「小説盗んだから放火」=犠牲者大半、CO中毒か—京アニ火災で現場検証・府警
2019年07月19日
7月19日(金)12時58分 時事通信

「京都アニメーション」(京都市伏見区)で33人が死亡した火災で、京都府警は19日、殺人と現住建造物等放火などの疑いで現場検証。遺体の身元確認を急ぐとともにやけどで搬送された男の回復を待って事情を聴く。
京都市伏見区にあるアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオで33人が死亡した火災で、現場で確保された男(41)が「小説を盗んだから放火した」という趣旨の話をしていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。作品盗用を思い込み、入念に計画した上で襲撃した疑いがあり、京都府警捜査1課は殺人と現住建造物等放火などの疑いで現場検証。遺体の身元確認を急ぐとともに、やけどで搬送された男の回復を待って事情を聴き、全容解明を進める。
火災は18日午前10時半ごろ発生。男が「死ね」と叫んだ直後に爆発が起こり、鉄骨コンクリート3階建ての延べ約690平方メートルが全焼した。33人が死亡し、負傷した35人が病院に搬送された。
捜査関係者によると、遺体の大半は損傷が激しくなく、一酸化炭素(CO)中毒が死因の可能性がある。
総務省消防庁によると、スタジオには消火器と非常警報設備があり、2018年10月の立ち入り検査で法令上の不備はなかった。同年11月には消火や避難訓練をしていたという。
捜査関係者によると、男は1階正面玄関から建物に侵入。少し入ったところでバケツのようなものに入ったガソリンをまき、ライターで火を付けたとみられ、現場から携行缶や台車が見つかった。スタジオ前の路上にはかばんが落ちており、複数の包丁が入っていた。
現場から約100メートル離れた路上で確保された際、男は「小説を盗んだので、液体をまいて火を付けた」という趣旨の話をした。同社での勤務歴はなかったという。
[時事通信社]
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