なぜタイヤ処分費が高騰? 中国政策の「ゴミ受入れ停止」の影響か
2021年04月05日
新しいタイヤに交換した後に処分される古いタイヤ。通常は交換した整備工場やタイヤ販売店などが引き取ってくれます。 この際、「タイヤ処分費」を支払いますが、その価格が以前に比べて2倍から3倍に高騰しているようです。価格高騰にはどのような理由があるのでしょうか。 【画像】クギが刺さったまま走行!? タイヤ内部は衝撃の事態に…(15枚)

タイヤトラブルで交換する場合、廃タイヤの処分費が発生する。近年ではその価格が高騰しているという
廃タイヤの処分費は近年値上がりをしています。数年前までは1本200円から250円が平均的でしたが、今では2倍から3倍に高騰しています。 また、15インチ以下と16インチ以上で値段が変わるケースがほとんどで、SUVやトラックなど大径タイヤに関しては1本800円から1000円以上というところもあります。 アルミホイール付きだと無料になるところもあれば、1本あたりバラシ料込みで2000円近くなるところも存在しているようです。現在の処分費ついて、いくつかの店舗価格は以下のとおりでした。 ●ガソリンスタンドA(東京都世田谷区) ・タイヤのみ:15インチ以下440円、16インチ以上550円 ●カー用品店B(横浜市都筑区) ・タイヤのみ:1本330円(店舗でタイヤを購入した場合)、1本660円(持ち込みタイヤ交換の場合) ・ホイール付き(4本、バラシ料込み):15インチ以下6700円、16インチ以上7700円 ●カー用品店C(横浜市青葉区) ・タイヤのみ:15インチ以下550円、16インチ以上770円 ・アルミホイール付き:無料 ●ガソリンスタンドD(川崎市高津区) ・タイヤのみ:15インチ以下600円、16インチ以上800円 ・アルミホイール付き:無料 ・鉄製ホイール付き:タイヤのみにプラス1本200円から300円 これらの店舗の多くは、この数年間で値上げをしているとのことでしたが、価格据え置きで対応している場所もあります。 持ち込みタイヤ交換専門店のカーカージャパン(神奈川県横浜市)に状況を聞いてみました。 「処理費用は、5年前と比べるとおよそ50%以上値上がりしています。大変厳しい状況ですが、弊社ではSUVなどの大きなタイヤでも、一律250円/本で、処分させて頂いております」 ※ ※ ※ また、タイヤ処分費として単独で値上げをするのではなく、タイヤ交換費用の中に含めて全体で値上げしているお店も少なくないようです。 ではなぜ、タイヤ処分費は近年、高騰しているのでしょうか。 処分費の高騰は中国による廃棄物輸入規制「ナショナルソード」(国門利剣2017)が関わっているようです。 このナショナルソードで輸入禁止となる廃棄物に廃タイヤや廃ゴムは含まれていませんが、廃プラスチックが輸入禁止となったことで、国内で処理される廃プラスチック類が急激に増加。 中国は欧米や日本から排出された大量の廃プラスチックや古紙、廃鉄などのごみを長年受け入れて来ました。 しかし、ゴミのなかに汚染物質や危険物質が大量に混入していることもわかり、環境汚染を防ぐ目的で世界からのごみ受け入れを2018年1月1日以降停止しています。 この規制が日本国内の廃タイヤ処理価格高騰に関わっているとのことです。
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