沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で4日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは20日連続。
第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。
11月5日(火)11時21分 読売新聞
【ニューヨーク=小林泰明】4日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)は、7月15日につけた最高値を約3か月半ぶりに更新した。終値は前週末比114・75ドル高の2万7462・11ドルだった。
米国の景気に対する悲観的な見方が後退し、リスクを取って株を買う動きが広がった。米労働省が1日発表した10月の雇用統計が市場予想を大きく上回ったことがきっかけとなった。
米中貿易摩擦を巡り、1日の閣僚級の電話協議で、農業など一部の分野で大筋で決着したと伝わったことも、買い注文を支えた。4日も貿易摩擦の影響を受けやすいとされる半導体大手インテル、建設機械大手キャタピラーの値上がりが目立った。
ダウ平均は7月15日にこれまでの最高値(2万7359ドル)をつけた後、8月中旬には米中貿易摩擦が長期化する懸念が高まり、2万5000ドル台まで落ち込んだ。10月半ばに米中の貿易協議で部分合意に達して以降は上昇基調が続いている。
米連邦準備制度理事会(FRB)が3回連続で利下げに踏み切ったことも投資家心理を支えた。
ただ、米製造業の景況指数は好不況の境目とされる「50」を下回る状態が続き、米製造業の企業心理は十分に回復していない。
情報技術(IT)企業の銘柄が多いナスダック店頭市場の総合指数の終値は、46・80ポイント高の8433・20だった。
11月4日(月)21時0分 J-CASTニュース

消費税の増税による影響はさまざま
消費税率が2019年10月から10%に引き上げられ、9月に駆け込み需要で潤った百貨店や家電量販店では売り上げ減が懸念されている。「キャッシュレス決済」によるポイント還元制度などで比較的堅調なコンビニエンスストアも先行きは見通せず、消費の行方に注目が集まっている。
増税前の夏ごろまで、政府関係者や小売業界の中では「今回は駆け込み需要は少ないのではないか」という見方が多かった。酒類を除く飲食料品の税率を8%に据え置く軽減税率や、中小店舗で買い物をした際、クレジットカードなど「キャッシュレス決済」で支払えば最大5%ポイントを還元する制度が新たに導入されるなど、さまざまな政策効果が働くとみられていたからだ。
しかし、業界によっては直前の駆け込み買いはやはり急増した。日本電機工業界が10月下旬に発表した9月の白物家電の国内出荷額は前年同月比20.2%増の2385億円で、9月単月では過去最高となった。日本百貨店協会が発表した9月の全国百貨店売上高も既存店ベースで同23.1%増と、前回の増税時の前月に当たる2014年3月(同25.4%増)以来、5年半ぶりの高い伸びになった。宝飾品や時計など、増税の影響が大きい高額品を中心に販売が大きく伸びたためだ。
食料品の売り上げ比率が高いスーパーの9月の売上高は微増にとどまるケースが多かったが、軽減税率の対象外である酒類の駆け込み需要はやはり大きかった。ビール大手4社の9月のビール類販売は、キリンビールが同約24%増だったのをはじめ、全社が2桁増を確保した。
こうした駆け込み需要に沸いた業界は10月に入り、さっそく反動減に悩んでいる。ある老舗百貨店は「覚悟していたとはいえ、10月の売り上げは伸びず、いつまで影響が続くか心配」と話す。軽減税率が適用される食料品の販売に力を入れるなど、「何とか工夫して乗り切りたい」とも語る。家電量販店の客も減っているほか、酒類業界も10月の販売は厳しく、キリンビールは前年同月比で1割程度減少しているとされる。
「そもそも消費マインドが弱いので、増税による消費の冷え込みは今後、一段と厳しくなるのではないか」(市場関係者)との見方も強く、流通関係者の不安は募るばかりだ。
一方、10月以降も意外に堅調なのはコンビニエンスストアだ。キャッシュレス決済によるポイント還元制度に伴い、セブン−イレブン・ジャパンをはじめとした大手コンビニは、キャッシュレス決済で支払えば、その場で2%分を値引きする対策を実施している。実際の値引き額はわずかでも、堅実な支払いを好む若い世代を中心にコンビニでの買い物を好む傾向が広がっているという。
