子ども政策の財源、国債も十分あり得る=世耕・自民参院幹事長
2023年03月13日
自民党の世耕弘成参院幹事長はBSテレ東の番組で、岸田文雄政権が掲げる「異次元の少子化対策」の財源として「国債でカバーする考え方も十分あり得ると思う」と述べた。子育てや子どもの教育を公的に支援していくことが「きわめて重要だ」と話した。 政府は小倉将信担当相の下で対策を具体化した上で、6月の「骨太の方針」までに将来的な子ども予算倍増に向けた大枠を提示することにしている。 世耕氏は財源論について「国債でやっていくのか、税で対応するのか、介護保険のような保険制度でやっていくのか別途議論していかなければならない」と指摘。財源は複数の選択肢の組み合わせになることも考えられるとする一方で「国債発行もありうべしだと思う」と述べた。「(子どもたちは)20年後、25年後には立派な(社会の)担い手となり、納税者となってくれる」と語った。 <2%目標達成前の金融引き締めには反対> 世耕氏は日銀の金融政策運営を巡り、拙速な金融引き締めをけん制した。「2%の物価安定目標がしっかり達成されていて、賃金がしっかりそれに見合った上がり方をしている状況の中では自然と金利を上げていく形になるだろう」とする半面、「2%物価目標に達していないのに引き締めに走るのは反対だ」と述べた。 物価と失業率の関係を示したフィリップス曲線に触れ「物価上昇率が2%だとちょうど各国で完全雇用が達成されるのが証明されている」と指摘。世界各国も目標にしており、2%目標は「恒久的な目標数値だ」と語った。 世耕氏は2月27日、次期日銀総裁(当時は総裁候補)の植田和男氏の参院での所信聴取で質問を行った。
イラン、女子生徒を狙った毒物事件で100人以上逮捕
2023年03月13日
イラン各地で女子生徒らを狙った毒物事件とみられる報告が相次いでいる問題に関連し、当局が100人あまりを逮捕したことが分かった。 国営イラン通信(IRNA)が内務省の発表として発表したところによると、首都テヘランを含む複数の都市で容疑者が特定、逮捕され、取り調べを受けている。 発表によれば、この中にはいたずらのつもりで教室の閉鎖を狙ったり、社会の風潮に影響されたりして、無害な悪臭物質を使った者もいる。 一方には悪意を持って、生徒らの恐怖や政府に対する不満をあおろうとした者もいるという。 イランでは昨年11月以降、各地の女子学校で毒物疑惑事件が続発している。政治家らの間ではイスラム強硬派による犯行との見方が強いのに対し、昨秋から広がったクルド系女性の死をめぐる抗議デモとの関連も指摘されてきた。 抗議デモには多くの女子生徒らが参加し、教室で義務付けられているスカーフの着用を拒否したり、最高指導者ハメネイ師の写真を破ったりしている。医師や教師、保護者らは、政府が生徒らの口を封じようとしていると非難する。 米国と国連はイラン当局に、疑惑を徹底的に調べて責任者を追及するよう求めてきた。 内務省の発表によると、毒物事件はここ数日、減少傾向にあるという。
シグネチャー・バンクを事業停止、NY州当局-SVB破綻の余波
2023年03月13日
米銀シグネチャー・バンクが12日、ニューヨーク州金融当局により事業停止となった。米銀シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻の影響が他の金融機関に波及した形だ。
米財務省と連邦準備制度、連邦預金保険公社(FDIC)は共同声明で、SVBのケースと「同様なシステミックリスクの例外措置」によりシグネチャー・バンクの預金者は資金にアクセス可能だと明らかにした。
同声明は「この金融機関の預金者全員は払い戻しを受けられる。SVBの処理と同様、納税者はいかなる損失も被らない」と説明した。
事情に詳しい関係者によると、シグネチャー・バンクを管理下に置く決定は同行の経営幹部にとっても寝耳に水の出来事だった。幹部らは財務省などが事業停止を発表する直前にその事実を知ったという。同行は10日に預金引き揚げが加速したものの、12日までには状況は落ち着いていたと、社外秘情報を理由に関係者は匿名で語った。
ニューヨーク州金融サービス局(DFS)の別の声明によると、シグネチャー・バンクの総資産は昨年末時点で約1103億6000万ドル(約14兆8500億円)、預金量は計約885億9000万ドル。同行はFDICの預金保護の対象。
