ソウル雑踏事故1週間、各地で追悼 現場の店舗は「政争利用」に懸念

カテゴリー/ フリースペース |投稿者/ ビレンワークアップ
2022年11月06日

156人が死亡したソウル・梨泰院(イテウォン)の雑踏事故発生から5日で1週間を迎え、韓国各地で犠牲者を追悼する動きが広がった。事故現場にも多数の人が献花に訪れる中、政府への抗議集会を行う団体の姿なども目立ち、6日から営業を再開する店舗関係者らは地域一帯が「政争」に利用されることへの懸念を示した。 【写真】多数の若者らで混み合うソウル・梨泰院の狭い坂道。この後事故が起きた 韓国政府は5日までを「国家哀悼期間」と定め、全国に69カ所の焼香所を設置。ソウル市内各地の焼香所には4日までに9万人以上が訪れた。 事故現場周辺も5日、花などを供える人であふれた。多数の警察官らが車道を一部規制し、往来を誘導。通行規制がなく、群衆が身動きできなくなった1週間前とは対照的だった。 追悼のため初めて梨泰院を訪れたという大学生の女性(21)は「こんなに狭い路地で150人以上が亡くなったとは信じられない」と話した。 現場周辺の飲食店などは6日から営業を再開するが、店舗関係者は「『梨泰院で酒を飲むのは不謹慎だ』という雰囲気が広がるのでは」と懸念する。 現場近くで40年以上洋品店を営む姜吉圭(カン・ギルギュ)さん(63)は、事故原因について「10万人以上のハロウィン参加者を十分に収容する場所がなかった」と指摘する。新型コロナウイルス禍で、梨泰院一帯で3千を超えていた店舗は千店舗以下に激減。駅前通りのコーヒーチェーン店なども相次ぎ閉店したことで、「多くの参加者が外を歩き回るほかなかった」という。 姜さんは「これまで3年間、経営的に過去40年で一番大変な時期を過ごしてきた。事故を受け、今後さらに客足が途絶えるのでは」とため息を漏らした。 現場周辺では5日も、事故対応がずさんだとして尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の退陣を求める学生らがデモを実施。駅前交差点には与野党が「冥福を祈る」との大型横断幕を選挙さながらに掲げ、存在感を強調した。飲食店従業員の男性(24)は「事故を政治的に利用しようとする団体が街に増えれば、若者は姿を見せなくなるだろう」と心配していた。

 
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