MT車の新車販売、もはや全体の1% 今後はプレミア化で高額取引対象になるのか?
2022年09月13日
免許取得者3分の2が「AT限定」

MT車のイメージ(画像:写真AC)
昨今、日本国内で販売される新車に占めるMT、すなわちマニュアルトランスミッション車の割合は1%台にまで激減していると言われている。 【画像】想定外な高額買取!「超レア」なMT車を見る(画像11枚) 加えて新規運転免許取得者におけるAT限定免許の割合もまた、都道府県によって多少の違いこそあれおおむね半数を超え、大都市圏では3分の2前後に達している。 このままの傾向が継続拡大し、さらにトランスミッションが不要なピュアEVの市場占有率が今以上に増すと、いずれマニュアルトランスミッション車は市場から姿を消してしまうのではないか? という推測が成り立つ。 もちろんそれもまた時代の要請ゆえと言ってしまえばそれまでだが、自動車とは実用品であると同時に、嗜好品としての一面も少なからず持っている。 個人的には、運転そのものを楽しむという要素に長けたマニュアルトランスミッション車は、その数こそ減る一方ではあっても、限定注文生産などを通じて生き残るものと考えている。 そしてその過程において、すでに生産済みのマニュアルトランスミッション車は、将来的にはレアモデルとして中古車市場で今以上に珍重され、価格が高騰する時代が来るに違いないということも。
米国、レアなMT中古車の価格高騰

1976年型シボレー・コスワース・ヴェガ。見た目は日本車の様だが、この年のシボレーのラインナップの中ではコルベットに次ぐ高価格車だった。エンジンの外観は同時代のレースエンジンであるコスワースBDAに酷似しているが、排気ガス対策のための補機類が多数装着されている(画像:矢吹明紀)
実際、日本よりはるか以前に市場で販売されるクルマの大半がAT車だったというアメリカでは、過去に生産された少数かつレアなマニュアルトランスミッション車の価格が中古車市場において高騰するようになって久しい。 同年式・同モデル・同グレードのクルマであれば、市場からの需要はマニュアル車の方がプレミアム価格のレアモデルとして珍重されているのが現在のアメリカである。実はアメリカ人のコアなカーマニアは、マニュアル車が大好きなのである。 そして長いアメリカ車の歴史の中には、新車で販売された時点でマニュアル車しか用意されていなかった極めてマニアックなグレードも存在していた。それほど昔のことではない。時代はすでにAT車が市場を席巻していた1970年代半ばの話である。 そんなクルマの代表かつ、特にマニアックなスペックが与えられた1台に、シボレー・コスワース・ヴェガというクルマがある。 1975年の半ばから1976年の終わりにかけて3507台が生産され販売された。この数字はアメリカの量産車としては極少数であり、現時点で市場に流通している台数も極めて少なく、完全なコレクターズアイテムでもある。 シボレー・ヴェガ自体は1970年型のニューモデルとして誕生した、シボレーブランドの末弟というべきローコストでシンプルなことが取り柄のサブコンパクトカーであり、正直デビュー当時はマニアックモデルとは無縁のベーシックカー中のベーシックカーだった。
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