見えぬ「日中新時代」 人権問題、邦人拘束課題に 首脳会談
2019年12月24日
安倍晋三首相が23日に訪中し、2018年5月の李克強中国首相の来日で始まった日中の首脳レベルの相互往来が、2年連続で実現した。
しかし、邦人拘束や沖縄県・尖閣諸島周辺の活動など中国側の態度は関係改善の流れに反し、香港情勢をはじめとする中国内の人権問題も影を落とす。来春の習近平国家主席の国賓訪日に向け、双方が目指す「新時代の日中関係」の具体像は見えていない。
「『一国二制度』の下、自由で開かれた香港が繁栄することが重要だ」。安倍首相は23日の習氏との会談で、反政府抗議活動が続く香港情勢について「大変憂慮している」と表明。さらに新疆ウイグル自治区の人権問題を提起し、「透明性を持った説明」を促した。
これまで日本政府は中国内の人権問題に慎重に臨んできた。今回、安倍首相が態度を明確にしたのは、自民党内で人権問題をめぐる中国の対応を問題視し、習氏の国賓来日に反発する声が高まっているためだ。習氏は安倍首相に「中国の内政問題」と突っぱねたが、現状では国賓来日に対する逆風はさらに強まりかねない。
安倍首相は日本人拘束問題に関しても習氏に「速やかな対応」を要求した。9月に中国で拘束された北海道大教授はその後釈放されたものの、新たに50代の邦人男性の拘束が判明。15年以降、スパイ容疑などで拘束された邦人のうち9人に実刑判決が下っている。
また、中国海警局の公船は連日のように尖閣沖を航行している。今年、尖閣周辺の接続水域で確認された中国公船の数は延べ1000隻以上で過去最多。海警局は習氏がトップを務める中央軍事委員会の指揮下にあり、「習氏の真意を疑わざるを得ない」(日本政府関係者)状況だ。
安倍首相にとり、対中関係改善は「外交の実績」となる。北朝鮮問題でも金正恩政権の後ろ盾である中国との意思疎通は欠かせない。一方、貿易摩擦でトランプ米政権と対立を深める習氏にとっても、米国の同盟国である日本への接近は「外交の重要な柱」(中国の国際関係専門家)だ。
両国間では習氏訪日に向け、日中平和友好条約などに続く「第5の文書」が模索されている。だが、日中の現状を踏まえ「中国側の歩み寄りがない限り、前向きな表現を見いだせない」(日中関係筋)との見方が強まっている。
シリア北西部で再び空爆激化 数万人避難、深まる人道危機
2019年12月23日
シリア反体制派の最後の牙城である北西部イドリブ県で、奪還を目指すアサド政権と後ろ盾ロシアによる空爆が再び激しくなり始めた。
既に数万人規模の市民が避難を余儀なくされている。冬の寒さが厳しさを増す中、国連は「住居や食料など支援を必要とする人々の脆弱(ぜいじゃく)性をさらに悪化させている」と人道危機の深まりを懸念している。
攻撃は16日ごろから強まり、在英のシリア人権監視団によると、21日の空爆では市民12人が死亡した。政権側は地上からの進軍に加え、容器に爆薬や金属片を詰めた殺傷力の高い「たる爆弾」を過去5日間ほどで200発近く投下したとされる。
購入したXマスカードに「助けて!」、中国刑務所の収容者からのメッセージ 英国
2019年12月23日
英ロンドンの少女が開いたクリスマスカードに書かれていたのは、中国の刑務所に収監された受刑者からの助けを求めるメッセージだった――英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)が22日、報じた。
【写真】中国国歌斉唱に豚のみの食事、イスラム教徒が語るウイグル強制収容所
同紙によると、ロンドン南部に住む6歳の少女が友達に送るために購入したクリスマスカードを開くと、そこには「私たちは中国・上海の青浦刑務所(Qingpu Prison)に収容されている外国人受刑者です。私たちは意志に反して労働を強いられています。どうか私たちを助けてください。人権団体に知らせてください」と書かれていた。
