大正浪漫のフロア持つ老舗旅館「そんな需要あったのか」…鬼滅コスプレの女性会社員ら集まる
2021年01月25日
大正時代を舞台に、人食い鬼と戦う少年の成長を描くマンガ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」。公開中のアニメ映画が過去最高の興行収入を記録するなど、社会現象となったブームにあやかろうと、作品の世界観に近い和風建築を持つ新潟県内の観光施設が誘客の取り組みに力を入れている。 【動画】コブクロとも共演…命を吹き込む砂アート
昨年12月5日昼過ぎ、大正浪漫をテーマにしたフロアがある弥彦温泉の旅館「四季の宿みのや」(弥彦村弥彦)に、「鬼滅」の主人公・竈門(かまど)炭治郎らに扮(ふん)したコスプレーヤー5人が集まっていた。県内各地から集まった20歳代の女性会社員らで、再現性の高い衣装やウィッグをつけてキャラクターになりきると、時間を惜しむように撮影を続けた。
撮影会を企画した魚沼市の女性会社員(28)は「老舗旅館でコスプレ撮影できるプランをツイッターで知り、やりたくなった」と話す。午前中には近くの弥彦公園でも撮影を行い、「ロケーションがよく、値段もリーズナブルで満足している」と笑顔を見せた。
プランは完全予約制。着替えと撮影用の部屋2室を午前10時から午後3時まで1人1500円(税別)で使用できる。金びょうぶや和傘、扇子などの小道具を無料で使うことができるほか、キャラクター衣装も1着2000円(同)で貸し出す。事前に申し込めば、弥彦神社一の鳥居前や弥彦公園での撮影ができるのも売りだ。
きっかけは数年前、コスプレの趣味を持つ客室係の女性(29)が、友人との個人的なコスプレ撮影に館内を使いたいと申し出たこと。白崎純也社長(48)は「全く未知の世界で、旅館にそんな需要があったのかと驚いた」と振り返りつつ、「もしかしたら、中高年に偏っている客層を広げるきっかけになるかも」とアイデアを温めてきた。
昨年2月末に県内初の新型コロナウイルス感染者が確認され、3月の売上高は前年同月比で35%まで落ち込む中、少しでも客室の稼働につながればと、コスプレプランの商品化を指示。業務の合間を縫って小道具の購入などの準備を進め、10月に販売開始にこぎつけた。
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