トルコ大地震 「パンケーキクラッシュ」で被害拡大か 耐震基準“日本並み”も補強追いつかず…
2023年02月10日
トルコ南部を震源とする地震は発生から丸3日が経ちましたが、今も犠牲者の数は増え続けています。ここまで被害が拡大し、救出作業が困難に陥っているのはなぜなのでしょうか。 ●「パンケーキクラッシュ」 ●耐震追いつかず ●救助・支援が難航 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■トルコ・シリアで死者1万5000人以上 “発生72時間”過ぎ…

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現地では真冬の寒さの中、懸命な救助活動が続けられています。8日、トルコ南部のハタイでは、がれきの中から赤ちゃんが救助されました。地震から約68時間が経っていましたが、赤ちゃんの健康状態に問題はないということです。シリア北部のジンディレスでは、幼い女の子が救出されました。 ロイター通信によると、これまでに亡くなった人はトルコと隣国シリアで合わせて1万5000人以上にのぼっています。世界で起きた自然災害で死者が1万人を超えるのは、2011年の東日本大震災以来のことです。 そして、日本時間9日午前10時すぎ、最初の地震の発生から72時間が経過しました。生存率の急激な低下が懸念されています。
■揺れの影響…非常に広範囲 被害は“関東・中部・近畿合わせた広さ”

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今回、ここまで被害が拡大している背景の1つには、揺れの影響を受けた範囲が非常に広いということがあります。 ロイター通信はトルコ当局の話として、被害の範囲は南北で300キロ、東西で450キロに広がり、約1350万人が被災したと伝えています。

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この範囲は、面積にすると13万5000平方キロメートルになります。これを日本に当てはめてみると、関東、中部、近畿地方を合わせた広さになるということです。
■非常に危険度の高い壊れ方「パンケーキクラッシュ」 柱の弱い建物が街中に多く残っていると…

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また、被害拡大のもう1つの要因と考えられるのが「パンケーキクラッシュ」と呼ばれる現象です。東京大学地震研究所の楠浩一教授によると、パンケーキクラッシュは非常に危険度の高い建物の壊れ方だということです。 取材に基づくシミュレーションでは、地震の激しい揺れで、地面に近い1階の柱が強度を失い、コンクリートがはじけ飛ぶように壊れました。その衝撃を受けた上の階の床が折り重なるようにほぼ垂直に崩れ落ち、ものの数秒で床だけが折り重なったパンケーキのような状態になりました。 トルコだけではなく、他の地域でも大きな地震があるとたまに見られるといいます。日本でも、東日本大震災や熊本地震の際にパンケーキクラッシュは起きていました。ただ、それ程多くはなかったといいます。 パンケーキクラッシュが起きる最大の原因は、柱が弱いことです。柱の中の鉄筋の量が少なかったり、支えるものに対して柱が細すぎたりする場合などに起きやすいといいます。 実際にトルコでは、パンケーキクラッシュといえる現象が数多く確認されました。柱の弱い建物が街中に多く残り、被害が拡大した可能性が考えられるとされています。
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