シグネチャー・バンクの担当者はコメントを控えた
SVB破綻、救済せず 「連鎖は避けたい」と米財務長官
2023年03月13日
先週末に経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)について、ジャネット・イエレン(Janet Yellen)財務長官は12日、連鎖破綻は回避したいとしつつも、公的資金による救済は考えていないと明言した。 【写真】カリフォルニア州サンタクララにあるSVB本店 中堅銀行であるSVBは1980年代から主にスタートアップ企業向けの貸し付けを手掛けてきたが、預金流出が拡大したのを受けて破綻。10日、連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれた。米銀の破綻としては2008年の金融危機以降で最大規模となった。 イエレン氏はCBSテレビのインタビューで、「1銀行の問題が他の健全な銀行に連鎖するのは避けたい」と強調。一方で、IT・金融業界からSVB救済を求める声が上がっていることについては、08年の金融危機後に実施された改革を理由に「検討していない」と述べた
福岡空港の「門限」を過ぎたら北九州空港へ JALが運用変更を検討
2023年03月13日
日航は今後、同様の事例が起きた場合に福岡空港から整備士を呼び寄せるなどして離着陸できるようにするほか、着陸後の乗客の移動手段としてバスを確保する。より近い空港に着陸した方が、乗客にとって利便性が高いと判断
最高級ブランド「大間まぐろ」に何が起きているのか? 揺るがぬ評価、続く混乱
2023年03月13日
「国産」「天然」「生」のクロマグロの中でも最高級とされる青森県の「大間まぐろ」。東京・豊洲市場(江東区)の初競りでは毎年「一番マグロ」として高値を付けることで知られるが、ここへきて漁獲報告を行わなかったことで水産業者が逮捕・起訴されたり、大間沖で取ったマグロでなくてもブランドとして認定するよう条件を緩和したりと、一大産地の混乱が続いている。それでも、市場や消費者には「大間が1番」との評価は揺るぎない。日本随一のブランドに今、何が起きているのか。(時事通信水産部長 川本大吾) 【写真】初競り以外の豊洲市場のマグロの競りでは、大間産が最高値でないこともしばしば 今年2月上旬、マグロを漁獲したものの、その一部を青森県へ報告しなかったとして、大間町の水産業者2人が漁業法違反の容疑で逮捕され、3月10日に起訴された。さらに、大間などの漁業者22人も同法違反罪で略式起訴された。起訴状によると、2021年夏に漁業者らと共謀し、マグロ漁獲量約74トンを県に報告しなかったとされる。 今回の事件は、産地偽装や「密漁」というわけではない。ただ、クロマグロは国際的な管理下に置かれている魚種で、資源評価の上で管理策が敷かれており、国内ではシーズンに応じて漁法や都道府県ごとに漁獲上限が定められている。この上限を守るのに必要なのが、漁業者による漁獲報告。怠れば資源管理の根本が揺らぐ。乱獲によりマグロが減れば、そのツケは大間の漁師だけの問題ではなくなる。資源状況によっては、県外や外国漁船にも影響が出かねない。 関わった漁業者が22人と多く、無報告による「脇売り」が常態化していたとの見方もある。ルール違反の横行に、有識者からは日本の漁業管理策や罰則が「甘すぎる」との指摘もあり、規制の厳格化を求める声は多い。 ◆大間沖で漁獲しなくても「大間まぐろ」 「大間まぐろ」ブランドの認定でも大きな動きがあった。大間漁協は昨年秋、商標登録の条件を「大間沖で漁獲されるマグロ」から「大間の港に水揚げされ、荷受けされたマグロ」に変更し、特許庁に再出願した。これまで同漁協は、大間沖の津軽海峡で、一本釣りとはえ縄漁で取ったマグロを「大間まぐろ」として出荷してきた。 しかし近年、秋から冬のマグロ漁場が津軽海峡よりも東側の太平洋沖に形成される傾向が強まり、津軽海峡での漁獲が低調になった。大間漁協は「大間沖という漁場にこだわっていては、ブランド認定のステッカーを張って出荷するマグロが少なくなってしまう」(漁協関係者)と危機感を募らせ、漁場をブランドの要件としないことにした。 