近ツーの“PTA代行サービス”が好調 背景に「できれば引き受けたくない」親の究極の選択
2022年10月05日
「PTA業務アウトソーシングサービス」──近畿日本ツーリストが8月25日から始めた新サービスがちょっとした話題になっている。 【表解説付き】下流老人の分かれ目はどこ? 平均所得に貯蓄額…「高齢社会白書」に見るお年寄りのリアル PTA専用のサイト作成とか、運動会など学校行事の企画、プロデュース、人材派遣、さらに広報誌のデザインや印刷など、多岐にわたる「PTA業務」を代行するというものだ。 そもそも旅行代理店は修学旅行や部活動の遠征など、昔から学校と深く関わってきた。これからはグループ会社のリソースを生かし、旅行業以外のサービスも提供する、ということらしい。 「この1カ月あまりで、保護者や学校から約40件の問い合わせがありました。今のところ、運動会などイベントの人材派遣に関するものが多いですね」(広報担当者) 滑り出しはまずまず好調のようで、それは「できればPTAは引き受けたくない」という親が大勢いることの裏返しとも言えそうだ。 「PTAの活動が忙しすぎて仕事に支障を来したり、それで夫婦仲が悪くなったなんて話も聞きますからねえ」と、生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏がこう続ける。 「外部委託を嫌がる閉鎖的な学校もあるでしょうし、子供たちの個人情報の扱いをどうするかなどクリアすべき点もあるでしょうけど、代行サービスがあればありがたいと感じる保護者が多いのは間違いありません」 ワークスモバイルジャパンが9月28日に発表した「PTA活動に関する意識調査」(PTA役員経験者435人対象)によると、非効率だと思うことのトップは「会議のために学校に行くこと」(48%=複数回答)で、実際の会議の方法については、57%が「学校でのオフライン開催」と回答している。 一事が万事で、わが子のためとはいえ、面倒なことが多そうなPTAは遠慮したいというのが本音だろう。都内に住む夫婦共働きの40代女性がこう明かす。 ■ボスママのイジメに遭うケースも 「子供が通っていた都心の小学校は1学年が1、2クラスと少人数だったせいで、やたらとPTAの仕事が回ってきたんです。メンバーの9割以上が女性で“マウント”の取り合い、ボスママのイジメに遭って精神的にまいってしまうお母さんもいました。究極の選択ですけど、もう少しPTAの活動が楽そうな、大人数の小学校に転校させるために引っ越すという親は、私自身もそうでしたが、結構いるんです」
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