予算案、参院攻防へ 多数派工作・円滑審議が課題
2026年03月16日
参院予算委員会は16日から2026年度予算案の実質審議に入る。 自民党と日本維新の会の与党は参院で過半数に届いておらず、多数派形成が課題となる。衆院でのスピード審議は野党から「乱暴」と猛反発を招いただけに、円滑な運営に努め、年度内成立に全力を挙げる。 【ひと目でわかる】予算案の内訳 「衆院では憲政史上最も乱暴な予算審議が行われた。参院では与野党協調してやっていく言質をもらった」。立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は13日、自民と参院審議入りの日程で合意した直後、けん制した。16日審議入りは自民側として年度内成立の「絶対条件」(参院自民幹部)だが、主導権を持たない参院で最初の関門をクリアしたにすぎない。 参院の過半数は、欠員1と採決に加わらない議長を除くと124議席。自民と維新の会派は計120議席で4人足りない。衆院では国民民主党や参政党、チームみらいも含めて全野党が予算案に反対した。与党は参院で日本保守党(2人)や無所属議員などに協力を求める方針だ。 野党が納得する審議時間をどう確保するかも焦点だ。例年の予算審議は衆院で70~80時間、参院はその7~8割程度が相場。今回、衆院での審議時間は59時間で、野党は同規模の60時間程度を求めており、自民側は最大限配慮する構えだ。 高市早苗首相は19日に米ワシントンで日米首脳会談に臨む予定で、野党は衆参両院で帰国報告を要求する見通し。自民は参院予算委の集中審議で対応することを検討する。自民幹部は「1日でも想定日程がずれた時点で年度内成立は無理だ」と語った。 16日の参院予算委は立民の蓮舫氏らが首相に論戦を挑む。野党側は中東情勢への対応や物価高対策などをただす方針。閣僚の不倫問題などスキャンダル追及は「世論の支持を得られない」として控える方向だ。 予算案は13日に衆院を通過し、参院に送付された。参院で可決しなくても憲法の衆院優越規定により4月12日に自然成立する。成立が年度内に間に合わなければ暫定予算案の編成が必要となる。
NY原油、再び100ドル突破
2026年03月16日
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は15日の時間外取引で、イラン情勢緊迫化に伴う供給不安が一段と強まり、上昇した。 【ひと目でわかる】米原油先物価格の推移 代表的な指標となる米国産標準油種WTIは9日以来、約1週間ぶりに1バレル=100ドルの大台を超えた
任天堂「ぽこ あ ポケモン」爆売れで株価急騰 “異色ゲーム”がもたらす長期的リターンとは?
2026年03月16日
任天堂に起死回生の兆しが生まれた。 任天堂を巡っては、AIブームに伴うメモリ部材価格の高騰による利益率懸念、トランプ政権の関税政策による海外市場リスク、そしてSwitch 2のキラータイトル不足への懸念が重なり、2025年8月の高値1万4000円台から3割ほど下落し、2026年2月末には9000円を割り込む水準まで沈んでいた。 【画像】任天堂の株価推移。「ぽこポケ」発売後から急騰している この局面で市場の空気を一変させたのが、2026年3月5日に発売された「ぽこ あ ポケモン」だ。
「ノーマーク」だった異色作
「ぽこ あ ポケモン」は、従来の「収集・育成・対戦」型RPGではなく、「スローライフ・サンドボックス」という全く異なるジャンルに挑んだ作品だ。 サンドボックスとは、明確な目標、ストーリー、制限がなく、プレイヤーが用意された世界で自由に行動・建築・探索できるゲームジャンルだ。代表作として「Minecraft(マインクラフト)」や「あつまれ どうぶつの森」が挙げられる。 主人公は人間に変身した、ポケモンの「メタモン」。木や石を集めて道具を作り、他のポケモンたちと協力して荒廃した街を復興していく。 タイトルの「ぽこ あ」は、スペイン語で「少しずつ」を意味する「poco a poco」に由来する。