ただ、こちらも2020年を危惧する声が早くも強まっている。キャッシュレス決算の還元制度は6月までの9か月間という期間限定だ。「還元制度が終わる直前に、再び駆け込みが起こる可能性は高い。今年より、むしろ(来年)7月以降に生じる反動減の方が深刻ではないか」(流通関係者)と懸念する声さえ出ており、消費の冷え込みへの懸念は根深い。
©一般社団法人共同通信社
沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で4日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは20日連続。
第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。
11月4日(月)8時44分 読売新聞

ASEAN関連首脳らと写真撮影に臨む安倍首相(2列目左)と韓国の文在寅大統領(同右)。前列中央はタイのプラユット首相(3日午後7時33分、バンコクで)=片岡航希撮影
【バンコク=池田慶太】安倍首相は3日、ASEAN関連会合の夕食会会場で、韓国の文在寅ムンジェイン大統領と笑顔で握手を交わした。
夕食会の開始前、参加者の集合写真を撮影する際、昭恵夫人とともに文氏夫妻にあいさつした。接触は数秒だったが、文氏も笑顔で応じ、写真も隣同士のまま納まった。
11月3日(日)21時57分 毎日新聞

行方が分からなくなっているワライカワセミのアキーゴ=天王寺動物園提供
大阪市の天王寺動物園は3日、飼育しているワライカワセミ「アキーゴ」(2歳、体長約40センチ、性別不明)が市内のイベント会場から逃げ、行方不明になったと発表した。
同園はこの日、60団体以上が参加して花博記念公園鶴見緑地(同市鶴見区など)で開かれたイベントにブースを出展。準備中の午前10時ごろ、アキーゴがいなくなったことに職員が気づいた。アキーゴの脚と止まり木をつないでいた係留用ロープの端の金具が破損して落ちていた。金具が劣化して外れたとみられる。
ワライカワセミは、腹が白色、背中が茶色や青色をしており、人が笑っているような鳴き声が特徴。同園には4羽いるが、アキーゴは人工保育だったため人に慣れており、今回の展示に選ばれたという。
同園では9月に飼育していたカリフォルニアアシカのキュッキュが園内の下水管に迷い込み、一時行方不明になる騒ぎが起きたばかり。同園の担当者は「再発防止策を検討している最中だった。ご迷惑をおかけし、深く反省している」と話した。【遠藤浩二】
11月4日(月)7時0分 J-CASTニュース

JR大阪駅
JR西日本は10月24日、最終電車の時刻を繰り上げ、深夜帯ダイヤを見直す方針を発表した。関西では最終電車の時刻繰り上げに対して、様々な意見が飛び交っている。
鉄道業界のトレンドを踏まえた上でJR西日本の方針を考察したい。
JR西日本による深夜帯ダイヤ見直しの背景には労働力不足と社会環境の変化が挙げられる。JR西日本の近畿エリア(在来線)では終電から初電までの時間に線路などの保守作業を実施。土曜日、日曜日を含め日々100カ所以上で、約1500人の社員や建設会社の作業員が従事し、鉄道の安全を支えている。
しかしこの10年間で作業員が急速に減っており、建設業全体における働き手は9%減少。JR西日本のあるグループ会社では鉄道保守に従事する作業員が23%減少した。働き手の減少の背景には休みが取りにくく、働きづらいという労働環境が挙げられる。また近年、主要駅では利用客の帰宅時間が早まり、深夜時間帯の利用が減少している。
このような要因からJR西日本は24時以降を中心に、最終電車の時刻繰り上げや深夜帯ダイヤの見直し検討に着手した。仮に大阪駅発の最終電車を24時に繰り上げた場合、年間約10%の作業日数の減少が期待できるとしている。
今後の検討にあたり、他鉄道との連絡を考慮した上でのダイヤ調整や夜の都市観光、観光産業、深夜営業の動向なども勘案するとしている。
労働人口が減少する中で、いかに労働環境を改善し効率的に限られた人数で作業を進めていくか。現在、多くの鉄道会社では人口減少社会を見据え、様々な手段を講じている。JR東日本は10月8日に常磐線(各駅停車)にATOを用いた「自動運転」の導入を発表した。身近な例だと遠隔管理や監視カメラにより、都会にある駅でも利用者が少ない時間帯の無人化が進められている。
鉄道業界の一連の流れを考慮すると、JR西日本が発表した最終電車の繰り上げを含む深夜帯ダイヤの見直しは納得できる。
(フリーライター 新田浩之)
11月3日(日)11時40分 TOKYO FM+

※写真はイメージです
Q.ラーメン800円は高いですか?
