プーチン氏、クリミア大橋爆発は「ウクライナ情報機関のテロ行為」
2022年10月10日
ロシアのプーチン大統領は9日、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島と露本土をつなぐ「クリミア大橋」(全長約19キロ・メートル)で発生した爆発に関し、「ウクライナの情報機関によるテロ行為」との認識を示した。「ロシアにとって死活的な民間施設の破壊を狙ったものだ」とも語った。 【表】一目でわかる…ロシアの戦力はウクライナを圧倒している
爆発の原因などを調査している露連邦捜査委員会トップとプーチン氏のやり取りの一部を露大統領府が公表した。
捜査委のトップは、プーチン氏にこれまでの捜査状況を報告し、「トラックを爆発させたテロだ」と指摘した。トラックが、ブルガリアやアルメニア、ジョージアを経由して露国内に入ったとする走行ルートも説明した。爆発には「ウクライナの情報機関やロシア人、テロ攻撃の準備を支援した複数の国家がいる」と主張した。
捜査委は、クリミア大橋で8日朝に走行中のトラックが爆発し、並行する鉄道橋を走っていた貨車の燃料タンクに引火し、3人が死亡したと発表している。
プーチン氏は10日に安全保障会議を招集しており、対応を協議するものとみられる。
ウクライナ政府当局者はニューヨーク・タイムズなど複数の米主要紙に、ウクライナの情報機関が関与したことを認めているが、ウクライナ政府は公式には関与の有無を明言していない。
クリミア大橋の爆発、焦点はロシアの報復 9月には核兵器を示唆
2022年10月10日
ウクライナ南部クリミアとロシアを結ぶ「クリミア大橋」で8日に起きた爆発は、ウクライナ侵攻で行き詰まるロシアの苦境を浮かび上がらせている。ウクライナが戦略拠点を攻撃したとの見方が広がる一方で、ロシアが強硬手段で報復する可能性も取り沙汰されており、緊張の高まりは必至だ。 【写真まとめ】クリミア大橋の道路が海に…列車は炎上 ◇ゼレンスキー氏「未来は晴れ晴れ」 ロシア当局によると、8日午前6時過ぎにクリミア大橋の車道を走行中のトラックが爆発し、並行して走る貨物列車の燃料タンクに引火して炎上、車道の一部が崩落した。2014年からクリミアを実効支配するロシアの当局は復旧作業を急ぎ、午後4時から一部車道の走行規制を解除し、その後に列車の運行も再開したという。 ロシア国家テロ対策委員会は、爆発したトラックの運転手がクリミアの対岸に位置するロシアのクラスノダール地方に住む男性だったと説明しており、トラックに仕掛けられた爆弾が爆発したともみられている。 ウクライナ側からは爆発への関与を示唆したメッセージが相次ぐ。ゼレンスキー大統領は8日夜のビデオ演説で「今日のクリミアは曇りだったが、我々の未来は晴れ晴れとしている。クリミアなどで占領者を追い払った未来だ」と発言。前日の7日がプーチン露大統領の70歳の誕生日だったことを踏まえ、ウクライナのダニロフ国家安全保障国防会議書記は、橋が爆発する様子とバースデーソングの動画をツイッターに投稿して皮肉った。 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は詳細に触れていないが、ウクライナの情報機関が橋を爆破したという同国の政府関係者の話を報道。ソーシャルメディアでは、遠隔操作された船が橋の下まで移動し、積載していた爆発物が爆発した可能性なども取り上げられている。 ◇ロシア「核兵器の使用も辞さない」 クリミアの実効支配を進めてきたロシアは18年から19年にかけて、クリミア大橋の車道と鉄橋を相次いで完成させた。今年2月のウクライナへの軍事侵攻に前後して、軍部隊を大橋経由で移動させて、クリミアをウクライナ南部攻撃の拠点や補給基地としてきた。 一方で8月に入ると、クリミアのロシア軍施設で爆発が相次いで起きたことから、ウクライナが同地の奪還作戦に着手したとの見方が浮上。今回の爆発がウクライナ側の攻撃に起因するならば、ロシア軍の補給路を遮断するだけではなく、クリミア奪還に向けた動きの一環とも言えそうだ。 重要インフラが損壊しながらも、タス通信によると、ロシア国防省は陸路にとどまらず、海路による輸送を続け、ウクライナ南部での軍事作戦の継続に支障を来していないと説明している。8日夜になると、プーチン氏がクリミア大橋やクラスノダール地方のエネルギーインフラなどの警備の強化を命じた大統領令を発令。原因究明と再発防止に取り組む姿勢を前面に出している。 