国産の生鮮魚介類の原産地表示については、原則として漁場、もしくは水揚げ港か都道府県名を記載できる。例えば、太平洋で取ったマグロでも、大間港で揚がれば「大間産」と表示することに問題はない。各地の小売店でも、魚パックに「○○産」と漁港や地名が表記されているが、決してその港の沖で取られた魚ばかりではない。 ただ、「大間まぐろ」は他産地とは桁違いの有名ブランドだけに、豊洲市場関係者からは「漁場をブランド条件から外すのは残念」との声も聞かれる。その一方で、「たとえ津軽海峡で取ったマグロでなくても大間で水揚げしたのなら、他の漁港と同じように、漁港の名称で流通させたらいいのではないか」(同市場仲卸)と肯定的な意見もある。
“サラリーマン漁師”水揚げゼロでも…給料&ボーナス 県外から移住「生活面は安定」
2023年03月13日
旬のサバやブリが水揚げされる高知県室戸市では、移住若手漁師が“大量”にデビュー。そこには、“不規則”で“不安定”という負のイメージを払拭した、「サラリーマン漁師」という働き方がありました。 しけなどで水揚げがゼロでも、固定給とボーナスが確実。さらに、有休や手厚い手当もあります。 高齢化や担い手不足が深刻な日本の漁師の世界を救う一手となるのか?“新しい働き方”を追跡しました。 ■熱意伝え…女性初「サラリーマン漁師」に 舞台は、高知県室戸市。「ユネスコ世界ジオパーク」に登録されている、自然豊かな町です。 土佐湾と太平洋に囲まれた漁場。旬のサバやブリなどが水揚げされる、この漁師町では今、漁師の「新しい働き方」が注目を集めています。 漁師:「昔は組合員やったけど、今は(全員)会社員」「給料はカッチリしとるし」「福利厚生もしっかりしとるし、会社員と一緒。生活面は、安定できるわな」 20人の漁師が所属する、三津大敷株式会社。去年、「組合」から「会社」に変わり、漁師は全員が“社員”として雇用されている「サラリーマン漁師」です。 勤務時間は、きっちりタイムカードで管理。天候などに左右されず、毎日決まった時間に出社します。 午前6時15分、出港。美しい朝焼けを眺めながら、きょうの漁場へ“通勤”します。 岩田梅佳さん(23):「(Q.朝日すごくキレイなんですね)そうですか?私、興味ないんで別に…ハハハハ。きょうは、どんな魚がいてるかなぐらいで」 絶景よりも、魚に興味アリの岩田さん。3年前、和歌山県から移住した、女性初の「サラリーマン漁師」です。 岩田さん:「(船酔い大丈夫?)私は(最初から)全然ないです」 漁の手法は、大型定置網漁。魚の回遊するポイントに、あらかじめ仕掛けていた網を引き揚げ、そこに掛かっていた魚を大きなタモですくい上げていきます。 網上げには、機械も導入されているとはいえ、かなりの重労働ですが…。 岩田さん:「海の上で仕事をして…というカッコ良さ。海と魚に触れられる仕事で、最初に思い付いた漁師になろうと」 当初、採用は男性限定だったものの、この会社に何度も熱意を伝え、受け入れてもらったといいます。 三津大敷 漁労部長 山本幸生さん(66):「『あの子は、すぐ辞めるだろう』というのが普通の考え。頑張っています、あんな華奢(きゃしゃ)なのに」 ■水揚げゼロでも…「給料とボーナス」保証 およそ1時間の漁を終えると、港へ戻り、種類や大きさで魚を選別します。 漁で使う道具の整備などをして、午後3時前には、すべての仕事が終わります。 岩田さん:「どかすか獲れない日もあったり、獲れた日もあったり。ホンマに、日によって色々」 山本さん:「ダメです。ホンマに量がないわー」「(Q.赤字?)赤字、赤字」 水揚げ量が少ないことや、海が荒れ漁に出られない日も避けられないのが、漁師の宿命。でも…。 山本さん:「固定給とボーナスが確実にある。水揚げ関係なくて、それが一番の違い」 たとえ水揚げがゼロでも、給料が保証されているのが「サラリーマン漁師」のメリットです。 三津大敷は去年、全国展開する水産会社に加盟しました。そこから、資金や設備の援助を受けることで、より効率的な漁が可能になったのだといいます。 岩田さんは、週6日勤務で、基本給23万円。他に食事手当1万2000円、住宅手当など、合わせて月26万7000円。年に2回ボーナスもあり、収入面での不満はないといいます。 岩田さん:「すべてと言っていいくらいのお給料が…」 余暇の過ごし方は、大好きなアイドルのライブを見ることです。 