「お通しの砂糖菓子と思った」驚きも 「圧縮おしぼり」飲食店にじわり浸透、人気の背景を探った
2023年03月06日
砂糖菓子のように小さな「圧縮おしぼり」が飲食店などで存在感を増している。直径2センチほどの円形で、少量の水を垂らすともくもくと広がる。膨らんだおしぼりを広げると、手をぬぐうなどして使うことができる。ユニークな仕掛けだとSNSで話題になることもある。 【写真】水を含ませて膨らむと・・・ J-CASTニュースの取材に対し、実際に導入した飲食店は「お客様に喜んでもらえて好評です」と話す。 ■「お通しの砂糖菓子と思ってかじるとこだったよー」 圧縮おしぼりは2023年2月中旬、人気声優の山寺宏一さんがツイッターで紹介したことで大きな注目を集めた。山寺さんは飲食店で提供された際に驚いたようで、次のようにツイートしている。 「直径2cmのコレがおしぼりだなんてオジサン知らなかったよーお通しの砂糖菓子と思ってかじるとこだったよー」 写真には、茶托のような受け皿に載せられた小さなタブレット状のものが写されていた。この投稿は、21日までに79万7000回以上表示され、ニュースでも取り上げられた。ファンからも「ぱっと見ほんとにお菓子かと思っちゃう」「これ、おしぼりなの!!? 」などと驚く声が寄せられた。 圧縮おしぼり「MOWA」を製造する大黒工業(愛媛県四国中央市)は取材に対し、開発背景について次のように説明する。 「そもそも韓国やハワイなど海外では使用されていた商品です。日本でも圧縮タオルなどはノベルティーとして古くから使用されていました。当社は使い捨ておしぼりの加工メーカーとして、遊び心があっていいのではと圧縮おしぼりの販売を行うことにしました。発売は10年前からになります」 MOWAは、水分を含まない状態で生産される。使い捨て紙おしぼりの機械で素材となる紙を丸め、油圧式プレス機で6本ずつプレスして完成だ。飲食店向け業務用品の卸をしている問屋を中心に、年間で350万個ほど販売しているという。
実際に提供する飲食店でも大好評
大黒工業によれば、従来の使い捨ての紙おしぼりは、乾燥などを防ぐために、温めたり冷やしたりしての利用は推奨していない。また、品質維持の観点から余分な成分を添加することを控えているという。 一方で圧縮おしぼりは、使う場面に合わせて温かいお湯や冷水を含ませることが可能なうえ、レモン水を含ませるなど「様々なおもてなしにご利用いただける」という。 茨城県つくば市のカフェ「アオイオト」は22年4月から、圧縮おしぼりを採用した。取材に対し、代表の鈴木佳代子さんは「生地がしっかりしていてプラスチックのゴミも出ないので良いことだけです」と述べる。 「提供の際には必ず使い方、こちらはおしぼりになりますとご案内をします。初めて目にする方はとても感激していたり、動画に収めている方もいたり、とても喜ばれていて、提供するたびこちらも楽しい接客となっております」 アオイオトでは、鈴木さんの友人の家具職人がデザインした専用のプレートにおしぼりを添えており、店の雰囲気づくりに役立てている。今後も提供を続けていきたいという。 北海道札幌市のラーメン屋「とくいちNouilles Japonaise」は、23年2月2日のオープンと同時に圧縮おしぼりを導入した。オーナーの磯部拓也さんは、「お客様に喜んでもらえるだけでなく、場所を取らずにコンパクトにしまえて便利です」と話す。 「当店の監修に携わったフレンチレストラン『Le Musée』で提供されている圧縮おしぼりを採用しました。当店のラーメンを、洗練された料理として楽しむためお客様の心を整えていただく効果があると思います。おしぼりに含ませる水はトドマツの香りを添えており、北海道らしさを演出しています」 オープンから1か月も経っていないものの、SNSには「お上品美味しかった~ お湯かけたら膨らむおしぼりがイリュージョンみたいで楽しかったな」などの口コミが寄せられている。
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