サンタクロースの帽子をかぶった子猫が描かれたこのカードを製造・販売していた英スーパーマーケット大手「テスコ(Tesco)」は同日、この報道に「ショックを受けている」と発表。同社中国工場でのクリスマスカード生産を直ちに中止したことを明らかにし、「わが社はサプライチェーンにおける刑務所での(強制)労働を断じて認めない」と述べた。既にこの件に関する調査を開始したという。
サンデー・タイムズによると、チャリティーの資金調達のために販売されていたこのカードには、受け取った人に対して「ピーター・ハンフリー(Peter Humphrey)氏」に連絡を取るよう依頼する文章が記されていた。
少女の父親がネット上でハンフリー氏の名前を検索したところ、かつてジャーナリストとして働き、青浦刑務所に9か月収容されていた人物であることが分かり、連絡を取った。
その後、ハンフリー氏はこの刑務所からの出所者らに連絡を取ったところ、外国人受刑者らがテスコ向けにカードの包装に従事していることを出所者が確認したという。これを受けて、ハンフリー氏は同紙の記事を執筆した。
香港デモ 最前線にいた警官の絶望
2019年12月23日
民主派が大勝した香港の区議選(11月24日投開票)では、初めて政治の世界に飛び込んだ多くの若者が当選した。来年1月1日の就任に向けて準備を進める当選者たちに課題を聞くとともに、次の大きな政治決戦である来秋の立法会(議会)議員選への影響を探った。【台北特派員・福岡静哉】
◇デモ警備に絶望して警察を辞し、民主派から出馬
民主派は今回、改選前の126議席から385議席へと大きく躍進した。当選した多くは「政治の素人」と呼ばれる新人たちだ。
香港有数の繁華街を擁する銅鑼湾選挙区から出馬し、初当選した邱汶珊氏(36)も「素人」の一人だが、元警察官という異色の経歴の持ち主。11年にわたり香港の治安を守ってきた。当選から5日後の11月29日、銅鑼湾でインタビューした。「6月に本格化した抗議デモで私の人生は大きく変わった」。邱氏は、そう切り出した。
6月12日、デモ現場の最前線で対応に当たった。機動隊が催涙弾を相次いで放ち、約80人が負傷した。自身は警備担当で銃を握る立場ではなかったが、いたたまれない気持ちだった。その後、市民から路上でいきなり「暴力団警察」などと罵声を浴びせられることが増えた。デモが激化するにつれ、警察はますます暴力的な手法を強めた。
「市民を守るはずの警察が、市民を傷つけている。これ以上、警察官として働けない」。8月初旬、職を辞した。デモ隊は、香港の調査委員会条例に基づき、暴力的な取り締まりをした警察官の処罰について調査する独立調査委員会を設置するよう求めている。「警察組織を正常化するには調査委を設置するほかない」。邱さんはそう痛感するようになった。
ちょうどそのころ、知人から「銅鑼湾選挙区は民主派の候補者がいない」と聞いた。前回は親中派候補が無投票で当選し、今回も現職以外は誰も手を挙げていなかった。「民主派の選択肢を住民に提示する必要がある」。出馬を決意した。
親中派の現職との一騎打ちとなった選挙戦でも、独立調査委の設置を訴えた。区議にその権限はないが、強い思いを市民に伝えたかった。「応援している」。元同僚の警察官からもひそかに励ましをもらった。結果は10ポイント差での勝利。邱氏が区議の一員として1月から所属する湾仔区議会でも民主派が多数を占めた。邱氏は「区議会として香港政府に対し、独立調査委の設置を働き掛けていきたい」と意気込む。課題を聞くと、こんな答えが返ってきた。「まずは事務所探し。拠点がないと仕事ができません」。手弁当で選挙戦を戦い、事務所がないまま投票日を迎えていた。区議の仕事を始める準備は、これからのようだ。
◇「返還後生まれ」の大学生が親中派ホープを破る
香港島西部の西環選挙区。近くには、中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」(中連弁)のビルがそびえる。香港では1国2制度によって保障された自治を「港人治港」(香港人が香港を治める)と表現する。中弁連が西環にあることから、民主派は、1国2制度が揺らぐ現状を「西環治港」(中国政府が香港を治める)と批判してきた。「西環」には、中国政府の権力を象徴する響きがある。一方で、一帯は浮動票が多い選挙区とも言われる。