クリミアに続いて、9月末にはウクライナ東・南部4州の「併合」も一方的に宣言したロシアは、自国領とみなす地域が攻撃されれば、核兵器の使用も辞さないとの立場を明示する。特にクリミアが攻撃された場合には、メドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)が7月の時点で、ウクライナが「終末の日を迎える」と直接的な表現で警告していた。 クリミア大橋の爆発後には、ロシア下院のスルツキー国際問題委員長が「ウクライナの関与が確認された場合、我々の対応は厳しいものになる」と表明。今後、ロシア政府が爆発の原因をどう説明して、どのような対抗措置に出るのかが焦点になりそうだ。 ウクライナでの苦戦が続く中、ロシアの省庁間の対立がクリミア大橋の爆発に絡んでいるとも指摘されている。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は8日のツイッターへの投稿で、ロシア軍と対立を深めてきた情報機関の連邦保安庁(FSB)が爆発に関与した疑いが強いとの見解を表明。爆発したトラックがロシアからクリミアに向かっていた点に触れ、「誰が爆発を起こしたのかは明白ではないか?」と書き込んでいる
群衆雪崩で混乱拡大か、インドネシアサッカー場の悲劇 催涙ガス使用は「非人道的」とも
2022年10月10日
インドネシアのサッカースタジアムで1日夜に発生した暴動は、サッカー史で過去2番目に多い130人以上の犠牲者を出す惨事となった。試合結果に激怒した約3千人が暴徒化し、鎮圧に催涙ガスが使用されたことで混乱に拍車がかかったとみられる。サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の開幕を11月に控え、安全対策の充実が求められる。 【写真】インドネシア東ジャワ州のサッカー場で、グラウンドに乱入する観客ら ■奇跡願うも… 表情を失った人々がずらりと横たわったスタジアムの通路。頭を横に向けたまま微動だにしないユニホーム姿の子供を前に母親は、ただただ奇跡を願うことしかできなかった-。 インドネシア東ジャワ州マランの「カンジュルハン・スタジアム」に、アレマFCがペルセバヤを迎えた1日の一戦。交流サイト(SNS)上には、こうした動画が何本も投稿された。 アレマFCはペルセバヤを相手に本拠地で23年間無敗を誇ったものの、その記録がこの日途絶えた。この結果に対し、一部サポーターが激怒。約3千人の観客がピッチへなだれ込んだ。 現地報道などによると、暴徒化した観客に警官が盾や警棒、さらには催涙ガスで応戦。逃れようとした観客が出口付近で折り重なるように倒れ、9日までに131人が死亡、300人以上が負傷した。主な死因は窒息死や圧死だった。 日本で暮らすインドネシア人のノバ・レスタファさん(33)は「情報が錯綜(さくそう)している。事故原因を知りたい」と、母国での痛ましい事故に胸を痛めた。 ■「群衆雪崩」発生か 催涙ガスは、観客の乱入を食い止めるため、警官がやむをえず発射したとの見方も広がる。だが、煙で視界を遮られた人が気を失うなどとして、使用の判断は「非人道的」とも指弾された。 群集安全学が専門の関西大の川口寿裕教授は、現地の報道を踏まえて「興奮状態で向かってくる数千人を前に、警備側も混乱したはずだ」と指摘する一方、催涙ガスの使用は「パニックを引き起こす」とし、混乱に拍車をかけたとみる。 川口教授は今回の事故について、ガスの煙から逃れようとした観客が屋外へ通じる狭い出口に殺到したため、「群衆雪崩」が発生したとみる。1人が倒れると周りが次々と転倒する現象で、1平方メートル内に10人以上の密度で人が集まると、死亡やけがのリスクが増す。出口付近の群衆密度が限界を超え、多くの犠牲者が出た可能性が高い。だが、観客がパニックになれば制御する術はないといい、その時点で「事故は防ぎようがない」のだという。 インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は「犠牲者に深いお悔やみを申し上げる」と哀悼の意を示し、安全策が講じられるまでのリーグ戦中止を要請。国際サッカー連盟(FIFA)は暴徒化した観客が相手でも催涙ガスの使用を禁じており、事故原因の究明に乗り出すことを決めている。 ■W杯には120万人が サッカーの試合を巡る悲劇は繰り返し起きている。1964年、ペルーで開かれた東京五輪南米予選では試合後の暴動をきっかけに、史上最悪の318人の死者が出た。89年には、英シェフィールドでゴール裏の立ち見席に収容人員を超すサポーターが殺到し、97人が死亡した。 11月には中東で初のサッカーW杯カタール大会も控える。世界中から120万人以上が観戦に訪れると見込まれ、「フーリガン」と呼ばれる熱狂的ファンが、スタジアムの内外で騒ぎを起こすことが懸念される。 川口教授は「アラブやヨーロッパでは、サッカーは『国技』といえるほど人気がある。今回の悲劇を教訓に、サッカー界全体で安全対策の見直しが求められるだろう」と話している。