開発を手掛けた会社の一つ、ゲームフリークの大森滋氏によると、ブロックをぽこぽこ置くゲーム性であることを表しているという。海外タイトルは「Pokemon Pokopia」であり、こちらはPokemonとUtopia(ユートピア、理想郷)を掛け合わせた造語とされる。 開発体制も異例だ。企画はゲームフリークの大森滋氏が『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の開発終了後に3人の小規模チームで試作を開始したが、サンドボックスゲームの開発ノウハウが社内になかったため、ポケモン社を通じてコーエーテクモゲームスが紹介され、開発の中核を担ったという。 開発期間中は、投資家の注目はマリオカートワールドなどの大型タイトルに向いており、本作のポテンシャルは事前にほとんど織り込まれていなかった。
トラック物流に「黄信号」 運転手不足が加速 完全自動運転は道半ば 見えた有力手段とは
2026年03月16日
インターネット通販の拡大で輸送の需要が増え続ける一方、物流の主力であるトラックによる輸送が持続できない恐れが出ている。政府は2030年度にトラック運転手が約21万人不足すると推計し、中東情勢を受けたガソリン代高騰も追い打ちをかける。物流業界は自動運転の導入を目指し、システムに運転の一部を任せられる段階まで来たが、完全な実用化には技術の推進や安全性の確保が課題となる。 【実際の写真】自動運転実験中に街路樹に衝突したバス 政府のまとめでは、トラック運転手の就業者数は1995年の98万人をピークに減少傾向となり、2020年には77万9千人まで落ち込んだ。運転手不足はさらに深刻化し、20年度の約4万人から30年度には21万人超が不足する見込みだ。 国土交通省によると、宅配便取扱個数は10年連続で過去最多を更新し、24年度に50億個を超えた。ネット通販の拡大が主な要因で、需要は伸び続けるとみられている。 運送業界は対策として自動運転の実用化を推進。高市早苗内閣が昨年決定した総合経済対策でも「高速道路における自動運転トラック導入や、自動運転サービス支援道の実装に向けた取り組み」が盛り込まれた。 ネスレ日本と自動運転システム開発のT2(東京)は昨年12月、自動運転のトラックにネスレの商品を載せ、高速道路上を輸送する実証実験を始めた。運転手が乗って部分的に自動運転を行う「レベル2」の段階での安全性や定時性を検証。ネスレの姫路工場(兵庫県姫路市)から千葉県野田市の物流拠点間のうち約430キロなど2区間をレベル2で走行する。 ネスレのオリビエ・モントゥ常務執行役員は、運転手不足への対応が課題だと説明し「安定的に商品を届けられるよう、新しい運び方の実現へ歩みを進める」と話した。 自動運転のレベルは、自動運転のない0から、システムが完全に自動運転を行う5までの6段階がある。レベル4は、あらかじめ定めたエリアやルート内で遠隔監視付きの無人運転が可能となることから、物流での実用化が期待されている。 政府は、レベル4について27年度に100カ所以上での実現を目指すが、レベル5の完全な実用化の時期は未定だ。
ハマチが消えた 鳥取沿岸、昨年記録的不漁に 操業支援へ緊急対策
2026年03月16日
鳥取県民の食卓を長く支えてきたハマチの沿岸での漁獲量が2025年、過去30年で最低という記録的な不漁に陥った。沿岸漁業の不振に危機感を持った県は新年度、緊急の不漁対策事業に取り組む。 【図】鳥取県沿岸でのハマチ漁獲量の推移 「去年は目に見えてひどかったという実感がある。これだけ取れなかったのは初めて」。2月下旬、県漁協酒津支所(鳥取市)に所属する漁師の谷本達郎さん(39)が嘆いた。16歳で海に出て、今は4代目の船長として父と一緒に主に県沿岸で漁をする。刺し網で狙うのはハマチとタイが主だ。 生計を支えてくれていたハマチが昨年、急に姿を消した。経験的にいると思われる海域に網を入れてもかからない。漁獲量は4.2トンで前年の38.3トンから激減した。周囲の漁師も同じ状況だったという。 