西環選挙区の現職、張国鈞氏(45)は、親中派の最大政党「民主建港協進連盟」(民建連)で副主席(副党首)を務める。16年には区議と兼職できる立法会議員に当選し、政府トップの林鄭月娥行政長官の諮問機関「行政会議」(33人)で最年少のメンバーでもある。かつて民建連の青年組織トップも務めた張氏は、親中派の将来を担う「ホープ」だ。
3期目を目指す張氏に挑戦したのは、民主派で香港大4年の彭家浩氏(21)。区議選に出馬できるのは21歳以上であり、最年少候補者の一人だ。彭氏は「大学生に何ができるのか」などと批判も浴びたが、3289票を獲得し、2494票にとどまった張氏から大金星をあげた。張氏は落選後、中国政府に近い香港紙「文匯報」のインタビューで「多くの有権者が候補者の実績や能力ではなく、政治的な立場だけに基づいて投票した」と敗因を述べた。
香港紙によると、区議選当選者の平均年齢は37・4歳と、前回比で7・3歳も若返った。30歳以下が139人と全体の33%を占めた。平均年齢を押し下げたのは、民主派の当選者たち。彭氏は2人いる最年少当選者の一人だ。
彭氏が12月初旬、インタビューに応じた。97年の香港返還後に生まれた世代が区議に就任するのも初めてのこと。彭氏は少しはにかみながら「勝てるとは思っていませんでした」と選挙戦を振り返った。
「両親に連れられて10歳の時からデモに参加していた」と言う彭氏。14年の民主化デモ「雨傘運動」の際は高校生だったが、現場に駆けつけた。香港大では政治学と行政学を専攻し、学生会の幹部としても活動した。6月に本格化した政府への抗議デモにも繰り返し参加してきた。
彭氏は「民主、自由といった価値観を香港市民にもっと浸透させるには、地域に根付いた運動が必要だと以前から感じていた。それが区議選への出馬を決意した理由です」と語った。有権者から「若すぎる」と批判も浴びたが「熱意では誰にも負けません」と訴えた。勝因については「6月以来、若者だけでなく中高年層も政府への不満が強まっている。現職の張氏は政府の一員でもあり、政府への批判票が私に流れたのでしょう」と冷静に勝因を分析した。
◇「蛇スープ」以外で、どうやって民心を掌握するか
蛇斎餅粽――。新人の民主派議員の課題として、香港紙をにぎわせる四字熟語だ。「蛇」は滋養強壮に効果的とされる香港名物の蛇スープ。「斎」は食事、餅は中華圏で中秋節に食べる月餅を指す。粽(ちまき)を端午節に食べるのも中華圏の伝統だ。つまり蛇斎餅粽は、地域住民への各種の「サービス」を意味する例え。香港紙の報道によると、親中派の区議は住民に安価な食事や旅行を提供するのが普通で、過去には「学費補助」などと名目をつけて現金を配る区議さえいたという。
こうした行為を民主派は「悪習だ」と批判してきた。彭氏は「悪習はいけないが、必要な地域への貢献など住民のためになる仕事をすべて否定はしない。ただ、それだけでは不十分だ。地域に民主的な考え方が根付くよう、勉強会などを積極的に開催していきたい」と抱負を語った。また「親中派は政治資金パーティーなどで財力があるが、私は善意の寄付に頼っている」と話し、資金不足を今後の課題に挙げた。こうした民主派の姿勢に対しては「民主派議員は政治的な主張が先立ち、住民の生活面での要望に応えようとする姿勢が不十分だ」(親中派区議の支持者)との指摘も出ている
西環選挙区の有権者に意見を聞いてみた。商店街で買い物をしていた民主派支持の主婦、銭さん(53)は「賄賂のような行為はよくない。だが、すべてやめてしまうと住民の不満が出るかもしれない。張さんは住民の細かい要望に応じてきた面はある。彭さんは政治の課題よりもまず、地域住民の要望に耳を傾けることから始めた方がいい」と指摘する。区議の仕事は、騒音や歩道の不備など、生活に関わる苦情や要望の解決を図ることが多いと言われる。初当選した新人たちにとっては、地道な地域活動を続けることが最大の課題だろう。