「中絶はすべての女性が医師とともに決める問題」 “中絶の権利”訴える大規模デモに数千人が参加 来月のアメリカ中間選挙でも大きな争点
2022年10月10日
アメリカで中絶を事実上禁止する州が相次ぐ中、中絶の権利の重要性を訴える大規模なデモが首都ワシントンで行われました。 8日、女性団体の主催で行われたデモには数千人が参加しました。 アメリカでは今年6月、連邦最高裁が半世紀にわたって認められてきた中絶の権利を覆す判断を下し、共和党が優勢な州で相次いで中絶が事実上禁止されています。 デモの参加者たちは連邦議会までの道のりを1時間半にわたって行進し、中絶の権利の重要性を訴えました。 参加者 「中絶は政府や政治家が決めるべきものではなく、全ての女性が医師とともに決めるべき問題です」 「娘たちの権利が私たちよりも制限されるんですよ。だからこそ我々の世代が、若い世代のために戦う必要があるんです」 「私は無党派ですが、共和党の知事に投票したことをとても恥ずかしく思います。もう二度とテキサス州で共和党に投票しません」 アメリカでは中間選挙が1か月後に迫っていて、中絶をめぐる問題も選挙戦の大きな争点になっています。
日産、ルノーに出資比率引き下げ要請 EV新会社を機に本格協議
2022年10月10日
電気自動車(EV)の新会社設立を急ぐ仏ルノーに対し、日産自動車が長年の懸案であるルノーによる日産への出資比率引き下げを本格的に要請することが分かった。日産に新会社への参画を求めるルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)がこの週末に来日し、日産の内田誠社長と会談する予定で、議題の1つとして話し合う。両社の協議に詳しい複数の関係者がロイターに明らかにした。 関係者の1人によると、日産はルノーによる出資比率を最大15%まで引き下げることを求めたい考え。経営危機に陥った日産をルノーが救済するため、両社の資本関係は1999年から始まり、現在はルノーが日産に約43%、日産がルノーに15%を出資している。現在は日産が販売規模や収益力などの点で上回り、ルノーの業績を支えている状態で、日産は不平等な資本関係の見直しをたびたび模索してきた。 日産は、2019年に辞任した西川広人氏が社長だった18年にも資本の見直しを検討。同関係者は「資本関係が対等になれば長年の懸案が解消し、日産社員の士気も上がる。西川氏ができなかったことを内田社長が成し遂げて欲しい」と話す。 同関係者によると、日産はルノーから株式を買い戻すことになった場合、新たな資金調達が必要になる可能性もあるという。ルノーの出資比率が低下しても、日産がルノーとの協業関係を変えることはないとしている。ルノーのデメオCEOは、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で7─9日行われるフォーミュラーワン(F1)日本グランプリを観戦するため来日中。別の関係者によると、日産の内田社長らと会談する機会も持つ。会談で具体的な結論が出る可能性は低いとみられるが、デメオCEOは11月8日、EV新会社など経営戦略について投資家向け説明会を開く予定で、同日までに何らかの交渉がまとまる可能性もある、と同関係者は話す。 ただ、資本関係がどう見直されても、ルノーは同社に15%を出資するフランス政府の承認を得る必要がある。同関係者によると、日産・ルノーと連合を組む三菱自動車もルノーのEV新会社に10%未満の出資を検討している。三菱自には日産が34%出資する。 ルノーと日産、三菱自はロイターの取材にコメントを控えた。 ルノーは今年2月にEV部門と従来の内燃機関車部門を分離し、EV新会社の設立と上場を目指す構想を発表。ルノー経営陣が5月に来日した際には出資を含む新会社への参画を日産と三菱自に打診したことが判明した。両社とも自社のメリットを重視する必要があるとし、欧州が主要市場となる新会社への参画にはこれまで慎重に検討してきた。 ルノーは20年12月期まで2年連続の最終赤字。22年1─6月期も、フランスに次ぐ事業規模だったロシアからの撤退で2年ぶりの最終赤字に陥り、財務状況が悪化している。ルノーがEVシフトを加速するには巨額投資が必要で、日産と三菱自の協力が重要となっている。