収入は半減し、船の燃料代や資材費の高騰が追い打ちをかける。「このままだと、仮に自分の子どもが漁師になりたいと言っても勧められない」 ■流入少なかったとみられる藻雑魚 ハマチは、成長とともに呼び名が変わる「出世魚」として知られる。 県によると、県内では小さい順にツバス→ハマチ(体長40センチ前後)→マルゴ→ブリ(同85センチ前後)と呼ばれる。仲買業者らプロの目で県民に勧めたい県産魚介類を県産魚PR推進協議会が選んだ「四季の県魚」(22年制定)では全20種類の中にハマチ(ブリ)が冬の魚として選ばれるなど、県民にとってはなじみの深い魚だ。 県によると、25年の県沿岸でのハマチの漁獲量(速報値)は96トンで、前年から87%減った。1996年以降の30年で最も少ない。近年では22年も不漁だったが、23年、24年と回復傾向にあっただけに急減が目立つ。 ハマチやブリの稚魚は流れ藻に付いて成長するため藻雑魚(モジャコ)とも称され、県水産試験場によると、25年は藻雑魚の県沿岸への流入量が少なかったとみられる。 日本海の近県も同じ状況だといい、ハマチなどの魚の分布や回遊コースが変わったと考えられるという。海水温や潮流の変化が原因と推測されているが、詳しくは不明だ。 県栽培漁業センターによると、海水表面の平均水温は25年7月、琴浦町沖で平年より2度、鳥取市青谷町沖で2.6度高かった。9月はともに2.6度高く、水深30メートルでは琴浦町沖で3.2度、青谷町沖で4.9度も平年を上回った。表面水温は一時的に30度台となり、11年の観測開始以来初だった。 ■主要1魚種の不漁、漁業全体に影響大 鳥取県内の海では全体の漁獲量が落ちるとともに、取れる魚の多様性も失われつつある。 県によると、サケ、フグなどの養殖を除いた県沿岸での漁獲量は1994年の約1万200トンに対し、25年は約2300トン。30年余りで8割近く減った。 年間100トン以上漁獲される魚類の種類数は、94年の14種類から25年は4種類に激減。ハマチのような、主要1魚種の不漁が漁業全体に大きく影響を及ぼすようになった。漁業者にとって「今までのような経営が成り立たなくなっている」と県の担当者は言う。 県は26年度、緊急の不漁対策事業に乗り出す。沿岸漁業者や漁協、自治体などでつくる対策協議会を発足させ、気候変動を踏まえた操業の効率化などを検討し、不漁対策を取りまとめる。 ハマチ漁の不振も重視。漁期の初めの5、6月ごろをめどに、漁獲があった漁業者から時期と場所の情報を受け取り、他の漁業者に即時に提供する事業に取り組む。スルメイカで既に導入している漁場形成調査のハマチ版という。 県内では25年、高い海水温が原因とみられる海藻のアラメの立ち枯れが発生した。アラメはアワビ、サザエなどの餌になったり、小魚の生育場所になったりする。県内ではアワビの漁獲量も右肩下がりで減っている。このため県は、新たな「藻場造成アクションプログラム」を1年前倒しして策定し、同計画に基づいて高水温に耐えるアラメの移植などに取り組む。 漁師の谷本さんによると、数年前からは刺し網にサメが大量に入り込んでハマチを食べたり、網に穴を開けたりする被害が出ているといい、サメ駆除への行政の支援も求めたいとしている。
混雑時に新発想 「のぞみ」増便 1時間最大12→13本に 東海道新幹線ダイヤ改正 指定席需要に応え実現
2026年03月16日
東海道新幹線「のぞみ」の1時間あたりの最大運行本数が、14日のダイヤ改正で12本から13本に増えた。「指定席が取りにくい」という利用者の声に応える。6年前に10本から12本に増えた際には「ほぼ完成形」とも言われたダイヤだが、JR東海は発想の転換や、駅での観察をヒントにさらなる増発を実現した。 のぞみ最大本数(1時間あたり)と輸送人員の推移
■既に様々な工夫
