしい味覚と栄養価を再現した「代替肉」の需要が、日本を含め世界中で急増している。肉の本場米国では、ファストフード大手マクドナルドの植物由来の代替肉バーガーの人気が急上昇。日本では、新型コロナウイルス禍で人気を集める1人焼き肉チェーンの新メニューにも登場した。 【写真】「焼肉ライク」で販売される代替肉「NEXTカルビ」 牛、豚、鶏に続く「第4の肉」が人気を集める背景には、世界的に広まる健康志向に加え、膨大な穀物を消費する畜産業の環境負荷が、持続可能性の点で疑問視されていることにある。また、畜産由来で大気中に排出されるメタンガスの温室効果が問題となっていることから、温暖化対策としての側面にも注目が集まっている。(時事通信経済部 編集委員・五十嵐誠、早川奈里) ◇相次ぐ新商品投入、市場活況 盛り上がる機運を逃すまいと、食品メーカーは次々に新商品を投入している。伊藤ハムは今春、大豆ミートを使ったカレーとシチューを発売。商品担当者は「肉の繊維感や食べ応えを再現した」と自信を見せる。既存商品ではハムカツやナゲットなどが人気といい、ラインアップは14品に拡大する。日本ハムは「ナチュミート」ブランドで、これまでは代替肉商品の取り扱いがなかった冷凍食品に、ギョーザやシューマイを追加。関連商品で、2022年は約12億円の販売を目指す。 外食でも代替肉を取り扱うチェーンが広がる。ダイニングイノベーション(東京)は、1人で楽しめる焼き肉店「焼肉ライク」の全店舗で、昨年12月から代替肉「NEXT(ネクスト)カルビ」を展開する。注文する客のうち約7割は肉を注文せず代替肉のみを食べているといい、焼肉ライク(東京)の有村壮央社長は「1人1台のロースターがあるので、菜食主義の人がいるグループ客に対応できる」と説明する。 キリンホールディングスは、傘下のレストラン「キリンシティ」で、植物肉ベンチャーのDAIZ(熊本市)の原料を使ったメンチカツなど3種類のメニューを提供し、人気を集めている。モスフードサービスでは、ハンバーガーチェーン「モスバーガー」で主力商品の具材として大豆由来の「ソイパティ」を選べるようにした。 米ファストフード大手では、マクドナルドが植物由来の代替肉を使ったハンバーガーを昨年11月に試験発売。予想以上に売れ行き好調なため、2月から販売地域を拡大する。このほか、ケンタッキー・フライド・チキンも代替肉のフライドチキンを米国で発売しており、ともに日本での発売が待ち望まれている状況だ。
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