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2020年01月17日
就活が「売り手市場」と言われる中、誰もが知る有名大学の学生ならば、みな複数の内定を得ているはず──と思いきや、さにあらず。意外なことに、「高学歴就活難民」がいるのだという。就活塾・キャリアアカデミーの宇佐川景子氏がその実態を解説する。
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早稲田、慶應といった有名大学の学生で、自分なりに努力したにもかかわらず、内定が出ない就活生のことを「高学歴就活難民」といいます。これだけ「売り手市場」と言われているにもかかわらず、なぜ“難民”が生まれてしまうのでしょうか。
早稲田大学のOさんも高学歴就活難民の一人です。
「ワセダ」というブランドに加え、TOEICで900点という高得点を取ったOさんは、自分でも大手有名企業に行けるものだと思っていました。彼は、食品、金融、メーカーなどの各分野で最大手の企業のみを受けました。履歴書の“見栄え”は良いため、エントリーすればたいてい面接に進めます。
しかし、面接はスペックだけでは通過できません。「弊社でどんなことをやりたいですか?」といった基本的な質問にすら、具体的に答えることができませんでした。取り繕ったような受け答えをすると面接官は曇った表情を見せ、Oさんは自分が期待はずれだと思われていることを察しました。
あちこちの企業で面接しては落とされることを繰り返していましたが、「大企業に行きたい」「妥協したくない」という気持ちから、中堅以下の会社は受けず、結果として、多くの学生が就活を終える大学4年生の6月になっても「無い内定」(内定を一社も獲得できない)の状況に陥ってしまいました。周囲にいるのは、同じリクルートスーツを着て「夏のインターン」に参加する、ひとつ後輩の就活生でした。
Oさんは「会社説明会に足しげく通い、就活本を読み、約50社にエントリーシートを出していたので、就活への努力は十分しているつもりになってしまっていました」と語ります。「でも、振り返ってみると周りも努力はしていて、よいのは学歴だけで、考える力も行動力も“人並み”だと今はわかります」
Oさんは大学4年生の9月末まで就活を続け、結局中堅金融会社に内定を取りました。同級生の就職先からはワンランク落ちる会社ですが、Oくんは「自分の能力を考えると、この内定先は妥当だ」と語っています。
◆先輩の実績から「高過ぎる自己像」が生まれる
高学歴の学生は、先輩から「俺は商社に内定」「私は広告代理店に行く」といった話を聞くことになります。成功した先輩は話をしたがるし、就活生も成功した先輩の話を聞きたがるのは当然です。成功談を聞いた就活生は、“なんとなく”自分もそういった会社に行くのだろうと思うようになります。本当は、就活がうまく行かなかった先輩も数多く存在するのですが、彼らはあまり自分の就職先を後輩に語らないため、現実を知ることがありません。
さらに、親族や友達からも「有名大学に入ったのだから、有名大手企業に行くのだろう」と期待されることが、根拠のない自信に拍車をかけます。その結果、「自分も当然有名企業に」と思い込み、冷静に見ると、自己像が高すぎる状態になるのです。
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2020年01月17日
2020年度の大学入学共通テストへの導入が検討されていた、英語試験における民間試験導入が延期となったのは記憶に新しい。検討されたのは英検やIELTS 、TOEFLなど、学生や社会人にとってポピュラーな検定やテスト。リスニングとリーディングの評価指標としてのTOEIC(L&R)もその一つだった(7月に撤退を発表)。
そんななか、12月15日に実施されたTOEICの試験(第246回)では、異様な光景が見られた。ある都内の試験会場で大量の欠席が出ていたというのだ。
「山手線の内側という好立地で地下鉄の駅からも近い人気会場ですが、行ってみたら空席が多くて驚きました。若者がとくに少なくて不思議な感じでした」(過去8回の受験歴がある30代受験者)
会場では定員81人のある教室で受験者が54人、他の教室でも定員36人のところに29人、定員28人のところに19人と、複数の教室で軒並み3割ほどの欠席者が出ていたという。他の都内の会場でも欠席が多かったとの証言がある。
TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の広報室は「出席しなかった人数は公表はしていません。お仕事の都合などさまざまな理由で欠席される方がいると思いますが、ご都合で受験が難しそうな方には、会場の変更を受け付けております」と話す。会場は受験者が選ぶことはできず指定されるが、急な出張が入ったなどの理由で別の場所でなら受けられる場合、変更可能とのことだ。ただし、キャンセルはできない。
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2020年01月17日
今年の入試のキーワードは「安全志向」といわれる。来年度からはセンター試験に代わって「大学入学共通テスト(新テスト)」が導入されるため、「今年のうちに合格を決めたい」という意識が強まっているからだ。確実に合格できる大学へと志望を下げる傾向が予備校の模擬試験などでも明らかになっており、国立なら東大や京大、私立なら早稲田大、慶応大といった“最上位校”の倍率は下がりそうだ。
【表でみる】進学先別・受験にかかる費用
■受験生2%減か
「志望を最後まで下げない受験生にとってはチャンスの年。思わぬ合格を勝ち取れる可能性も高い」。河合塾教育情報部統括チーフの亀井俊輔さんはそう指摘する。
そもそも少子化によって18歳人口は減少傾向にあった。だが、ここ数年、国が入学定員を一定以上超過した私立大に補助金を出さない制度を進めたため、私立大が合格者数を抑制し、結果的に浪人生が増えていたため、受験者数は減らなかった。
それが今年は浪人生も昨年に比べて減少し、受験人口が減っているという。
では具体的にはどうなのか。河合塾では、今年の志願者数は65万9千人と推計。昨年は67万4千人で、受験生が2%程度減る計算だ。亀井さんは「今後しばらくは、受験生が減り続けるだろう」と予測する。
■MARCHは競争激化も
ただ、すべての大学で倍率が下がるとはかぎらない。背景にあるのが、新テストは受けたくない、浪人したくないという安全志向だ。このため東大や京大、早稲田大、慶応大を狙える偏差値でも、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)や日東駒専(日本大、東洋大、駒沢大、専修大)を志望する傾向に。これらの大学では、手ごわいライバルが増えることになり、倍率も上がりそうだ。
安全志向は、保護者にも顕著だという。「親も子供が浪人して苦労するのは見たくない。さらに少子化で近くにいてほしい、1人暮らしにはお金がかかるなどの理由から、遠方の大学に行ってほしくない“地元志向”も強まっています」(亀井さん)
■「来年は変わる」
では、来年はどうなのか。受験人口の減少は続くが、「新テストを避けたい」という意味での安全志向がなくなるのは確実で、亀井さんは「傾向は変わる」と予測。背伸びして最上位の大学を狙えるチャンスは今年だけといえそうだ。
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2020年01月16日
幌市で実習中のベトナム人技能実習生が2019年9月、脳出血で倒れて意識不明の状態となり、入院を余儀なくされている。20年3月の在留資格の期限が切れると不法残留となって原則は母国に送還されるが、札幌出入国在留管理局によると、回復見込みのない意識不明の実習生は「想定外」で、対応に苦慮している。家族は日本での治療継続を希望し、支援団体も「日本人と命の差別はない」として国や自治体に対応を求めている。
札幌市内の病院の一室で19年12月14日、ベトナム人技能実習生のズオン・ゴツク・トゥさん(19)の名前を、兄のトゥアンさん(29)が呼び続けていた。トゥさんは人工呼吸器をつけ、鼻からチューブで栄養を取る。意識はないが、呼びかけに目を開いたように見えた。「少し、反応が良くなった」。わずかな変化にも希望を見いだそうとしている。
トゥさんは19年3月、1年間の技能実習の在留資格で来日した。札幌市西区の建設会社で働いていた9月17日、現場で頭痛を訴えて救急車で運ばれた。脳出血で手術を受けたが、「意識の回復は難しい」と診断された。