東海道新幹線の需要はコロナ禍後に急回復し、2025年度の輸送量は、コロナ禍前の18年度の水準を上回る106%(2月末時点)となった。インバウンドを含む観光利用の伸びが大きい。特に連休初日の午前中は需要が高く、JR東海には「指定席がなかなか取れない」「希望の時間が埋まっている」といった声も寄せられるようになった。 ただ、20年のダイヤ改正で10本から12本への増発を実現した時点で、〈1〉加速性能の高い車両への統一〈2〉信号が変わる5秒前に発車予告する表示灯を設置〈3〉車内清掃を12分から10分に――といった様々な工夫を既にこらしていた。 それでも同社は24年秋、「最大13本」という新たな目標に向けて検討を加速させる。ダイヤ改正の計画や増発策を練る新幹線鉄道事業本部輸送課の秋山大器・課長代理(48)のチームが着手したのは、駅や車内の状況を詳しく観察すること。もう一つは、ダイヤを「基本」から見直すことだった。
■2種類を組み合わせ
東海道新幹線のダイヤは、一つの「パターンダイヤ」を軸に作られてきた。パターンダイヤとは、毎時間の発車時刻をそろえたダイヤを指す。これを基本に、早朝や深夜は利用動向にあわせて変化を加え、1日のダイヤを構築してきた。 20年のダイヤ改正からは、のぞみの運行本数が1時間あたり「12本」のパターンダイヤを使ってきた。各駅の列車間隔や通過駅での最高速度などを考慮する必要があるため、「13本」のパターンダイヤを作っても、全ての時間帯に一律に適用することは難しい。 そこでチームは、「12本」と「13本」の2種類を組み合わせる発想にたどりついた。特に混雑する朝夕は「13本」、それ以外の時間帯は「12本」を使うという考え方だ。
「厚底スニーカー」人気 世代超え“第3次厚底ブーム”到来か 令和は「かわいさ+機能性」 高齢男性にも支持拡大
2026年03月16日
「厚底スニーカー」を履く人が街で増えているという。1990年代のブームとは異なり、現代の厚底のトレンドは「スタイルアップ」と「高機能な歩きやすさ」の両立だ。子育て世代の母親や、膝を労わる高齢男性にまで支持を広げている。 【画像】通常のスニーカーと厚底スニーカーを履いて比較、スタイルアップに成功?
ワークマンでは3900円商品を展開
6日、東京・表参道で街行く人を見てみた。 取材班: あちらの女性もこちらの男性も、厚底のスニーカーを履いてます。 厚底スニーカーが人気の理由を聞いてみた。 街の人: めっちゃ身長盛れる。5cmくらいある。 街の人: 身長を盛りたいときとかスカートをはくときに、スタイルアップのために履いたりしてます。 背を高く、スタイルよく見せたいという一方で、ハイヒールの靴ではなく厚底スニーカーを選ぶ理由を聞くと納得の答えが返ってきた。 街の人: ヒールはたまーに履くんですが、疲れちゃうので履かないです。身長を高く見せたいのと、薄い靴だと歩いたときに疲れやすい感じがして、なので厚底をけっこう使ってます。 厚底スニーカーはスタイルアップと歩きやすさを両立した、見た目と機能が一石二鳥の欲張った一足だという。 災害での帰宅困難時など有事の際にも安心だ。しかもおしゃれさも兼ね備えているため、若者を中心に人気が高まっている。 番組は、SNSで「コスパ最高!」と話題の「ワークマン」の厚底スニーカーを取材した。 取材班: スニーカーがずらっと並んでいます。底が厚いスニーカーがあります。見た目も可愛いですね! 2月に発売されたばかりのニューモデル「ハイバウンスファントムライド」は、白と黒の2種類。税込み3900円とお値段も魅力的だ。 ワークマン広報部・小雀杏実さん: 新製品発表会でワークマンで商品を紹介したのですが、その頃からかなり多くの(好意的な)声をいただいています。歩きやすさと全体的なコーディネート。おしゃれと歩きやすさのいいとこ取りです。 厚底スニーカー未経験の女性スタッフが実際に履いてみた。 取材班: かなり軽いですね!クッション性もすごくふわふわしています。中が高反発な素材になっているので、ボールの上に乗っているような、浮いているような不思議な感覚です。 つま先が上がっているので、押し出されるような感じですごく歩きやすいです! 普通の靴と比べると身長も“盛り盛り”で、スタイルアップにも成功したようだ。 売り場をウォッチしていると、厚底スニーカーに手を伸ばす人の姿があった。 客: 立ち仕事なんです。だから疲れないような靴がいいんですけど。軽いですよ!すっごく軽くて、なんか疲れないような感じがする。 「いいな、これもらおうかしら」と話す78歳の男性は、野球の審判歴20年以上。頻繁にかがむため、膝を痛めてしまったという。