岩田さん:「大阪とかまで有給をもらって行く」「(Q.有給がある?)サラリーマン漁師です」 有給のほか、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などが休み。休日出勤をした場合の手当も支給されます。 ■給料に驚き「こんだけもらっても…」 その待遇や休日などの安定に魅力を感じ、「サラリーマン漁師」に転職した人もいました。 河野清隆さん(32)は、5歳の息子と3歳の娘の2児のパパ。6年前まで、食品工場で製造を担当していました。 河野さん:「最初、『こんだけもらっても、いいものか』ビックリした」「(Q.以前より、お給料良くなった?)もう、はるかに」 去年、副船長に抜擢(ばってき)された河野さん。頑張れば評価され、昇給もある環境にやりがいを感じているといいます。 2年前、念願だった5LDKのマイホームも建てました。 午後3時には仕事が終わるため、子どもと過ごせる時間が増えたことが、何よりの幸せだとか…。 「共働き」の妻を助けるうちに、料理の腕もみるみる上達しました。 妻・愛さん:「私より上手。すごく助かっています。ほとんどやってもらってばっかり。お迎えもご飯も」 ■漁師の確保…行政もバックアップ 室戸市では漁師の後継者不足を解消しようと、今では4つの定置網漁の漁業者が「サラリーマン漁師」制度を導入しています。 去年兵庫県から移住 藤田美優さん(21):「雰囲気は良いです。優しい人が多くて。思っていた以上に働きやすい」 ベテラン漁師:「だいたい女性やったら、こういう仕事はかっぱで長靴…イヤやろ?若い子やったらオシャレもしたいし、本人は好きなんがよね、この子は」 藤田さん:「全然、肌とか気にしな~い」 過去4年で、30人以上が県外から移住してきました。 ベテラン漁師:「(漁業を)絶やさんために、県外から来た人でも受け継いでもらえたら。世代交代。今から先、若い子の力じゃないと」 漁師の確保を行政もバックアップ。室戸市では、移住を検討する人が、家財道具がそろった施設を格安で利用することができます。 室戸市移住促進室:「急に漁師になるより、研修制度をはさんで自分に合うか見極められる時間がある。移住してくる人も、ストレスなく室戸に来れるのでは…」 ■“海の男”憧れ…県外の若者が研修に この日も、県外から研修に訪れた若者がいました。 奈良県に住む寺島悠さん(18)。テレビで見た“海の男”に憧れ、3カ月前に続き、2度目の研修なのですが、この日は、あいにくの雨で海も荒れ模様。寺島さん、大丈夫でしょうか? 意外な大漁に、沸き立つ船上! 漁師:「引いてくれ」 先輩たちの足を引っ張らないよう、必死に食らいつきます。 およそ1時間、悪天候と闘いながらも水揚げは上々。先輩たちは、「船酔いしなかっただけで立派」と評価していました。 山本さん:「最近の若い子は、しっかりしている。受け答えも何も。なかなか良い子と思います」 寺島さん:「立ち姿とか、かっこいいなって。まだまだですけど、頑張っていきたいと思います」 寺島さんは来月、サラリーマン漁師としてデビューすることに決めました。
トルコ大地震から1カ月 被災者146万人がテント生活 大量のがれき撤去も課題
2023年03月06日
トルコとシリアで合わせて5万2000人以上が死亡した大地震から6日で1カ月になります。被災地ではテント暮らしを余儀なくされている人が146万人余りいて、政府の対応の遅れを批判する声も上がっています。 トルコ大地震では、国内だけでも21万棟以上の建物が倒壊もしくは大きく損傷し、家を失った被災者の支援が課題となっています。 トルコ政府によりますと、家を失った159万人余りが避難生活を送っていますが、仮設住宅が割り当てられたのは4万人余りにとどまっていて、ほとんどの被災者がテント暮らしを余儀なくされています。 エルドアン大統領は1年以内に住宅を提供することを約束していますが、進まない復興に政府の対応を批判する声も上がっています。 一方、被災地で大量に発生したがれきの処理も悩ましい課題となっています。 国連は倒壊した建物などをすべて取り壊した場合、最大で約2億1000万トンのがれきが発生すると推計しています。 これは1メートルの高さで100平方キロメートルの面積が必要になる量です。 集積場所の確保の問題とともに、専門家はがれきの中に、人体に悪影響を及ぼすアスベストが含まれている恐れがあると警告します。 がれき撤去を巡り、スピードと安全性のどちらを優先させるのか、被災地は難しい課題に直面しています。
