6月日銀短期、大企業・製造業が2四半期連続の悪化…大企業・非製造業は改善
2022年07月02日
日本銀行は1日、6月の全国企業短期経済観測調査(短観)を発表した。代表的な指標となる「大企業・製造業」の景況感を示す業況判断指数(DI)は前回3月調査から5ポイント悪化し、プラス9だった。悪化は2四半期連続。原材料高によるコスト上昇が重しとなった。「大企業・非製造業」はコロナ禍からの回復で、4ポイント改善のプラス13だった。
業況判断DIは、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた数値。日銀が全国約1万社を対象に調査している。
大企業・製造業は、16業種中12業種が悪化した。
業種別では、資源高の悪影響を大きく受けた「木材・木製品」が前回調査から20ポイント悪化の0だった。
また、「鉄鋼」(16ポイント悪化のマイナス6)、「食料品」(6ポイント悪化のマイナス11)など6業種で、景況感が「悪い」と答えた企業の割合が「良い」企業の割合を上回った。
悪化の要因は、ウクライナ情勢の緊迫化を背景とする原材料高や、急激な円安の進行による輸入コストの上昇だ。価格高騰は、原油や天然ガスなどのエネルギーのほか穀物価格にも広がっている。日本は食糧を含む資源の輸入依存度が高く、円安が企業の仕入れコストの増加に拍車をかけた。中国の一部地域の都市封鎖などによる供給不足も響いた。
大企業・非製造業の回復は、国内でコロナ禍の行動制限措置が緩和されたことを受けたものだ。業況判断DIは2四半期ぶりに改善してプラス13と、コロナ禍前の2019年12月調査(プラス20)以来の水準となった。
中小企業は、製造業がマイナス4、非製造業がマイナス1だった。
調査の回答期間は5月30日~6月30日。対ドルの想定レートは前回調査から7円以上、円安・ドル高の1ドル=118円96銭だった。
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