高い 73%
安い 27%
(回答数:370票)
◆「高い」派の意見
「ラーメン800円は高い。スーパーの298円のお惣菜、398円の弁当でも悩みますもん。でも、誰かと一緒だったり、居酒屋だったら全く気にしません。その後の食事は、めちゃくちゃ質素になりますが」(東京都 21歳 女性)
「高いけど、最近はそのくらいの値段のラーメンしかないから、仕方なく払ってます……」(東京都 26歳 男性 会社員)
「横浜家系ラーメン……1杯850円……高い高い! こだわりのつけ麺……1杯900円……高い高い! 炙り豚のチャーシュー麺……1杯1,050円……無理無理! マジで無理です! 普段お弁当を持参している私は、外食をする機会はほとんどありません! 仮に外食をする機会があっても、ファミレスのランチか牛丼と決まっています。もちろんラーメンが食べたいときもあります。そんなときは、美味しそうなカップラーメンを購入して食べるようにしています」(茨城県 34歳 男性 会社員)
◆「安い」派の意見
「有名なところだと1,000円超えるので、800円はむしろ安いと感じてしまいます……」(東京都 30歳 女性 会社員)
「800円でおいしいラーメンが食べられるなんて幸せです」(千葉県 24歳 男性 会社員)
「某ラーメンチェーンで店長をしています。チェーンでは、もっと安くてそこそこ旨いラーメンは多々あります。ですが、ラーメンの仕込みからかかる時間、手間、情熱を考えると800円は適正。いや、少し安いかなと思います。もちろん、味やラーメンの種類によって価格はさまざまですが。これほど好みやニーズが多様なジャンルはめずらしいと思っています」(茨城県 29歳 男性 会社員)
番組リスナーの投票による結果は「高い」が73%、「安い」が27%と、ラーメン800円は高いと思っている人が7割以上もいました。毎月のお小遣いのなかからやりくりすることが多いサラリーマンにとっては、外食にかける金額が生活を大きく左右するほど重大なものであり、800円もかけられないというのが本音なのかもしれません。
【男性は「高い」派が8割に迫る勢い】
男女別では、「高い」と答えた人の割合が男性は77.5%と8割に迫る勢いなのに対し、女性は64.6%と、男性より10%以上も下回っています。また、世代別では「高い」と答えた人の割合が20代は67.4%、30代は68.9%と比較的若い世代では6割台となりました。一方で、40代になると81%とその割合が一気にはね上がり、価値観の違いが色濃く反映された結果となりました。
<番組概要>
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月曜〜木曜17:00〜19:52
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保
番組サイト:http://www.tfm.co.jp/sky/
番組公式Twitter:@Skyrocket_Co
11月3日(日)7時0分 NEWSポストセブン
かつては全国に7万箇所以上あった踏切だが、鉄道事故のうち踏切障害が247件(36.5%)と人身傷害(57.5%)の次に多いこともあり(令和元年版「交通安全白書」)、現在は約3.3万箇所と減り続けている。ところが、東京23区内には今も約600箇所の踏切が存在し、交通量が多い地域の踏切は「開かずの踏切」と呼ばれ解決が望まれている。しかし近年は、乗客の利便性を増すために広がる鉄道の相互乗り入れの影響で、開かずの踏切化がさらにすすむ問題も生じている。20年前から顕在化し、相鉄線乗り入れで開かずの踏切化がさらに進みそうな渋谷区の踏切問題について、ライターの小川裕夫氏がレポートする。
* * *
横浜駅をターミナルにしている相模鉄道(相鉄)は、これまで東京都内へ電車の乗り入れをしていなかった。設立から100年以上の時を経て、2019年11月30日にようやく東京へと乗り入れが実現する。相鉄は西谷駅—羽沢横浜国大駅間を新たに開業させ、それにあわせて、初めて都内に電車を走らせることになった。