習氏3期目、一極化が加速 側近起用で異論排除 中国
2023年03月06日
5日開幕した中国全国人民代表大会では、習近平国家主席(共産党総書記)の3期目を支える政府の新体制が決まる。 【写真】中国共産党序列2位の李強・政治局常務委員 習氏は主要人事を側近で固める見通しで、異論排除と権力集中が一層進む。しかし、習氏が誤った判断をしたときに歯止めをかける人物は不在。体制の危うさはかえって増している。 5日の開幕式では「一強」を体現するかのように、満足げにうなずきながら入場する習氏の後ろを、数人分の間隔を空けて新旧最高指導部メンバーが続いた。今回の全人代で退任する李克強首相は政府活動報告で、習氏の名前に14回言及し、忠誠を誓った。昨秋の党大会を経て3期目入りした習氏は、地方勤務時代からの側近を中心に気心の知れた人材を新指導部に多数登用してきた。 象徴的なのが、首相の交代だ。習氏との路線の違いが指摘されてきた李克強氏の後任には、党序列2位、李強・政治局常務委員が11日に選出される見通しだ。浙江省を中心にキャリアを積んだ李強氏は、習氏が同省トップだったときに知遇を得た。李強氏が中央政府で勤務するのは初めてで、巨大な官僚機構を操縦できるのか手腕が危ぶまれている。 しかも、昨年まで上海市トップを務めていた李強氏は約2カ月間の都市封鎖(ロックダウン)を強行し、経済停滞を引き起こした。厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策は習氏の肝煎りで始まった。市民の不満の声は早い段階で届いていたが、習氏に忠実な李強氏はなかなかロックダウンの解除に踏み切らなかった。 ゼロコロナは昨年末に突然撤回されたが、経済と社会の混乱の影響は今も続いている。それにもかかわらず、5日の政府活動報告では、感染症に適切に対処したとして「決定的な大勝利を収めた」と自画自賛した。 習氏が後継となる人材を意識的に育ててこなかったことも、体制の不安定要素だ。昨秋の党大会では、「ポスト習」となる幹部が最高指導部入りしなかっただけでなく、次世代の指導者候補である1970年代生まれの若手も党トップ200人の中央委員に入らず、「習の次は習」と指摘される状況が続いている。 中国の改革派知識人は「一極化が強まれば周りの能力はどんどん低くなり、忠誠を誓う人しかいなくなる」と危機感をあらわにする。「誰が(首相ら高官に)なっても同じだ。今後10年は何も変わらない」と語った。
楽天モバイル、詐欺事件の実損100億円 元部長、水増し請求主導か
2023年03月06日
楽天モバイルの元部長らが同社に約300億円を不正に支払わせていたとされる詐欺事件で、同社の実質的な損害が100億円近くに上ることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、元部長が水増し請求額の算定に関与して事件を主導したとみている。 【画像】悪夢を見ている気持ちになった上司からの突然のLINE 楽天モバイル事業で怒りの声 捜査関係者によると、元部長の佐藤友紀容疑者(46)らが不正に請求した総額は、2021年12月までの2年余りで約300億円に上る。警視庁が精査したところ、このうち100億円近くが架空の保管料や輸送費など実態のない業務を水増しした請求で、楽天モバイルが受けた損害となるとわかった。残りの約200億円は取引の対価だったが、取引自体が不正と判断されたという。 水増し請求は、楽天モバイルが進めていた携帯電話基地局整備事業の物流業務を委託された「日本ロジステック」が楽天モバイルに対して行っていたとされる。佐藤容疑者は、日本ロジが業務を再委託した物流会社「TRAIL」の社長、浜中治容疑者(49)に実態のない請求書を提示。請求元は自身の妻が代表の法人で、TRAILとの取引を装って不正に得た金を還流させていたという。 警視庁は5日、佐藤、浜中の両容疑者と、同じく詐欺容疑で逮捕された日本ロジの元常務、三橋一成容疑者(53)を送検した
