「鉄道オタク」は世界的に少数派だった? オタクがいる国・いない国、決定的な違いとは
2022年05月30日
「撮り鉄」マナー違反が社会問題に

海外の鉄道好きたち(画像:橋爪智之)
「鉄道趣味」と聞いて、読者の皆さんは何を想像するだろうか。 鉄道趣味と一口に言っても、いくつものジャンルに分かれており、その趣味人口は非常に大きい。近年は、それぞれのジャンルごとに「〇〇鉄」などと呼ばれ、固有名詞のようにもなっている。 【親近感】世界の「鉄オタ」を見る(画像7枚) また、かつては男性中心の趣味であったが、最近は鉄道が好きな女子も増えてきており、世代や性別の垣根を超え、老若男女問わず幅広い人たちに浸透しつつある。 しかし一方で、増加する趣味人口に比例して、マナーの問題がクローズアップされるようになってきた。 とりわけ「撮り鉄」と呼ばれる、列車を追いかけて撮影する人たちの中には、眉をひそめたくなるような常軌を逸した行動に出る人たちが目立つようになり、世間からの風当たりが強くなってきた印象を受ける。 実際、駅で撮影の邪魔になるからと大声で乗客に向かって罵声を浴びせたり、線路へ侵入したり、踏切や信号機によじ登ったりといった状況で、いずれは鉄道の撮影禁止になるのでは、と危惧している。 そのような、決してあまり印象が良いとは言えない鉄道趣味ではあるが、海外の様子はどうなのだろうか。
「鉄道オタク」は金が掛かる
そもそも、鉄道趣味というのは非常にお金が掛かるものだ。 写真を撮影するためにはカメラが必要だから、まずカメラが買えなければお話にならないし、列車に乗車して旅するためには運賃を払わなければならないが、これも決して安いわけではない。 鉄道模型は欲しい車両を買おうと思えば、簡単に万単位のお金に羽が生えるし、物によっては乗用車が買えるほどの高額な製品まである。「鉄道とは金を失う道」とはよく言ったものだ。 裏を返せば、鉄道趣味が一般的となっている国々は、いずれも豊かな国ばかりだということだ。日本はもちろんのことだが、海外で鉄道趣味が広く浸透している国と言えばアメリカ、イギリス、ドイツ、スイスなど、いずれも経済的に豊かな先進国ばかりである。 逆に鉄道趣味がそれほど浸透していない国というのは、まだ発展途上の国か、一般人が鉄道に深く関わりを持てない国、例えば列車を撮影してはいけない国など、趣味として鉄道に触れる機会がない国だ。 自由な世の中となりつつある現代において、分かりやすい例を挙げて説明するならば、例えば物好きな外国人以外で、北朝鮮の国民が自国の鉄道を撮影できるだろうか。 カメラを持つのも制限されるだろうし、鉄道に向かって撮影していたらスパイ容疑で逮捕されるかもしれない。 例が極端すぎるというなら、社会主義時代の東欧やロシアという例もある。これらの国々では、鉄道を撮影すればスパイ容疑で拘束され、カメラが没収されたという話は耳にたこができるほど聞かされた。
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