思いやり予算増額へ 日本政府受け入れ、年内実質合意へ
2021年11月18日
日米両政府が交渉を進めている令和4年度以降の在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)に関し、日本側が増額を受け入れる方向で調整に入ったことが17日、分かった。年内に大筋合意に達し、4年度予算案に盛り込む。 駐留経費は在日米軍の光熱水費や従業員の給与、訓練移転費などで、日本の支出根拠となる5年間の特別協定は昨年度末に失効していた。今年度はそれまでの日本側負担2017億円を暫定的に維持したが、4年度以降はこれに上積みすることになる。 在日米軍駐留経費をめぐっては、トランプ前米政権が日本側に巨額負担を求めて難航。昨年11月の大統領選でバイデン大統領が当選したことで交渉は異例の越年となった。今年1月にバイデン政権が発足した時点で日本政府は3年度予算案を国会に提出しており、暫定的に1年延長することで合意していた。
政府、入国制限を1日5千人に緩和へ
2021年11月18日
政府が新型コロナウイルスの水際対策で設けている1日当たりの入国者数の制限を26日から緩和し、現在の3500人から5千人に引き上げる方針を固めたことが17日、分かった。
10万円給付、16~18歳は要申請で調整 年内支給遅れる地域も
2021年11月18日
18歳以下の子どもへの10万円相当の給付について、政府が高校世代の16~18歳は対象者からの申請が必要な「手挙げ方式」とすることで調整していることが、わかった。高校世代は、申請が不要な「プッシュ型」の給付を行うための情報などが、自治体に十分そろっていないとみるためだ。 【一目でわかるインフォ】10万円給付家庭、なぜ共働き有利に? 自民・公明両党の合意に基づき、政府は親の年収が960万円以上の子どもを除き、1人10万円相当の給付を行うことを19日にも閣議決定する経済対策に盛り込む予定だ。現行の児童手当の給付の仕組みを使うことで、早く配ることができると説明してきた。 ただ、児童手当の給付は中学生以下が対象。高校世代については振込口座などの情報を自治体が持っておらず、過去の情報を活用するにしても「口座がいまも使われているか確認がいる」(官邸幹部)などの問題を抱えていた。 政府はまず半額の現金5万円について年内に支給を始める想定だが、高校世代は申請ベースになることで給付の完了が年明けになる地域も出そうだ。官邸幹部は「自治体ごとの事務能力には差がある。なるべく早くとお願いするしかできない」と話す。
「住宅ローン減税」控除率縮小、自民・宮沢氏「1%からの引き下げは間違いなくやる」
2021年11月18日
政府・与党は2022年度税制改正で、住宅の新規購入や増改築などを対象とする「住宅ローン減税」を見直す方向で検討する。所得税や住民税の税額から差し引ける金額を、現在のローン残高の「1%」から縮小させる考えだ。低金利を受け、支払う利息よりも控除額が大きくなっているのを修正する。
住宅ローン減税は、一般的な住宅の場合、最大10年間、年末時点のローン残高の1%の金額を所得税や住民税の税額から差し引くことができる。年間の上限は原則40万円で、最大400万円の減税が受けられる。
会計検査院は19年の報告で、住宅ローン減税を活用した人の8割近くが、支払う利息より控除額が大きかったことを問題視し、「必要のない人が住宅ローンを組む動機付けになっている」と指摘していた。
政府関係者によると、コロナ禍で住宅市場を下支えする必要があるとの意見もあり、控除率を1%から引き下げた場合でも、減税期間を延長したりして、受けられる減税の総額は維持する案も検討されるという。
過酷なワンオペ看護、1日も休まず1年間 77%の病院、コロナ禍で入院児童に付き添う親の交代制限
2021年11月18日
幼い子どもが入院する際、保護者が病院に泊まり込んで世話をする「付き添い入院」。以前から親の負担の大きさが問題視されていたが、新型コロナウイルス禍でさらに深刻な状況になっていた。共同通信が今夏、全国の病院にアンケートしたところ、77%の施設が感染対策の一環として保護者の交代を禁止・制限していたことが判明。親の負荷がさらに高まっている実態が明らかになった。中には1年間にわたって病棟に「缶詰め」となった人も。影響は、家に残されて親に会えなくなったきょうだい児にも及んだ。(共同通信=禹誠美) ▽「ワンオペ看護」が数カ月間も アンケートは緊急事態宣言が発令されていた8月下旬~9月末に実施した。小児科で一定の入院体制を備えている全国の121病院に調査表を配布し、88病院から回答を得た。 過去に配信した記事(子の看護、親は24時間缶詰めに 交代禁止、コロナで負担増す「付き添い入院」)でも取りあげたが、原則的には入院が乳幼児であっても保護者の付き添いは不要だ。子どもの世話にかかる費用は公的医療保険で賄われる。付き添いは家族が希望し、医師が許可した場合に限って認められる仕組みになっている。

(写真:47NEWS)