これにより、相鉄は羽沢横浜国大駅からJR線へと乗り入れ、湘南新宿ラインと同じように武蔵小杉駅や大崎駅などを経て、渋谷駅・新宿駅と直結する。
すでに新ダイヤも発表されており、相鉄からJR線へと乗り入れて新宿駅まで走る電車は1日に92本。ラッシュ時は1時間あたり4本程度が運行される。
相鉄の電車が東京へと乗り入れることによって、横浜方面からのアクセスが飛躍的に向上する。沿線開発も活発化するだろう。早くも期待が高まっている。
乗り入れる相鉄も新型車両を用意。事業者や沿線住民・利用者のみならず鉄道ファンからも注目が集まる。
相鉄の東京への乗り入れはメリットばかりが強調されがちだが、乗り入れることによって弊害も生じる。それが代々木駅の近くにある、青山街道と厩道の2カ所の踏切の開かずの踏切問題だ。
代々木駅は、山手線と中央・総武線の電車が停車する。どちらの路線も高架化されているので、山手線と中央・総武線の電車によって開かずの踏切が生じることはない。
しかし、その隣には埼京線や湘南新宿ライン、りんかい線などが走っている。埼京線や湘南新宿ライン、りんかい線が走る線路は、もともと山手貨物線と呼ばれる貨物専用線だった。貨物列車だけが走るなら列車の運転本数は少なく、問題視されることはなかった。
しかし、1996年に新宿駅発着だった埼京線の運行区間が渋谷駅・恵比寿駅にまで拡大したことで事態は一変する。
池袋・新宿・渋谷といった副都心を結ぶ埼京線は、通勤の足として埼玉都民に重宝された。旅客列車として運行される埼京線は、貨物列車とは比べものにならないほど運転本数が多い。朝夕のラッシュ時、この踏切は頻繁に遮断されるようになる。こうして、青山街道・厩道の2踏切は、いわゆる開かずの踏切化した。
「こうした事態が起きることは、埼京線の運転区間が拡大する前から予測されていました。渋谷区議会は、開かずの踏切問題を黙認していたわけではありません。埼京線の運行区間が渋谷駅・恵比寿駅まで延伸された1996年、区議会は運輸大臣(当時)に『JR埼京線代々木駅付近踏切に係る要望書』を提出しています。その後、1998年には東京都へも要望書を提出しました。青山街道踏切・厩道踏切の両踏切について、積極的に立体交差化を働きかけていたのです」と話すのは、渋谷区議会調査係の担当者だ。
要望書は、行政庁に提出するのが通例とされる。そのため、渋谷区議会は手順に則って運輸省や東京都へ要望書を出した。
渋谷区や区議会の思いとは裏腹に、2001年には湘南新宿ラインが運行を開始する。湘南新宿ラインは埼京線と同じ線路を走るため、青山街道・厩道の両踏切の遮断時間は、さらに長くなった。開かずの踏切は、解消するどころか逆に深刻化してしまう。
行政庁だけに要望書を出していてもラチが開かないと判断した渋谷区議会は、ついに運行事業者のJR東日本にも要望書を提出。
「青山街道と厩道の両踏切は、地形的な面から歩道橋の設置が難しい状況です。そうしたことも踏まえて、2001年に渋谷区議会はJR東日本に対して、当該区間を地下化するように要望書を提出しました」(同)
当該区間だけを地下化するという渋谷区の要望は、JR東日本の事情を考慮すれば非現実的ともいえる内容だろう。そうしたこともあって、要望書の効果はなかった。
それどころか、追い討ちをかけるように2002年には埼京線が大崎駅まで延伸。この延伸によって東京臨海高速鉄道りんかい線も走るようになり、青山街道踏切と厩道踏切を通過する列車はさらに増加した。
こうして、渋谷区議会は打つ手がなくなる。以降、区議会で青山街道と厩道の踏切問題は議題にあがらなくなった。
膠着状態になっていた青山街道・厩道の問題は、相鉄の乗り入れを目前にして再燃する。2019年9月に開かれた渋谷区議会の定例会で、改めて開かずの踏切問題が取り上げられることになった。
相鉄の東京乗り入れは、アクセス面で利便性が向上することは間違いない。その一方で、開かずの踏切という問題が放置されたままになっていることを浮き彫りにした。
相鉄の乗り入れが始まろうとしている中、両踏切が深刻な開かずの踏切と化すことに行政も鉄道事業者も抜本的な解決策を見出せていない。