NHK「衛星契約」は月200円値下げ、親元離れて暮らす学生の受信料免除…来年10月実施へ
2022年10月10日
受信料値下げを含むNHKの2021~23年度経営計画修正案の大枠が8日分かった。地上波放送とBS放送が見られる「衛星契約」の料金を過去最大となる月額約200円引き下げるほか、地上波のみの「地上契約」は同数十円下げる。親元を離れて暮らす全学生からの徴収を全額免除する。いずれも23年10月から実施予定。修正案は、11日開催のNHK経営委員会に提示する。
値下げは、19年の消費増税分の据え置きを含めると4回目。現在の月額は、衛星契約が2170円(口座振替・クレジット、2か月払いの額から算出)、地上契約が1225円(同)。衛星料金の値下げ幅は、12年の120円を超える過去最大となる。
また、受信契約をしている親元を離れて暮らす学生も契約対象となっており、奨学生などを除いて家族割引として半額の支払いを求められるが、昨今の物価高やテレビ離れなども考慮し、奨学生などと同様、全額免除とする。
さらに支払い方法によって異なる受信料額を一本化する。約8割が利用する口座振替やクレジットカード払いよりも、コンビニや銀行などに足を運んで支払う「継続振込等」の方が月額50円(2か月払いの場合)高く設定されている。修正案ではその差額をなくして同額とする。
22年3月末の契約総数は4155万件。衛星契約は2203万件で53%を占めるが、料金が地上契約の約1・8倍で割高感が指摘されてきた。経営計画では、値下げの原資を受信料収入(21年度6800億円)の約1割に相当する700億円程度とし、当初は衛星契約のみの値下げが想定されていた。しかし、約半数を占める地上契約者にも還元すべきだとの考えから、原資を800億円に増額した。
23年度以降の収支は赤字を見込むが、2200億円超にまで膨れあがった剰余金の一部を値下げの原資に割り当てることなどで、26年度まで不足分を補う。27年度以降は、業務のスリム化などにより、受信料収入を6000億円として収支均衡予算を組み、剰余金を使わずに値下げ額を維持していく見通しだ。
「こちらの会社は、みなさんすぐにお辞めになっていて…」聞かずに後悔した、ハローワークの職員の“アドバイス”
2022年10月10日
みなさんはハローワークで仕事を探したことはありますか。ハローワークの求人には、優良企業も多数存在しますが、中には求人票の記載内容と、実際の労働条件が異なる求人が混ざっていたり、職場でハラスメント行為がみられたりする、いわゆる「ブラック企業」といわれるような会社の求人が含まれていることもあるようです。東京在住の奈緒さん(30代)は、ハローワークの職員のアドバイスを聞かず、問題ある企業に遭遇してしまった体験を持つそうです。 【グラフ】「社長がタバコを吸いながら面接」「その場で二つ返事で内定が出た」…転職活動の際に「選考辞退」した衝撃理由 ――ハローワークで仕事を探したきっかけを教えてください 前職は正社員として働いていましたが週末に休みが全く取れず、家族と予定が合わないため、不便に感じていました。そのため、土日祝日に休みが取れる会社に転職ができればと思い、ハローワークを利用しました。 ――ハローワークの対応について教えてください 職員の女性はとても親切で、私の希望条件などを丁寧に聞き取ってくれました。私が希望の求人票を持ってその女性に相談に行ったところ、女性は顔を曇らせながら「申し上げにくいのですが、こちらの会社は、みなさんすぐにお辞めになっていて、早い方だと就業開始日に辞めてしまった方もいます。ですので、正直なところあまりおすすめできないのですが…」と言いづらそうに話してくれました。私もその時点で、やめておけばよかったのですが、自分の目で見て確かめてから決めたいと思ったので、職員の方に面接の予約を取ってもらいました。 ――面接はどのような雰囲気でしたか? 面接のときはとても和やかな雰囲気で、社長も終始にこやかでとても明るい方でした。