「ホテルニューアカオ」負債は100億円超…熱海・老舗ホテル再建の苦難
2023年03月06日
今回のテーマは、「ニッポンの温泉地が激変!~あなたの知らない令和の熱海~」。 国内の人気温泉地ランキングで9年連続1位となった熱海。一時はハネムーンや団体旅行の減少で苦境に立たされたが、若者たちの人気を集め、V字回復を遂げたことで話題となった。 その熱海に、今、アメリカや中国など、海外資本のホテルが相次いで参入している。従来の温泉旅館とは一線を画す豪華なサービスとは。 「昭和の温泉地」から「令和のリゾート」へ変貌を遂げ始めた熱海の舞台裏に、番組が独占密着した。
「熱海名物」の巨大ホテルが蘇る!?「アカオ」復活を目指す経営再建のプロ

“経営再建のすご腕”として知られる中野善壽さん
静岡・熱海市。昭和30年代は新婚旅行先としてブームとなり、その後は社員旅行で団体客が押し寄せ、にぎわいをみせた。 海にせり出す20階建ての巨大な建物「ホテルニューアカオ」(客室数250)ができたのもこの頃だ。 今年で誕生50年を迎え、熱海のランドマークと称されてきた「ニューアカオ」だが、老朽化が進んだ上、時代とともに団体客から個人旅行へと旅の形が変わり、宿泊客は減少。 2018年には、台風の高波によって海に面したレストランの窓が大破。そこへコロナ禍が追い打ちをかけ、負債は100億円超に。そして、2021年に営業を終了した。 そんな「ニューアカオ」の再生を託されたのが、”経営再建のすご腕”として知られる中野善壽さん(79)。中野さんは、伊勢丹など百貨店業界で活躍後、2012年に老舗倉庫会社「寺田倉庫」の社長に就任。個人が低価格で利用できる収納サービスや新事業を次々と打ち出し、業績をアップさせた。 さらに中野さんは、倉庫だった建物を店舗やイベントスペースなどに変え、それまで無縁だった若者たちを呼び込み、品川区・天王洲の倉庫街を人気スポットに一変させた。

「ニューアカオ」で世界中の芸術家を呼び寄せたアートイベントを開催
2021年10月、中野さんは「アカオ・スパ&リゾート」のCEO(最高経営責任者)に就任。「ニューアカオ」「ロイヤルウイング」を含む、東京ドーム約14個分の敷地の運営を依頼された。 しかし、「ニューアカオ」の改修には、巨額の費用が必要だ。 「数字を見てびっくりして、躊躇どころじゃなかった。どうしろと言うんだと。ただ、行きもしないで断るのも良くないと思って来てみたら、熱海ってすごいんだね」と中野さん。その魅力を知り、賭けてみる気になったという。 その後は、「ニューアカオ」で世界中の芸術家を呼び寄せたアートイベントを開催。15万人を集めるなどし、中野さんの新たな取り組みは大きな注目を集めた。 中野さんがどう熱海を変えてくれるのか。期待は大きくなるばかりだが、「ニューアカオ」は、2年前に営業を終了して以降、ほとんど使われていない。
「ロシア侵攻前に値下がり 中国需要増で高騰再燃も 原油相」