11月3日(日)6時0分 JBpress
(小谷 隆:コラムニスト)
日が落ちると肌寒さをおぼえる10月末のある日、夕闇の降りてきた遊園地はおびただしい数の光の粒に彩られていた。その数、650万球。赤はルビー、青はサファイアなど、一つひとつの光は宝石色を使っているという。幻想的などという手垢に塗れた描写では物書きの端くれとして恥ずかしい限りなのだけれど、他にいい言葉が思いつかない。じっさいこういうものを幻想的というのだろう。
ディズニーリゾートを除けば遊園地然とした遊園地に足を踏み入れるのは何年ぶりどころか何十年ぶりだったけれど、久しぶりに目にしたそれは遠い昔の記憶にある古いステレオタイプの遊園地のイメージとは大きくかけ離れたものだった。
確かに観覧車もあればジェットコースターもあるし、メリーゴーラウンドもある。しかし、今どきの「遊園地」は幼い頃に見た子供の楽園とはほど遠い、明らかにおとなのために作られたアミューズメント施設なのだ。
東京都稲城市と神奈川県川崎市多摩区にまたがる「よみうりランド」(東京都・矢野口)では、10月24日から来年(2020年)5月のゴールデンウィークまで、夜間営業を一面イルミネーションで彩る。
初日に開かれた点灯式イベントでは、メディアや関係者などの招待客のほか、平日の夜にもかかわらず一般客も含めて3000人が入場した。
1500人の観衆が見守る中、ステージを賑わすタレントたちのカウントダウンで点灯されたのは、今年のライトアップの目玉である高さ25メートルの光の山「オリンポス・サミット」。
ライトアップを始めて10年目にあたる今シーズンは、各エリアでギリシアのオリンポスに集う12の神の宮廷をデザインコンセプトに、世界的な照明デザイナーであり六本木ヒルズ森タワー、東京タワーなどのライトアップも手がける石井幹子(もとこ)氏がプロデュースした。噴水ショーでもレーザーと炎の演出を加え、幅60メートル、高さ15メートル、噴水242本を使った、ラスベガスばりの大型のショーを展開する。
「遊園地はプールシーズンの夏休みがピークで、寒くなるにつれて客が減り、冬は閑散期だったんです」と明かすのはよみうりランド遊園地事業担当取締役の斎藤孝光氏。「しかし、10年前にイルミネーションを始めてから、今では秋から冬がハイシーズンになりました。客層が子どもからおとな、特に恋人や夫婦にシフトし、少子高齢化への対応策としても当たりましたね」
イルミネーションによるライトアップ営業の入園者数は2010年には11万人ほどだったのが、営業日数も段階的に増やすなどして2018年には58万人を記録するまでになった。
こうなってくるともはや「遊園地」などと呼ぶのはそぐわないのかもしれない。
「一般に、ディズニーランドやUSJ、サンリオピューロランドのようにコンセプトが明確なものはテーマパーク、ジェットコースターやメリーゴーラウンド、観覧車などを中心とした伝統的な施設は『遊園地』と呼んでいるのですが、よみうりランドの場合、夏場はプール、秋から冬にかけてはジュエルミネーションが集客の軸になっています。また、来年3月には植物園もオープンしますし、水族館も整備したいと考えています。そうなるといよいよ『遊園地』という定義には収まらなくなるので、『スーパー遊園地』構想と呼んでいます」(斎藤氏)
「スーパー」がついてもやはり遊園地は遊園地。しかし、今やおとな向けの遊園地である。
おとな向けになったとはいえ、子供客を度外視しているということではない。たとえばよみうりランドでも幼児向けの施設は充実しているし、アンパンマンや仮面ライダーのショーも行われている。ただ、メインのアトラクションについて言えば、あえておとな向けにデザインし、子供たちに対しては「おとなと同じことができる」という楽しみを提供しているのだ。
「子供向け」にしないことでむしろ子供ウケがよくなる事例は他にもある。幼児向け雑誌を見てもそんな傾向がはっきりと表れている。小学館の4〜6歳向け雑誌『幼稚園』の最近の付録にはおとなもびっくりだ。