実習生の在留資格は本人の意思で最大5年まで延長でき、期限内は日本人と同様、国民保険や生活保護が適用される。一方、在留資格が切れると不法残留となって入管施設に収容され、母国に送還される。トゥさんの場合、人工呼吸器をつけているため収容・送還は難しいが、現在の医療費や生活費を賄っている実習生保険は3月で切れる。このため、札幌入管は「個別の事情を鑑みて最良の方法を検討したい」と言う。
外国人の生活支援などをしている「移住者と連帯する全国ネットワーク」によると、不法残留で収容された外国人が重い病気にかかった場合、国民健康保険を適用して治療を受けさせる在留許可「療養する活動」で対応するケースが多い。ただ、生活保護を申請できない可能性が高く、医療費の自己負担分や生活費のめどが立たないといった問題を抱える。
支援団体、札幌市、入管、会社などは19年の暮れから、在留資格の変更や、生活保護や後見人の申請の可否など支援のあり方を話し合っているが、本格的な議論はこれからだ。
トゥさんは「家族の暮らしを少しでも楽に。いずれ自立したい」と日本行きを決めたという。来日後は毎日のように両親に電話をかけ、「体を大切にするように」と繰り返していた。トゥアンさんは「少しでも元気になって、両親に会わせたい」と願う。
トゥさんが教会に通っていた関係で支援するカトリック札幌司教区・難民移住移動者委員会の西千津さん(55)は「受け入れているのは労働力ではなく人権を持った人。いろいろなケースが起こると認識し、日本人と命の差別のない受け入れ態勢を整えていく必要がある」と訴える。【山下智恵】
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2020年01月16日
アメリカのトランプ大統領は、中国の劉鶴副首相をホワイトハウスに招き、貿易交渉の「第1段階の合意文書」に署名した。
署名式ではトランプ大統領が、中国の副首相らを立たせたまま、予定を大幅にオーバーしておよそ1時間も喋り続ける場面があった。終始、大統領ペースの署名式となった。
トランプ大統領「我々はきょう、かつてない画期的な一歩を踏み出す」
中国・劉鶴副首相「多くの問題で考え方が違い、貿易協議は何度も挫折した」
「第1段階の合意」では、中国がアメリカ産の農産物の輸入を大幅に増やすことや、知的財産権の保護を強化すること、一方のアメリカは、発動済みの制裁関税の税率を初めて一部引き下げることなどが盛り込まれた。
トランプ大統領は今回、署名会場に農業地帯などから多くの関係者を招き、1時間にわたってこんなやりとりを続けた。
――モンタナ州選出の上院議員に
トランプ大統領「いいアメフトのチームがあるよね?今年の調子はどう?順調?」
挨拶の大半をこうして一人ひとり親しげに語りかける時間に充てて、大統領選挙でカギを握る農業地帯の有権者にアピールした。
次の焦点は「第2段階」。トランプ大統領は「すぐに交渉を始める」として、自ら中国に乗り込む考えを示したこともある。一方で、大統領選挙の前の合意にはこだわらない意向も示していて、大統領選の行方をにらみながら、判断するものとみられる。
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2020年01月16日
選挙で圧勝した台湾の蔡英文総統が中国からの干渉を阻止することを目的とした「反浸透法」の施行を発表した。
台湾のトップを決める総統選挙で圧勝し、再選を決めた蔡総統は15日、台湾統一を目指す中国政府などが台湾の政治や選挙運動に介入することを禁止する「反浸透法」を15日から施行すると発表した。違反すれば5年以下の懲役や罰金が科せられる。
これに対して中国政府は、「反浸透法は悪法で、台湾同胞の自由を制限し、交流する権利を奪っている」とコメントを発表した。
また、蔡総統はイギリスの公共放送BBCのインタビューで「我々はもう独立した国家であり、政府も軍隊も選挙制度も持っている」などと発言していて、今後、中国と台湾の緊張がいっそう高まる可能性がある。
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2020年01月16日
カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、収賄容疑で再逮捕された衆院議員の秋元司容疑者(48)が、中国企業「500ドットコム」の本社などを訪ねた旅行の際、同社側から数十万円相当の高級ブランド品を受け取っていたことが、関係者への取材でわかった。東京地検特捜部はこれらの品も賄賂に当たるかどうか経緯を調べている模様だ。
