秋・冬採用で就活「長期化」、内定辞退に悩む担当者「10月以降も採用続けなくては」
2021年10月02日
来春卒の大学生らに対する企業の内定式が1日、各地で開かれた。近年は秋・冬にも採用活動を行う企業が増えたことで、内定承諾後も就活を続ける学生が目立ち、内定辞退の時期がずれ込んでいる。「入社の意思表示の場」だった内定式の後も辞退者が出る可能性があり、各企業は引き留め策に頭を悩ませている。 【写真】人事課長「なめるなよ、54のおっさんを!」…内定者自殺

(写真:読売新聞)
「採用予定数より2割多く内定を出したのに、それ以上に辞退者が出るとは。10月以降も採用を続けなくてはいけない」。ある人材サービス会社の採用担当者は嘆く。就職情報会社ディスコの7月時点の調査では、前年より辞退者が増えた企業は34%で、減った企業の16%を大きく上回った。コロナ禍からの業績回復で、企業の出す内定数が増えたのが要因とみられる。
学生が内定を辞退する時期の遅れも目立つ。通年採用を行う企業や、採用の不足分を秋・冬に補充する企業が増え、内定承諾後も企業選びができるためだ。ディスコの武井房子上席研究員は「より希望に合う企業が見つかれば、内定式に出た後で辞退する学生もいるだろう」と推測する。
こうした中、企業側が力を入れているのが、内定者に働きかけをする「内定者フォロー」だ。システム開発のTISソリューションリンク(東京)は、内定者全員の自己紹介をまとめたアルバムを制作しており、内定者からは「同期のことがよく分かり、入社が楽しみになった」と好評だ。
人材コンサルティングのネオキャリア(東京)は、内定者と採用部長が約40分間、1対1で面談する場を設け、今年は既に約150人に実施した。学生の不安を取り除くのが目的で、仕事内容や福利厚生など様々な疑問に答えている。
採用コンサルタントの谷出正直さんは「今は入社間際までいつ辞退されてもおかしくない時代。各企業は社員との対面交流の場を増やすなど、採用から入社、定着まで一貫したフォローが必要だ」と指摘する。
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