たとえば2019年9月の付録は「セブン銀行のATM」。筐体を紙で組み上げるあたりは伝統的な雑誌付録と変わらないのだけれど、ディテールは本物そっくり。しかも現代ならではの電子部品が活躍していて、お札を吸い込んだり出したりするギミックが楽しめる。おとなのやっていることを真似したいという子供の願望を満たしているのだ。今や『幼稚園』は書店でもすぐに売り切れになってしまうという。発行部数がこの10年で20万部から7万部ほどへ激減する中、生き残りをかけた必死の抵抗が見て取れる。
(参考動画)「【公式】幼稚園2019年9月号のふろくは『セブン銀行ATM』」(YouTube)
遊園地とて同じこと。今どきはほとんどのアトラクションがおとな向けにデザインされている一方、多くのアトラクションではちゃっかり小学生の身長でも乗れるように設計してある。いい年をしてアンパンマンやドキンちゃんのコースターに跨るのはさすがに躊躇するけれど、これならおとな同士でも胸を張って乗れるし、子供は子供でおとなの乗り物に乗るというワクワク感を楽しめる。
少子化が進み、かつてテレビのゴールデン帯を賑わしていた戦隊モノやアニメも次第に日曜の早朝などに追いやられていった。社会は確実におとな向けへと仕様変更されつつある。とはいえ子供たちは子供たちで、あえて「子供むけ」に配慮しなくても自分たちなりの目線で勝手に「おとな」を楽しんでいる。
そんな時代が子供たちにとって幸せなのかどうかはわからない。けれど、幼い頃は「子供向け」のまがい物しか与えられてこなかった筆者としては、早くから「本物」に触れることができる今の子供たちを少し羨ましく思う。
11月2日(土)11時15分 プレジデント社

オープンから4年半を迎えた「スターバックス コーヒー ジャパン弘前公園前店」 – 撮影=プレジデントオンライン編集部
大手コーヒーチェーンのスターバックスが、地域文化に根差した店を増やしている。そのうち青森県弘前市の店舗は、「登録有形文化財」の中にある。建物の保護が前提なので、店は手狭で、商売がしやすいとはいえない。狙いはどこにあるのか。経済ジャーナリストの高井尚之氏が現地を取材した——。
撮影=プレジデントオンライン編集部
オープンから4年半を迎えた「スターバックス コーヒー ジャパン弘前公園前店」 – 撮影=プレジデントオンライン編集部
江戸時代、旧津軽藩の城下町として栄えた青森県弘前市(人口約17万人)——。明治31年から昭和20年(1898〜1945年)までは陸軍第8師団が置かれ「軍都」となった。
映画にもなった「八甲田山雪中行軍」(1902年、死者199人を出した行軍訓練)もこの第8師団だ。市内に現存する長官官舎(1917年建築。建物は当時の3分の1に縮小)は、切妻破風(きりづまはふ)の三角屋根が特徴で、戦後は米軍接収後に日本へ返還。弘前市が払い下げを受け、1951年からは市長公舎としても使われた。
そんな歴史的建造物が保存修理工事を終え、桜の名所として全国的に名高い弘前公園の前に移転。2015年4月、建物内に「スターバックス コーヒー ジャパン弘前公園前店」が開業した。スターバックスにとっては、神戸北野異人館に次いで国内2店舗目となる「登録有形文化財」への出店だった。
それ以来、新たな観光名所となり、特に桜の季節には店の外に長い行列ができる。弘前公園で行われる「弘前さくらまつり」は、2019年には約289万人(4月20日から5月6日までの17日間)の来園者数を集めたほどだ。
なぜ、弘前市とスターバックスは“文化財カフェ”をつくり、運営するのか? 現地取材を踏まえてその実情を紹介したい。
「開業の前年、2014年9月にコンペ(建築の競技設計)があり、当社の提案が採用されました。弘前市からの要望は『建物をなるべくそのまま残してほしい』でした」
こう話すのは、スターバックス コーヒー ジャパンの柳和宏さん(店舗設計部建築&サスティナブルデザインチーム チームマネージャー)だ。弘前公園前店の設計を担当し、京都市や神戸市などの「景観に合った店舗」出店にも多く携わってきた。
撮影=プレジデントオンライン編集部