IR事業参入をめぐる中国企業の「政界工作」をわかりやすく図にしました
秋元議員は2017年12月下旬、広東省・深圳にある「500」社の本社への視察旅行の招待を受け、航空運賃や宿泊費など計約150万円相当を同社に負担させた疑いがもたれている。旅行は2泊3日で、同社が準備したプライベートジェットが使われた。秋元議員は本社で最高経営責任者(CEO)と面会。同省に隣接するマカオのカジノ施設も視察した。
視察旅行には「500」社の副社長を名乗る鄭希容疑者(37)が随行。関係者によると、同社側がマカオで数十万円相当の高級ブランドの靴やバッグを購入し、秋元議員に渡していたという。
特捜部は、同社がIR事業で便宜を図ってもらいたいとの趣旨で賄賂として視察旅行の旅費を負担したとみているが、ブランド品についても同様の趣旨の賄賂と認定できるかどうか調べているとみられる。
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2020年01月16日
広島地検が公職選挙法違反の疑いで事務所に家宅捜索に入ったことを受け、自民党の河井克行前法相と妻の河井案里参議院議員が、15日夜、それぞれ会見した。この会見を受け、与野党からは厳しい声が上がっている。
立憲民主党の蓮舫副代表は「説明すると言いながら本会議をすべて欠席したことは納得がいかない。説明責任を果たそうとしないことに憤りを覚える」とコメントした。
さらに、政府・与党内からも「世間をなめている」「2人はもう議員辞職すべきだ」などと厳しい声が上がっている他、両議員の後ろ盾とされる「菅官房長官の責任は重い」との指摘も出ている。
野党は来週に始まる通常国会でも厳しく追及する方針。
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2020年01月16日
自民党の河井克行前法相(56)=衆院広島3区=は15日夜、東京・赤坂の衆院議員宿舎で記者団の取材に応じた。河井氏は「支持者の皆さまには大変なご迷惑とご心配をおかけしたことに深くおわびします」と謝罪した。
【厳しい表情で記者の質問を聞く河井案里議員】
ただ、疑惑に関しては「適切な時期に説明させていただきたい」と述べるにとどめた。議員辞職や自民党離党については否定した。
河井氏の妻で同党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=も東京・麴町の参院議員宿舎で取材に応じ、謝罪した上で、議員辞職や離党はしない考えを示した。
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2020年01月16日
「候補になるたびに喜んでくれる人がいる。そういう人がいま喜んでくれていると思うとうれしい」
【写真】芥川賞候補の5人
4度目の候補で芥川賞に決まった古川真人(まこと)さん(31)=福岡市出身=は会見場で、地元福岡やルーツとなる長崎の島に住む友人や親族たちに思いをはせた。
スーツにネクタイ姿。「革靴はすごく痛い」とこぼし、ネクタイも久しぶりでうまく結べず「編集者に手伝ってもらった」と会場を笑わせた。
「芥川賞は取らなければいけないと思っていたが、いざ取るとマジかよ、困ったな、とあわあわしている」と心境を語り、実感の湧かない感覚を「日常に戻ったとき、シャンプーをしているときにほくそ笑むという感じになると思う」と独特の言い回しで表現した。
母の出身地長崎の島に影響を受けた作品群を書き続けてきた。今後は「島から出たい。自分にとって不慣れなもの、未知な他者が現れるようなものにしたい」と決意も口にした。
一方、樺太を追われたアイヌ民族など文明化の波にあらがうマイノリティーを描き直木賞を射止めた川越宗一さん(41)は、「現実感がない、信じられない」と喜び、「この小説の時代に生きたすべての人に感謝、尊敬している」と謝意を表した。
資料を読み込み物語世界を構築した手腕が選考委員に評価された。川越さんは「物語に都合のいい人生を歩んでいる人はいない」と悩みながら資料に向き合ったと明かし、「今後もいろんな文化圏のあわい、触れ合い、葛藤を描いていきたい」と語った。 (一瀬圭司、平原奈央子)