◇一枚岩ではない政府と親中派
次の大きな政治決戦は、来年9月が見込まれる立法会議員選だ。政府トップの行政長官が提出した法案・条例は、立法機関である立法会で賛成多数を得なければ施行できない。区議会には法律・条例の制定権はなく、政府や立法会に政策提案をするなどの権限しか与えられていない。このため親中、民主の両派にとって立法会議員選は極めて重要だ。中国政府もその行方を注視している。
立法会(定数70)の選挙では、各業界団体の代表枠35▽比例代表制による直接選挙枠29▽区議枠6――でそれぞれ選出される。業界枠の比重が大きいため、民主派が過半数を取るのは極めて困難な仕組みだ。欠員が1人いる現在の内訳は、親中派43、民主派25、中立1。
香港政府と親中派議員は、必ずしも一枚岩ではない。議員は支持母体となっている業界団体の意向を重視するため、政府案に難色を示すこともあるためだ。大規模デモの契機となった「逃亡犯条例」改正案では、香港で拘束された容疑者を中国本土に引き渡すことを可能とする内容に、中国本土で事業を展開するビジネス界からも懸念が相次いだ。このため自由党など一部の親中派は、改正案に慎重な姿勢を見せた。
区議選の結果や6月から続くデモは、議員心理に微妙な影響を及ぼし始めている。民主派の立法会議員は区議選後、林鄭長官の弾劾決議案を立法会に提出した。決議案に関する議論の中では、複数の親中派議員から抗議デモに対する政府の対応への苦言が出た。親中派6人が「香港にいない」などの理由で5日にあった採決を欠席し、議長を除く62人が投票した。賛成26票、反対36票で反対が上回ったため、弾劾決議案は否決されたものの、差は10票だった。欠席した親中派6人のうち4人は、民意の変化にとりわけ敏感な直接選挙枠の議員。来秋に選挙を控え、支持率10%台の林鄭氏に肩入れし過ぎれば、自身の選挙にマイナスとの計算が働いているのかもしれない。仮に次期立法会議員選で両派の議席差が今よりも縮まれば、林鄭氏は安心して議会に法案を提出できなくなる。
◇新区議の働きぶりが立法会選を左右
民主派は今回の区議選大勝を受けて、直接選挙枠や区議選枠での議席増を狙う。ただ、香港紙が民主派の得票率について16年立法会選と今回の区議選を18区議会の地域別に比較したところ、4地域で民主派の得票率がダウンしていた。今回の区議選全体で親中派の得票率は約41%あり、従来香港で定説となってきた「香港の民意は民主派6割、親中派4割」との比率は変わっていないとの指摘が出ている。また直接選挙枠29議席は香港を五つに分けた大選挙区で行われ、それぞれ得票数に応じて議席が配分される比例代表制が採用されている。このため完全小選挙区制の区議選のように民主派が大勝することは難しい。民主派にとっては、楽観できる状況ではない。
「民主派の新区議たちが住民の支持を維持できるかどうかが大切だ」。ある民主派の立法会議員はこう指摘する。新人区議らの地域での活動ぶりが住民の失望を招けば「民主派は期待外れだ」「親中派区議の方が良かった」との評価につながり、立法会議員選にも影響する。
日本で民主党(当時)が政権交代を果たした09年の衆院選が再び頭をよぎった。初当選した民主党(当時)の新人議員143人は、選挙を統括した小沢一郎氏の名前から「小沢チルドレン」と呼ばれた。だが次の12年衆院選で再選されたのは、わずか11人。約3年3カ月にわたる民主党政権に対する国民の失望が影響したことは否定できない。
「来年9月は旅行せず香港にいよう」。ソーシャルメディアでは既にこんな呼び掛けが始まっている。来月1日に就任する新区議たちの働きぶりは、今後の香港情勢を左右しそうだ。
韓国前法相の逮捕状請求 検察、職権乱用容疑で
2019年12月23日
韓国検察は23日、不正の情報があった元政府機関幹部に対する内部監察もみ消しに関与した疑いがあるとして、職権乱用容疑でチョ・グク前法相の逮捕状を請求した。聯合ニュースが報じた。チョ氏は当時、大統領府の民情首席秘書官で、検察はこの疑惑に関して今月中旬、2回にわたってチョ氏から事情聴取していた。