店舗設計部建築&サスティナブルデザインチーム チームマネージャーの柳和宏さん – 撮影=プレジデントオンライン編集部
一方、弘前市の担当者はこう説明する。
「建物を再活用する際、『カフェが望ましいだろう』という話になり、カフェ事業者を公募しました。応募されたのはスターバックスさん1社で、2014年11月27日に『協定』を結び、翌年春に開業となりました。冬期は積雪がある地域ですが、市としても1年中、お客さまにお越しいただく通年観光を目指しています」(広聴広報課・古川(こがわ)開(かい)さん)
現地の企業経営者からは、「結果的にスタバの単独入札となったが、市としては最も集客効果が期待できる店でよかったのではないか」という話も聞いた。
全国的に有名な「弘前城の桜並木」が店内からも見渡せ、満開の季節はもちろん、春から秋にかけては人気スポットだ。取材時は平日の朝で落ち着いていたが、入れ替わりにお客が来店していた。残された課題は、冬の集客をどう工夫するかだろう。それは後述したい。
スターバックスにとって、この建物は「当社の世界観とも強い親和性があるという意味で、面白いと思いました」と柳さんは振り返る。もともと同社は、店を自宅や職場や学校ではない「サードプレイス」(第3の居場所)と位置付けており、現在は基本思想に近いコンセプトを踏まえて、それぞれの立地に合わせて店を展開する。
近年は、日本の各地域の象徴となり、地域文化を発信する店「リージョナル ランドマーク ストア」を地道に広げる取り組みにも力を注ぐ。2005年の「鎌倉御成町店」(神奈川県鎌倉市)が1号店で、全国に25店(2019年9月30日現在)ある。国内総店舗数1497店(同9月30日現在)の中では数少ないが、同社にとって重視する取り組みだ。
歴史や文化の色づく地域の象徴として、例えば「京都二寧坂ヤサカ茶屋店」(京都府・京都市東山区)、「神戸メリケンパーク店」(兵庫県神戸市中央区)、「鹿児島仙巌園店」(鹿児島県鹿児島市)など各地に展開する。開業までじっくり取り組み、京都のように構想から実現まで約10年かかった店もある。ただし定義付けがされたのは2016年で、前記の3店もすべて2017年にオープンした。
「弘前の地域性は意識していましたが、2014年当時は、景観への思いは現在ほどなかった。でも地域の歴史を学ぶうちに、弘前ならではの店舗にしたい、という気持ちが強まったのです(柳さん)
古い建物とはいえ、前述のように保存修理工事を終えており、構造的な心配はなかった。ただし大幅な改築はできない。「例えば今回は立派な木組みの天井があったので、それを台無しにしないよう、細長いスリットを設けて吹き出し口を目立たないように入れています。細かなところで建物の意匠をくずさないよう工夫を凝らしました。改装や備品調達などを通じて地域文化を残すという作業は、担当していて楽しかったです」(柳さん)。
ソファの張り地には伝統工芸の「こぎん刺し」を用いた。麻布(あさぬの)に木綿糸を刺す、江戸時代から津軽地方に伝わる刺し子技法で、近くにある「弘前こぎん研究所」に制作を依頼した。郷土文化も主張しすぎずポイント使いにとどめ、全体調和を保っている。
撮影=プレジデントオンライン編集部
津軽地方の伝統工芸「こぎん刺し」があしらわれたソファ – 撮影=プレジデントオンライン編集部
店舗パートナー(従業員)は実際の使い勝手をどう感じているのだろう。
「他の店に比べて棚が狭かったり、冷蔵庫が小さかったりする問題はありますが、建物の価値を尊重して使っています」と話すのは、アシスタント ストアマネージャー(副店長)の原麻沙美さんだ。今年6月に「青森ELM(エルム)店」(五所川原市)から異動した。
「ショッピングセンター内にあるエルムは、買い物ついでに立ち寄る方が目立ちますが、弘前公園前店は、ここに来るのが目的の方も多い。季節によって、お店から見える風景も違い、ゆったりと過ごしていただける接客を心がけています」(原さん)
撮影=プレジデントオンライン編集部
アシスタント ストアマネージャーの原麻沙美さん – 撮影=プレジデントオンライン編集部
