トップが容疑否定の翌日に元専務ら逮捕、KADOKAWA一転謝罪…地検は会長宅も捜索
2022年09月07日
東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件は6日、大会組織委員会理事だった高橋治之容疑者(78)が受託収賄容疑で再逮捕されるとともに、出版大手「KADOKAWA」の元専務らが新たに贈賄容疑で逮捕される事態になった。前日にはトップが容疑を否定していた同社。この日は一転、会社として謝罪コメントを出すことになるなど、対応に追われた。 【写真】「問題ない」と会見した角川歴彦会長
「賄賂を渡したという認識はない。法律事務所も入り、何も問題ない」
5日に東京都内で報道各社の代表取材に応じたKADOKAWAの角川歴彦(つぐひこ)会長(79)。約30分にわたって賄賂性を否定する説明を展開し、「社員を僕は信じますよ」と言い切っていた。
ところが、東京地検特捜部は6日、元専務取締役の芳原世幸(としゆき)(64)と東京五輪・パラの関連事業で担当室長だった馬庭(まにわ)教二(63)の両容疑者を贈賄容疑で逮捕。東京都千代田区のKADOKAWA本社や芳原容疑者らの自宅だけでなく、角川会長の自宅の捜索にも踏み切った。

「KADOKAWA」本社ビルを出る、押収物を載せたとみられる車両(6日午後7時45分、東京都千代田区で)
角川書店として1945年に創業した同社。2014年10月には「ニコニコ動画」で台頭したIT企業ドワンゴと経営統合し、海外展開にも注力してきた。22年3月期の売上高(連結決算)は過去最高の2212億円に上っており、好調な業績を維持していた。
KADOKAWAは芳原容疑者らの逮捕を受け、「本件を厳粛に受け止め、地検の要請に誠意をもって対応するなど、引き続き捜査に全面的に協力する。関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる」とするコメントを出した。
関係者によると、同社は東京大会のスポンサーになるため、高橋容疑者の知人で、6日に受託収賄容疑で逮捕されたコンサルタント会社社長の深見和政容疑者(73)に相談。深見容疑者から要望を聞いた高橋容疑者は、組織委やスポンサー募集を担う「マーケティング専任代理店」だった大手広告会社「電通」に対し、出版部門のスポンサー枠を新設するよう提案した上で、KADOKAWAを選定するよう働きかけた疑いがある。同社は実際、19年4月に大会スポンサーとなり、公式ガイドブックを発売した。
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