聯合によると、裁判所は26日に逮捕状を発付するかどうかの審査を行う予定。チョ氏は10月に法相を辞任した後は公職から退いているが、逮捕されれば政権への打撃は避けられないとみられる。
秋元議員側 中国企業に会社紹介 謝礼のメール入手
2019年12月23日
IR(統合型リゾート)事業への参入を目指す中国企業の外為法違反事件で、中国企業が、自民党の秋元司衆議院議員側に、日本の企業との仲介役などを依頼していたことが新たにわかった。
FNNが入手した、中国企業元役員が秋元議員の元秘書らに送ったメールには、「すてきな会社をご紹介いただき、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします」と書かれていた。
日本でのIR参入を目指していた中国企業の日本法人「500ドットコムジャパン」をめぐっては、元役員らが現金を不正に持ち込んだ疑いで、東京地検特捜部が、秋元議員の事務所などを捜索している。
関係者によると、500ドットコムジャパンは、IR参入に向けてカジノ依存症対策のシステムの導入を検討し、その技術を持つ日本企業との仲介役を秋元議員側に依頼していた。
また、元役員から秋元議員の元秘書などに送ったメールには、「弊社が日本でIRに参入する場合、ぜひ貴社の技術を導入したい」と書かれている。
特捜部は、秋元議員らから事情を聴き、調べを進めている。
タイ旅行の姫路市議、議員辞職を否定 「一から出直し」
2019年12月23日
虚偽の届け出で市議会議会運営委員会を欠席し、タイへ旅行していた兵庫県姫路市の井川一善市議(49)=自民、3期目=が帰国し、23日の議運委で「公務より私的なことを優先させてしまった」と釈明した。「一から出直したい」と述べて議員辞職は否定した。
井川市議は所属する議運委で「市民の名誉と市議会の信頼を失墜させてしまった。後悔しかない」と謝罪。旅行した理由について「バンコク在住の十数年来、世話になっている人の健康状態が悪いと聞き、見舞いをするため」と述べた。議運委の委員の辞職を市議会議長に申し出て、受理された。
井川市議は今月16日付で議運委員長に対して文書で「病院で検査をするため」とする虚偽の届け出をし、20日の議運委を欠席。19日に同居する女性らと一緒にタイのバンコクへ向かい、22日に帰国した。
小6が異例の特許 手伝い中に考案「洗濯バサミ収納具」
2019年12月23日
神奈川県平塚市立吉沢小学校6年の守田貫一郎さん(12)が、洗濯ばさみを入れると同じ向きで積み重なる「洗濯バサミ収納具」を考案し、特許を取得した。市によると、小学生の取得はとても珍しいという。
【写真】話題を集めた小6の少年がお気に入りの文房具を紹介した図鑑
「洗濯バサミ収納具」は、厚紙などで細長い筒状の容器を作り、その中に軸となる竹ひごを取り付けた構造。竹ひごに洗濯ばさみを通すと、変化を付けた内壁に沿って同じ向きで落ちる仕組みだ。洗濯ばさみは下から取り出せる。
自宅で洗濯物の取り込みを手伝っていて、洗濯ばさみを取り出しやすい収納道具があればいいと考えて昨年の夏休みに作った。昨年度の市児童生徒創意くふう展で小学生の部1位の市長賞を受賞。審査員長を務めた弁理士の福村直樹さんの提案で今年3月に特許を出願、11月15日付で特許権が登録された。
「多摩川ブルース」再び… 巨人7年ぶりFA補強なしの狙いとは
2019年12月23日
巨人が2012年以来、7年ぶりにFA補強を行わなかった。これまで大型補強を繰り返してきたが、今オフは主に投打の優良外国人獲得で済ませる見込みだ。狙いは若手育成と生え抜きスターの発掘にある。題して「多摩川ブルース」再び-。その背景に迫った。
【写真】ルーキー高橋優 年上女性と結婚!お相手との2ショットは…
今オフはFAで美馬(楽天→ロッテ)、鈴木(ロッテ→楽天)獲りに参戦した。結果的には獲得に至らなかったが、球団は来季を見据えると傷は小さく、むしろ若手選手の出場機会増につながることを歓迎している。