過去には、パートナーが開発した独自商品「エスプレッソ抹茶フラペチーノ」のプロモーションも行った。別名「津軽富士」と呼ばれる初夏の岩木山(標高1625メートル)をイメージし、新緑の一方で山頂にまだ雪が残る姿を、抹茶×クリームで体現したという。同プロモーションは既に終了しているが、「抹茶 クリーム フラペチーノ」にエスプレッソをワンショット追加すると、今でも同じ味わいを楽しめる。
10月18日から11月10日まで「弘前城 菊と紅葉まつり」が開催されている。会場は弘前公園前店から目と鼻の先にある、弘前公園内・弘前城植物園だ。
この時季はリンゴの収穫の最盛期でもある。一般には、青森県は長野県と並ぶリンゴ王国と思われているが、実は圧倒的首位だ。2018年産の生産量は、青森県が約44万5500トンと2位の長野県(約14万2200トン)の3倍以上。中でも弘前市の生産量は日本一で、記録が残る2006年の生産量では、2位の長野市に4.5倍もの差をつけていた。
取材当時、スターバックス コーヒー ジャパン弘前公園前店の入口には、手書き文字とイラストで「アップル クランブル パイ*」(480円+税)の黒板が置かれていた。店内には手書き文字・イラスト・写真で「おいしいアップルパイが届けられるまで…」の板書もあった。
*現在は販売終了
撮影=プレジデントオンライン編集部
「アップル クランブル パイ」の黒板。現在は販売を終了している – 撮影=プレジデントオンライン編集部
「アップル クランブル パイが発売されたのは8月31日で、『全店舗の中で販売数日本一になろう』と事前にチラシを配布するなど、パートナー全員で盛り上げました。そのかいもあり、初日の販売数は目標を大幅達成。全国1位になれました」(原さん)
原さんは「弘前では多くのカフェがアップルパイを出しており、お店ごとに違う味も楽しめます」と教えてくれた。弘前観光コンベンション協会が作成する「ガイドマップ」もある。スターバックスの「点」の活動を、「線」や「面」に広げると面白そうだ。
弘前市の冬は厳しい。過去の年間気象情報によれば、平均して「弘前城 菊と紅葉まつり」終了直後の11月中旬から降雪が始まり、3月下旬まで降る日が多いようだ。
地元関係者は「また大変な季節が来たな」と思い、備えを進めるという。厳寒期の降雪の状況次第では外出も難しいが、一方でクリスマスや年末にかけて華やぐ時期でもある。
冬の季節は、カフェ関係者や観光業者が「のれそれ弘前」を考えてはいかがだろう。
「のれそれ」は津軽弁で「もっと、もっと」の意味もある。筆者は11年前、青森県三沢市にある「星野リゾート青森屋」(取材当時は「古牧温泉青森屋」)の記念式典を取材した際に、この言葉を知った。当時から星野リゾートは、破綻した施設の再生のために「のれそれ」というキーワードを掲げていた。この言葉を借りて、弘前流に活動をアレンジするのだ。
「冬だから」「寒いから」の思い込みが、必ずしも通じない時代でもある。例えば家庭用アイスクリームの売上高は、メーカーによっては「夏アイス65%:冬アイス35%」となり、年々「冬のアイスクリーム」の比率が高まっている。
最強カフェ・スタバとも連携して、本州最北端の青森県でさらに活性化すれば、日本の他の地方も勇気づけられるだろう。
撮影=プレジデントオンライン編集部
店内の様子 – 撮影=プレジデントオンライン編集部
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高井 尚之(たかい・なおゆき)
経済ジャーナリスト/経営コンサルタント
1962年名古屋市生まれ。日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆多数。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。
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(経済ジャーナリスト/経営コンサルタント 高井 尚之)