“いちご狩り”はなぜ「食べ放題」で儲かる?何個食べたら元が取れる?農家が明かすビジネスモデルの裏側
2026年03月16日
いまが旬の「いちご狩り」。最近では夜のいちご狩りも登場し、カップルに人気なのだとか。 【映像】いちご狩りで元が取れる個数 いちご狩りといえば、時間内で摘み放題、食べ放題がほとんど。いちごもお店で買うとそう安くはないが、いちご狩りの相場は約2000円から3000円。さらにいちごの収穫時期は12月から5月中旬までの、わずか半年間だけ。果たして農園はどんな戦略で儲けを出しているのか。 今回その仕組みを明かしてくれたのは、栃木県益子町にある吉村農園。開店30分前となる朝8時半には、およそ40人がすでに並んでいた。 行列を仕切っていたのは、いちごのキャップを被る吉村農園の二代目、吉村収社長。創業はいまからおよそ40年前の1985年で、いちご王国栃木で他社に先駆け、栃木県初の「観光いちご狩り」を始めたパイオニアだ。現在は長男の想一副社長とともに、15人の従業員を束ねている。 吉村農園のいちご狩りは入場料2500円(3歳から小学生は1500円、3歳未満は無料)。時間は無制限でもちろん食べ放題だ。客の9割以上がリピーターだという。客たちは「めっちゃおいしいです」「最高です」「おいしい!」とご満悦で、「今日何個食べた?」と質問を投げかけると「70個くらい。200個食べます!」と答えた客もいた。 1ヘクタールの敷地に40棟のビニールハウスがあり、そのうち22棟がいちご狩り用で、残りの18棟は販売用として運用している。こちらで食べられるいちごは、酸味が控えめで優しい甘みが特徴のとちあいかや、大粒でみずみずしいスカイベリーなど、合わせて10種類だ。 人気の理由について客たちに話を聞くと「いつも時間制限で戦争みたいになるので、それがないのがすごく味わえる」「種類豊富なところと、時間が無制限なのがとてもありがたい」とコメント。客がゆっくりと食べられるように、ハウスの横にテーブルや椅子も設置されており「今日はいちごが嫌いになるまで食べようと思う」といった声も聞かれた。 この日は開園から1時間ほどでチケットは完売した。 テレビ朝日の田中萌アナウンサーもいちご狩りを体験。田中アナは「こんな大きいいちご初めて」と手のひらサイズの大きないちごにかぶりつき「おいしい、本当に甘い」「まだまだいけるけど……」と言いながら、約15分でいちご23個を完食した。 時間無制限で食べ放題の吉村農園では、3パック半にあたる40個以上を食べるとざっくり元が取れるという。さらに人気の秘密は、練乳など何でも持ち込みがOKなところで、ある常連は歌舞伎揚げを持参。「交互に食べれば一生食べていられる。2倍おいしい」いちごと塩気が意外に相性が良いそうだ。 田中アナが「いちごはなくならないのか」と問いかけると、吉村社長は「なくなりますね。そこをなくならせないのが“腕”」とコメント。吉村農園では夏場に8万本のいちごの苗を手植え。シーズン中にいちごがなくならないために、いちご狩りが始まると22棟のハウスを生育ごとに分け、1週間ごとにローテーション。それぞれのハウスで客が食べているあいだに、まだ青かった実がおよそ1か月後には、次の食べごろを迎えるという。 こうして来客数を見越し、食べごろを逆算。その緻密なローテーションは半年前の苗づくりのときから計算されているそうだ。吉村社長は「実際、食べたらなくなっちゃう。難しいところ、自然のものだから」と語る。さらに来園の人数も平日は50人、土日祝日は100人と調整し、いちごがなくならない仕組みを作っているという。想一副社長は「月ベースで見ると、儲かっている。でも年間トータルだとトントン」と明かした。
