「蔓延期近づいている」と専門家 感染経路の不明が増加
2020年04月06日
東京都で確認された感染者が2日連続で100人を超え、感染経路をたどれない例が増えていることに、専門家も警戒感を強める。
東京医科大の濱田篤郎教授(渡航医学)は「2週間前に気が緩んだときの感染者を反映しているのではないか。どこまで増えるのか、天井がみえない。最近では感染経路が不明なケースが多く、蔓延(まんえん)期に近づいている」とみる。
東京だけでなく全国的に感染者数が増え、感染の広がりがおさまる兆しは見えていない。院内感染も相次ぎ、医療崩壊への懸念もぬぐえない。
濱田さんは「国は早めに緊急事態宣言を出した方がいい。外出をやめさせる強制力はないが、さらに引き締めることで、感染者を減らす効果が見込める。週末の外出自粛だけでなく、平日も外出を最大限控えたほうがいい」と話す。
東京株、一時599円高 緊急事態宣言の報道好感
2020年04月06日
6日の東京株式市場で、日経平均株価の上げ幅が一時、前週末比599円を付けた。新型コロナウイルス問題で政府が近く緊急事態宣言を出すと報道されたことを受け、買いが優勢となった。午前10時15分時点は467円48銭高の1万8287円67銭。
税理士は見た「新型コロナ」確定申告に落とす影
2020年04月06日
2019年分の確定申告は、新型コロナウイルスの感染拡大対策として、期限が4月16日まで延長になりましたが、その猛威は確定申告の現場や個人事業主の申告にも大きな影響を与えています。税理士の広田龍介さんのリポートです。【毎日新聞経済プレミア】
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年の確定申告の期限は1カ月延長されて4月16日になった。11年の東日本大震災で、被災者を対象に期間を延長した例はあるが、全国一律延長は今回が初めてだ。
確定申告時期の税務署は人でごった返すような込み具合になる。期間延長は混雑緩和を図り、感染拡大の防止につなげる狙いがある。だが、新型コロナウイルスの猛威は、確定申告の現場や個人事業主の申告自体にも大きな影響を与えている。
◇公示地価は「昨年の数字」に
「売却はグッドタイミングだったようだ」。昨年、不動産を売却し、今回その譲渡所得などの確定申告を済ませたAさんは胸をなでおろしている。
国土交通省は3月18日、公示地価を公表した。東京圏では、商業地で昨年比5.2%、住宅地では同1.4%それぞれ上昇し、「7年連続の上昇」と報じられた。
しかし、これは1月1日時点、つまりほぼ「昨年の実績」であり、その後の新型コロナウイルスによる影響は反映されていない。深刻な景気後退も現実味を増すなか、Aさんは「地価への影響もが大きいだろう」と話す。
◇年1回の「顔合わせ」も変化
確定申告の現場でも、慎重な対応が続く。一部の税務署では、感染者が申告相談や総合窓口に訪れたことが明らかになった。3月までに、埼玉県の春日部、越谷、茨城県の太田、千葉県の市川、大阪府の堺、京都市の下京、高知県の須崎の各税務署では窓口業務を一時中断した。
税理士事務所では、確定申告に必要な資料などの受け渡しや、完成した申告書の内容説明などは、顧客と直接相対で行うのが通例だ。年1回の申告時期に「フェイス・トゥ・フェイス」で1年間の情報交換を行うという意味合いもある。
しかし、今回はお互いにできるだけ外出を控える方向で手続きを進め、メールや郵送・宅配便、電話でのやりとりが多くなった。面会で移動する場合も、電車やバスはできるだけ避け、車を使うことが多かったようだ。
申告期限の延長は、気持ちの上では楽になったものの、むしろ、できるだけ早くできるように申告作業を進めることになった。
万一、税理士事務所やそれが入居するビルの中で感染者が発生すれば、少なくとも2週間の閉鎖は覚悟しなければならない。そうしたリスク管理を考えながら、各税理士事務所は日々、申告作業と向き合っている。
◇青色申告「3年繰り越し」も出口見えず