職場の様子も見せてもらいましたが、清潔感があり、落ち着いていました。すぐに辞める方が多い職場には思えなかったので、私は入社を決めました。 ――入社をしてみていかがでしたか? 入社してみると、面接の雰囲気とは打って変わり、社長のパワハラや暴言がひどくて、私も数日で退職しました。 入社した会社は、社長の息子を含め従業員数名の小さな会社でした。従業員のミスは連帯責任、全員がその場に立たされ、一人ひとり社長から怒鳴りつけられました。大人しい息子に当たり散らすこともありました。 また、社長は激昂してガラスの置き物を床に叩きつけることもあり、私はあまりにも怖くて頭が真っ白になってしまい、辞めるまでの期間は数日でしたが、生きた心地がしませんでした。入社した方がすぐに辞めていく理由がわかりました。 ――ストレスによる体調不良はありましたか? 社内では毎日怒声が飛び交い、電話越しの相手に対しても怒鳴っていました。いつ自分が怒鳴りつけられるかわからない。私は社長のすぐそばの席でしたので、怖くて字を書く手も、パソコンのキーボードを打つ手も震えていました。勤務中は常に恐怖と隣り合わせ。ストレスにより、今まで出たこともないじんましんが出たり、朝になるとお腹が痛くなったり、体にも影響がではじめました。 ――どのように退職しましたか? 精神的にも限界がきていた頃、会社に行くことが怖くて、出社途中の駅でベンチに座りこんでしまいました。座った途端に涙が溢れ、止まらなくなり、会社に行かなければいけないと頭ではわかっていても、体が動かないのです。行かないと怒鳴られる、逃げたい、このまま消えてしまいたい、いろんな思いが交差しました。朝から晩まで社長に怒鳴られる恐怖やストレスに、心身ともに限界がきていました。 私はたくさん泣いた後、勇気を振り絞り、罵倒されることを覚悟で社長に電話をしました。退職を申し出たところ、「誰かにいじめられたのか?嫌なことがあったのか?」という社長の言葉に拍子抜けしました。私は体調が悪くこれ以上働くことは難しいとだけ伝え、社長もそれ以上のことは何も聞くこともなく、了承してくれました。
元回転寿司店の葬儀場も…多死社会に向け多様化する『エンディングビジネス』火葬待ち増え“ご安置ホテル”に需要
2022年10月10日
日本では年々亡くなる人が増えていて、厚生労働省の予測ではピークとなる2040年には50年前と比べてなんと2倍以上になるということです。 高齢化社会と、近づく多死社会。いま異業種も参入するなど『エンディングビジネス』の新たなサービスが次々登場しています。 ■ガソリンスタンドやコンビニだった建物が“葬儀場”に 大阪・吹田市にある『吹公社 吹田斎場ホール』。家族葬向けですが、実はガソリンスタンドを再利用した小規模会館です。30人は参列できる式場があり、家族葬には十分な広さ。 また、回転寿司店だった建物を再利用した葬儀会館など、最近異業種の建物を“居抜き”で再利用する葬儀場が増えています。

コスト面でのメリットも
吹公社 高畑雄史さん: 「小規模な家族葬で葬儀を行う方がすごく増えております。(吹田のホールは)元々ガソリンスタンドでしたので駐車場もそのまま使えますし、霊柩車も入れます。入口もフラットになっておりますけども、車椅子でご参列される方もいらっしゃいますので、葬儀会館としてはバリアフリーが必須になってきているかと思います」 1日1家族貸切で使える控室は、他の利用者と会う心配もありません。ガソリンスタンドやコンビニは建物の柱が少なくレイアウトがしやすいそうです。さらに…。 吹公社 高畑さん: 「一から建設するとなりますと約2億円かかると言われているところを、居抜きにすることによりまして約4分の1のコストで建設が可能になっております」

大阪初の”ご安置ホテル”
■“火葬待ち”の増加で新たなビジネス「ご安置ホテル」 葬儀の場所だけでなく、最近は火葬までに時間がかかる問題も。そこに目を付けた施設が大阪にありました。 大阪市・中津にある『リレーション』。ホテルを再利用した施設で、10年前に大阪初の“ご安置ホテル”としてオープンしました。ご安置ホテルとは、火葬までの間、遺体を安置する場所。でもそれがホテルというのはどういうことなのでしょうか。
紙ストローに抵抗感? プラ削減で普及進むが…「飲みづらい」「におい気になる」提供やめたチェーンも
2022年10月10日