しかし実態は異なる。病院側が、事故防止などを理由に保護者側に要請することも多い。アンケートで感染拡大前の対応を尋ねたところ、58病院(66%)が「できるだけ付き添いを求めていた」と答えた。 感染拡大でこうした運用はどう変わったのか。「保護者の交代を禁止した」と回答したのは21病院(24%)だった。交代を「保護者の体調不良でやむを得ない時」「PCR検査で陰性が確認できた場合」などに限定したのが47病院(53%)。合わせると8割近い病院が保護者の交代に制約を設けていた。 一方、付き添い入院を禁止したのは4病院で、残り16病院は「運用に変更なし」などと答えた。 付き添いは過酷だ。保護者に食事は提供されず、寝場所も簡易ベッドか子どもの病床で添い寝というケースが一般的。期間は子どもの病状によって異なるが、月単位、年単位に及ぶこともある。病室という閉鎖的な空間で、寝食の時間もまともに確保できない「ワンオペ看護」が数カ月にわたって続く―。過酷さはコロナ禍で多くの人が経験した「自粛生活」の比ではないだろう。
老人ホームで女性職員殺害か 入居男性も死亡、大阪府警が関連捜査
2021年11月18日
大阪市平野区長吉川辺3丁目の住宅型有料老人ホーム「ヴェルジェ平野南」で17日朝、職員の榊(さかき)真希子さん(68)=同区長吉六反5丁目=が事務室で血を流して倒れ、死亡しているのが見つかった。捜査関係者によると、頭部に殴られたような痕が複数あり、大阪府警が殺人事件として捜査している。 【地図】大阪市平野区の現場 一方、施設の外では、7階の部屋に入居していた男性(72)が、自室の真下にあたる駐車場で死亡しているのが見つかった。自室から転落したとみられ、室内に血の付いたハンマーが残されていたという。府警は、この男性が事件に関与した疑いがあるとみて、経緯を慎重に調べている。 平野署によると、17日午前6時35分ごろ、施設に出勤した女性職員が、駐車場で男性が倒れているのを見つけ、119番通報した。男性の部屋のベランダには脚立が置かれていた。榊さんはこの約30分後、1階の事務室で仰向けに倒れているのが見つかった。榊さんは前夜から1人で当直勤務をしていたという。 捜査関係者によると、男性は施設内で周囲とトラブルを起こし、退去手続きの途中だったとの情報もあるという。 ヴェルジェ平野南で介護サービスを提供している会社によると、7階建ての施設には1人部屋が60室ある。ふだんから夜勤は1人態勢で、緊急時への対応や施設の見回りなどをしている。 現場近くの介護施設で働く20代男性は「朝から物々しい雰囲気でびっくりした。同じ職種だけに、事件がひとごととは思えない。一体何があったのか知りたい」と語った。
ビール復権の兆し コロナ下火、酒税見直しが追い風
2021年11月18日
消費が低迷していたビールに〝復権〟の兆しが見え始めている。昨年10月の酒税法改正で、安さが売りの第3のビールとの価格差が縮まったほか、新型コロナウイルスの感染拡大が下火となり外食が通常営業に戻る中、業務用ビールの需要も回復しつつある。発泡酒の台頭以降、シェアを減らし続けてきたビールに訪れた追い風に、各社は新商品を相次いで投入。健康に配慮した商品や、家庭でビールをよりおいしく楽しめるサービスも登場している。 ビールは長らく冬の時代が続いていた。人口減少などで国内のアルコール市場が縮小する中、消費者の好みも多様化。ビール類に限っても、価格が安い発泡酒や第3のビールの登場でシェアを奪われていった。 【表で見る】ビール類の酒税の見直しは コロナ禍も逆風となった。外食の営業が制限される中、ビール販売の約5割を占めるとされる業務用が低迷。自宅ではビールよりも割安な商品が好まれる傾向にあり、昨年は初めて第3のビールが、ビールのシェアを上回った。 しかし、昨年10月に酒税法改正に伴い税率が見直されると、徐々に風向きが変わる。ビールは350ミリリットル当たり7円の減税、第3のビールは10円近くの増税となり、価格差が縮まったからだ。税率の見直しは令和5年と8年にも予定されており、最終的にビール類の税率は統一されることが決まっている。 これまで各社はビールの低迷を海外企業の買収や他業界への進出などで補ってきたが、今でもビールが看板商品であることに変わりはない。各社は「久しぶりの追い風をつかみたい」(関係者)考えで、新商品を相次いで発売。中でもアサヒビールが4月に発売した「スーパードライ 生ジョッキ缶」は、コンビニエンスストアでの先行発売から2週間で生産が追い付かずに発売休止になるほどの人気を集めた。 キリンビールが昨年10月に出した「一番搾り 糖質ゼロ」は健康ブームも相まって1年間で2億本を販売。近年の新商品で最も売れたヒット商品となった。サントリービールも4月に「パーフェクトサントリービール」を出すなど、糖質ゼロビールは一つのジャンルとして確立されつつある。サッポロビールも主力の「黒ラベル(缶)」が6年連続で前年実績を上回り好調だ。 外食に人が戻り始めているのも好材料だ。酒類の提供が始まった今年10月の販売実績をみても、それまで前年比6割減だった業務用ビールの販売は、1割減程度にまで回復した。コロナ前の水準にはまだ戻っていないが、家庭用のサーバーで生ビールを楽しめるサービスも広がり始めており、今後も各社の新戦略に注目が集まりそうだ