顧客の個人事業主らからは、事業への打撃を恐れる声が上がる。
「客の入りが急激に減っている」。こう嘆くのは個人飲食店を経営するFさんだ。このところ、海外から観光に訪れた外国人旅行者(インバウンド)効果で売り上げを伸ばしてきたが、渡航の禁止や制限が始まってから赤字が続く。
Fさんは青色申告者であるため、事業で損失(赤字)が出た場合、その金額を翌年以降、最長3年間繰り越すことができる。翌年以降に黒字化して所得が発生すれば、その金額から損失分を差し引くことができ、そのぶん納税額は減らすことができる。
こうした繰り越し控除があるため、これまでは、たとえ赤字になったとしても「また頑張ろう」という気になれた。だが、今回のように出口が見えない状況では「頑張りようがない」と話す。
重荷になるのは、主に人件費だ。このまま売り上げが上がらなければ、従業員の雇用を続けることはできそうもない。自身の老後生活を考えれば、廃業も視野に入ってきたという。
一方、賃貸アパートを経営するSさんは、入居者に感染者が発生した場合の対応が気がかりだ。アパートの入り口に消毒液を用意し、入居者に消毒や手洗いを呼びかけているが、個人事業主としてできる手立ては限られている。「万一感染が拡大したらどうしようかと不安だ」
とにかく、一日も早い収束を願うばかりだ。
新型コロナ感染の元近鉄、日ハム、楽天監督の梨田昌孝氏…まだ人工呼吸器を外せず
2020年04月06日
新型コロナウイルスに感染、入院して治療にあたっている元近鉄、日ハム、楽天監督の梨田昌孝氏(66)が、まだ集中治療室を出ることができず、容体が変わっていないことが5日、明らかになった。梨田氏の事務所の関係者が「たくさんの激励の言葉をもらっておりますが、まだ容体変化の連絡は入っていません」と明かしたもの。現在、関係者は梨田氏との接触を禁じられており、病状に何らかの変化があれば病院側から梨田氏の家族へ連絡が入ることになっているが、5日の時点で連絡はなく、依然、新型コロナとの厳しい“闘い“が続いている。
梨田氏は、3月25日から倦怠感の症状を訴えて自宅で静養していたが、28日に突然、発熱、30日には呼吸困難の症状が出たため、病院で受診し、総合病院での受診の紹介を受け、31日に重度の肺炎と診断された。すぐさま大阪府内の別の病院に搬送されて入院。PCR検査を受けて4月1日に陽性反応が確定した。以降、集中治療室に入り、人工呼吸器をつけて治療を受けている状況が続いている。
事務所関係者は、「2日前に、主治医と面会しましたが、集中治療室で治療を続けている状況です。意識? 治療のために薬で眠らせている状態との説明を受けました。容体に変化はありませんが、元々、大きな持病もなく、体も強く元気な人ですから。回復できると信じています」と説明した。
人工呼吸器を装着しての治療には苦痛を伴うため、鎮痛剤が使用されているものと推測されるが、タレントの志村けんさんの命さえ奪った新型コロナの感染力は脅威で未知数だ。
ただ梨田氏は新型コロナが重症化する原因とされる糖尿病や高血圧などの持病はなく、喫煙の習慣もない。病状の度合いは、まったく違うが、同じく陽性反応の出た日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、入院治療を続けて回復、2度の陰性反応を得て退院した。新型コロナ特有の症状が、ほとんど見られなかった阪神の伊藤隼太も、陽性反応後に入院して、静養に努め、2度の陰性反応後、5日に退院した。
国内の感染者数は5日の時点で3800人(ダイヤモンドプリンセス号関連を除く)を超えているが、一方で回復者も600人に迫る勢いで増えている。
「梨田さん!負けずに頑張って下さい」
「頑張って下さい。もう一度ユニフォーム姿見せて下さい!」
「まだお若いし、プロとしてスポーツをやられていた方なので、回復して希望を見せて欲しいです」
ネット上でも数多くの応援メッセージが見られる。“容体に回復の兆しが出てきました“…との事務所からの発表を待ちたい。