日本マクドナルド(東京都新宿区、以下:マクドナルド)は環境対策のため、2022年10月7日から全国の店舗を対象に「紙製ストロー」の提供を順次始めた。 【写真】「紙製」取りやめたミスタードーナツが提供するストロー 大手チェーンで導入が相次ぐ紙製ストローだが、SNS上では反発の声が少なくない。中には紙製ストローを導入したものの、「飲みづらい」などの声を受け、取り扱いをやめたチェーンもあった。 ■成長予測の紙ストロー市場 マクドナルドは22年2月から横浜エリアの一部店舗で、プラスチック製のストローを紙製ストローに置き換え。10月7日からは対象を全国の店舗に拡げ、順次導入を進める。スプーンやフォークなどのカトラリーも木製に置き換え、年間約900トンのプラスチック削減を実現する。同社は「2025年末までに、すべてのお客様提供用パッケージ類を、再生可能な素材、リサイクル素材または認証された素材に変更する」という目標を掲げ、さらなる「脱プラ化」を進める方針だ。 近年はプラスチックの過剰使用による環境への負荷が問題視され、ことし4月には「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行。こうした動きに合わせる形で、大手チェーンが進めてきたことの一つが「紙製ストロー」の導入だった。 20年1月から紙製ストローの提供をはじめていたカフェチェーン大手のスターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)は、21年9月からフラペチーノで使われるストローを紙製に置き換えた。「ガスト」や「バーミヤン」を展開するすかいらーくHD(東京都武蔵野市)は、22年1月から従来のバイオマスストローを紙製ストローに順次置き換えた。小売大手のイオングループ各社も4月から順次、店頭で無料配布していたプラ製ストローを紙製に置き換えている。 紙製ストローの普及は世界的な潮流となっており、米調査会社・MarketsandMarketsのレポートによると、紙製ストローの世界市場規模は19年の推計5億8500万ドルから24年段階では16億8700万ドルに達するとしている。
前代未聞」キッチンカーで本格すし、「アッと驚く」マグロ解体ショーも
2022年10月10日
コロナ禍での外食控えを背景に、調理設備を備えた移動販売車両「キッチンカー」に注目が集まる中、回転ずしチェーンの店長だった大阪府岸和田市の西本知生さん(39)が、本マグロを使った丼などを車両で提供する移動式すし店を始めた。生ものを扱うキッチンカーは珍しく、出店依頼が相次いでいる。(川口崇史) 【写真】キッチンカーきっての人気メニュー「at鮪丼」

車内で魚をさばく西本さん(岸和田市で)
西本さんは阪南市出身。大学生の時に洋食レストランでアルバイトを始め、卒業後そのまま社員として就職した。中高生の頃から「社長になる」という夢があり、提供したオムライスなどを客が「おいしい」と食べてくれるのがうれしかったことから、飲食店経営を目指すようになった。
「社長になるには営業力をつけなければいけない」と23歳で広告会社に転職。約3年半営業を経験し、飲食業界に戻って回転ずしチェーンなどで腕を磨き、店長にもなった。
しかし、コロナ禍で客が激減。持ち帰り営業がメインとなる中、「店内で並ぶのも嫌」という声が耳に入った。「お客さんが来られないなら、自分から行くしかない。屋外のキッチンカーなら、コロナを気にせず買ってもらえる」。店でも人気だった本マグロを使ったメニューと、解体ショーのパフォーマンスで勝負しようと考えた。
課題は、設備が制限される車内で生ものを扱う衛生面。保健所に相談すると「前代未聞」と言われたが、相談を重ね、車内の温度が上がらないようガス器具などを一切なくし、冷蔵庫や水道といった飲食店と同等の設備を持つキッチンカーを約240万円で特注したことで営業許可が下りた。
店名は「at(アット)鮪(まぐろ)」。アットホームな雰囲気の店でありながら解体ショーではアッと驚いてほしい――そんな思いを込めたという。今年6月、出店日時や場所をインスタグラム(@atmaguro)で告知しながら、仕事が休みの日に試験的に営業を始めた。
店舗に比べて賃料や人件費といった固定費が安く、販売価格を抑えることができるため、大トロ、中トロ、トロ各1切れと赤身2切れを使った丼とすしをそれぞれ1296円(税込み)で販売。解体ショーも月1、2回程度行うとSNSや口コミで評判が広がり、イベントへの出店依頼が舞い込むようになった。