オーストリア 未接種者を対象にロックダウン導入
2021年11月15日
新型コロナウイルスの感染が再拡大するオーストリアで、ワクチン未接種者を対象としたロックダウンが始まることになりました。 オーストリアのシャレンベルク首相は14日、ワクチンの接種を終えていない人を対象に15日からロックダウンを導入すると発表しました。 12歳以上の未接種者は生活必需品の買い物や通勤などを除き、外出できなくなります。 オーストリアのワクチン接種率はおよそ65%にとどまっていて、地元メディアによりますと、ロックダウンの対象は200万人ほどだということです。 ただ、一部のみが対象となるため措置が適切に実施されるのかや、効果について疑問視する声も上がっています。 ヨーロッパでは感染再拡大が進んでいて、オランダも13日から少なくとも3週間の部分的なロックダウンを始めています。
インド首都、大気汚染で学校閉鎖 「ロックダウン」も検討
2021年11月15日
インドの首都ニューデリーを管轄するデリー首都圏当局は13日、大気汚染の悪化を受け、1週間の学校閉鎖を発表した。健康に有害なスモッグから市民を守るため、「ロックダウン(都市封鎖)」の導入も検討する。 【特集】スモッグでかすむ世界の大都市 デリー首都圏のアルビンド・ケジリワル(Arvind Kejriwal)首相は、記者会見で「子どもたちが汚染された空気を吸わなくても済むよう、学校を閉鎖する」と述べた。 人口約2000万人のニューデリーは世界で最も大気汚染が深刻な都市の一つ。特に冬季は、工場のばい煙や車の排ガス、焼き畑の煙などが上空に分厚く垂れ込める。 最高裁判所は13日、大気汚染危機への対策としてニューデリーへのロックダウン導入を提案した。ケジリワル氏は、関係者と協議して最高裁提案の受け入れを検討すると表明。「大気汚染対策でのロックダウンは過去に例がない。極端な手段となる」と述べた。 広大な開放空間での粉じん削減のため、建設工事も4日間中止。公務員は在宅勤務とし、民間企業にも可能な限り在宅勤務に切り替えるよう推奨する。 血管系に悪影響を及ぼす恐れのある微小粒子状物質(PM2.5)の濃度を示す大気質指標(AQI)は13日、300を超えた。これは、世界保健機関(WHO)が定める1日当たりの最大値の20倍に相当する。
横田めぐみさん拉致44年 早紀江さん「再会、希望を持って待つ」
2021年11月15日
横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから、15日で44年となった。これに先立ち、母の早紀江さん(85)が報道各社の取材に応じ、わずか13年で途切れた幸せの日々を振り返った。小学生時代のめぐみさんが精いっぱいに仕上げた作品や、早紀江さんに贈ったお土産を披露し、「希望を持って帰りを待っています」と再会への決意を語った。 【写真】中学校に入学した当時の横田めぐみさん 「元朝の志」。新潟市立新潟小の6年生だっためぐみさんが、昭和52年の書初めとして書いたものだ。拉致されるおよそ10カ月前。「元」の部分に開いた穴が、過ぎ去った時間の長さを物語る。 「『もういいじゃない』と言っても、めぐみちゃんは何度も書き直して。ようやく『志』の字も気に入るものになった」。冬休みの課題として提出するものだったといい、早紀江さんは娘の一生懸命な様子を思い返しながら、目を細めた。 めぐみさんと過ごした日々は、昨日のように思い出される。 早紀江さんは、小さな壺のような焼き物も持参した。「『お母さんの好きな色でしょ』と言ってくれた。本当に私の好きな色で、よく知っているんだなと思った」。めぐみさんが小学校の宿泊行事で持ち帰ったお土産で、黄金色に青磁色のまだらが美しい。 めぐみさんが小学5年のころ、家族で行った山口の萩への旅行の記憶も、鮮明なままだ。宿の前にいたサルを家族で見ていたとき、幼かった弟の哲也さん(53)が「おいで」と手を出すと、突然、サルが頭の上に飛び乗り、帽子を持っていってしまった。 「哲也が『キャー』とびっくりして泣いてしまったのを、めぐみちゃんは『おかしい、おかしい』と笑い転げていた。めぐみちゃんも、萩の旅行のことはいつも思い出しているのではないかしら」 楽しくにぎやかな家族の日常は52年11月15日、突然、奪われた。 昨年は、救出運動の最前線でともに闘い続けた夫の滋さんが87歳で亡くなった。85歳の早紀江さん自身も、ふとした拍子に転んでしまうことが増えた。時間がないことを痛感する。 めぐみさんに関する情報は、北朝鮮にいるということ以外はほとんどなく、焦りは募る。それでもなお、再び抱き合う日を「希望を持って待っている」と言い切る。なぜなのか。「『どうして』という理屈ではなく、本能的に湧いてくるもの」。親としての思いがにじむ。 長く長く離れ離れになった娘に、祈りを通じて語りかける。 「家族はめぐみちゃんを愛しています。とにかく、元気でいてね」
