ウナギ卸値、うなぎ上り 平均単価、前年比1000円増 石川県内産は引き合い増

カテゴリー/ フリースペース |投稿者/ ビレンワークアップ
2022年06月11日

石川県内でウナギの卸値が高騰し、料理店やスーパーが価格転嫁を迫られている。稚魚の水揚げ量の減少に加え、コロナ対策による上海のロックダウンで中国産の流通が滞り、金沢市中央卸売市場では5月の1キロ当たりの平均単価が前年同期から千円上昇。輸送コストや7月の「土用の丑(うし)の日」を控えた需要の増加で、さらに高値となる可能性がある一方、これまで割高だった県内産の養殖ウナギは、価格差が縮まって引き合いが増えるなど「うなぎ上り」の影響が広がっている。  卸業のウロコ水産(金沢市)によると、5月の1キロ当たりの平均単価は前年同期から4割近く上がり、4月と比べても300円高い。担当者は「稚魚の減少に世界情勢といろんな状況が重なり、さらに値が上がるだろう」と見通す。   ●稚魚の水揚げ量減少  水産庁によると、ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の2022年漁期(21年11月~22年4月)の漁獲量は15・8トンで、前年同期から2・3トン減った。輸入の多くを占める中国産をはじめ、東アジアでの漁獲が通常より2カ月程度遅れたことが要因とみられる。   ●土用の丑でさらに需要  土用の丑の日が7月に迫る中、ウナギを扱う店舗は対応に追われている。  1960(昭和35)年創業のウナギ料理店「浜松」(金沢市武蔵町)では、仕入れるウナギが昨年から1キロ当たり2千円ほどアップ。産地にこだわらず、肉厚で大きなサイズを選んで入荷しているため、値段の上げ幅が大きくなっているという。  10年近く価格を据え置いているが、北野士良(しろう)店主(78)は「かなり厳しい。値上げも考えていかないといけない」と腕を組んだ。  金沢市内の別のウナギ料理店では5月、うな重の価格を350円引き上げて3300円とした。男性店主は「コロナが落ち着いて、これからという時だったので苦渋の判断だった。こんなに高くなるのは初めてで客離れが心配」と話した。  金沢市小立野3丁目のスーパー「ひまわりチェーン小立野店」は、昨年から1匹当たり100円近く販売価格を上げた。鮮魚部門担当の三門建人さん(49)は「さらに上がるとなれば、もうけ度外視で売ることになりそうだ」とため息をついた。

 
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