両者から断りを入れられた後も福田(ソフトバンク→ロッテ)や他のFA投手の獲得を目指さず、7年ぶりのFA補強なしが確定した。球団幹部は「買ったものは当然、使わないといけないから。そうすると、伸びしろのある選手の出番が減ることになってしまう」と前向きに話す。
鈴木を獲得すれば内野の枠が一つ埋まっていたが、来季の二塁は若手がし烈なレギュラー争いを繰り広げることになる。外野に関しても福田争奪戦に加わらなかったことで、丸以外の選手がしのぎを削る展開は必至だ。
若手育成へ力を入れる狙いについて、もう一つの狙いがある。今村球団社長は「出来上がった選手を獲ってきた場合、育ってきた環境が巨人ファンの方々に見えていないですよね。V9時代の人気は『多摩川ブルース』と呼ばれたスター選手が多摩川から後楽園球場へと育った成長物語があって、根強いファンが定着した。生え抜き選手は大事ですよ」と説く。
かつての王、柴田、堀内らは多摩川グラウンドでの厳しい練習を経験して、後楽園で活躍した。人気回復、固定ファン増へ、選手がジャイアンツ球場で育っていく過程をファンに知ってもらうことも大事だと考えている。
11月にジャイアンツ寮で行われた育成と1軍経験なしの若手の契約更改の席で、今村社長は「グラウンドには地位も名誉も落ちている。グレードが上がっていけば、それをつかむことができるんだ」と個々に諭した。大補強よりも、引退した阿部や菅野、坂本らのような生え抜きスターを増やすことに主眼を置き、巨人ブランドの隆盛を目指す
「史上最高」のM-1を絶賛できない理由
2019年12月23日
漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2019」の決勝戦が22日、東京・テレビ朝日で行われ、ミルクボーイが優勝。5040組の頂点に立ち、令和の初代漫才王となった。
【写真】なんと大穴?!ミルクボーイ優勝を予想していた男がいた!
審査員のダウンタウン・松本人志(56)は「過去最高と言ってもいい」と大会を絶賛した。確かにネタのレベルは例年以上に高く、スタイルも多岐にわたっていたと感じるが、個人的には手放しで評価できない理由が2つある。
まず第1に、今年に限った話ではないが、「制限時間4分」というルールが、ほぼ守られなかったこと。話し始めてから終了までを計測したが、1st、ファイナルで系13本のネタが披露された中で4分以内に収まったのは、3分56秒で終わらせた「すゑひろがりず」の1本のみだった。
優勝したミルクボーイは、1本目は4分01秒と許容範囲だったが、2本目は4分28秒。ファイナルに進出したぺこぱも、1本目は4分46秒と大幅にオーバーしていた。かまいたち、和牛といった経験豊富なコンビも、1本目は4分30秒前後だった。
予選段階では、大幅に制限時間を超えるとブザーが鳴るなどの対応があったが、生中継の決勝では事実上、不可能。ネタのレベルは本当に高かっただけに、最初から“ロスタイム”を計算し、4分以内に収める気がなかったとしたら、明記されているルールに背く姿勢は、プロとして残念に思う。
2つ目は、やはり今年に限った話ではないが、放送時間が長すぎること。昨年も指摘したが、ネタは13本と決まっており、基本的には4×13の52分。1時間以内には収まるはずだ。それでも放送枠は約3時間半。残りの2時間半以上は、CMや審査員、MCのトークなどに費やされることになる。
その分、今年は例年以上に、“審査員のネタ”が目立った。松本もさることながら、自身のCDを宣伝したり、和牛を叱りつけたり…といった上沼恵美子(64)の大暴れは、どの出演者よりも目立っていたし、さすがに冗談の域を超えていたように思うし、不快感を覚えた視聴者もいたのではないか。
立て続けにネタを披露するよりも、間を空けながらの方が審査しやすいなどの事情は理解できる。ただやはり、レフェリーが目立つ試合に名勝負はない。再三の指摘になるが、審査員7人制での史上最高点をたたき出したミルクボーイを筆頭に、ネタのレベルは高かった。それだけに、ネタ以外の部分が目立ちすぎる番組の作りは疑問だった。
