ミャンマー大規模抗議デモ 軍はSNS遮断
2021年02月07日
軍によるクーデターが起きたミャンマーの最大都市ヤンゴンで、大規模な抗議デモが行われました。治安当局との衝突の恐れもあり緊張が高まっています。 ヤンゴンでは6日、市民ら1000人以上が集まり、「クーデターは失敗し民主主義が勝利する」などと声をあげながら大通りを行進しました。これまで市民は鍋をたたくなどの行為で軍に抗議する姿勢を見せていて、街頭での大規模なデモは初とみられます。 AP通信によりますと、市民と警察がにらみあいとなり、緊張が高まっています。軍はこうした市民の動きがSNSで広がることを警戒し、各通信会社に対し、フェイスブックに続いてツイッターとインスタグラムの遮断を命じました。 こうした中、国連のミャンマー担当のブルゲナー特使は、5日朝までに軍のソー・ウィン副司令官とオンラインで会談し、クーデターを強く非難したうえで、アウン・サン・スー・チー氏らの即時解放を求めました。 クーデター以降、国連の特使が軍の幹部と接触したのは初めてです。
米国務長官、ウイグル・チベット・香港の人権「擁護し続ける」 中国に圧力
2021年02月07日
米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は5日、中国外交担当トップの楊潔チ(Yang Jiechi)共産党政治局員と電話会談し、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)やチベット自治区(Tibet Autonomous Region)、香港における人権を、今後も米国は擁護すると述べた。ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領の就任以降、米中外交トップによる会談は初めてで、人権問題で米国が中国政府に圧力をかけた形だ。 【写真】新疆でのイスラム教の「中国化」 取り壊されたモスクの跡地の前後 今回の電話会談について、ブリンケン氏はツイッター(Twitter)に「米国は国益を守り、民主的な価値観を擁護し、国際的な枠組みの悪用について中国政府に責任を負わせることを明確にした」と投稿。 米国務省は、ブリンケン氏が楊氏に「新疆ウイグル自治区、チベット自治区、香港における人権と民主的な価値観を米国は擁護し続ける」と述べ、「ミャンマー国軍によるクーデターを国際社会と共に非難するよう、中国に圧力をかけた」と明らかにした。 またブリンケン氏は、台湾を含むインド太平洋地域の安定を脅かす行為や、規則に基づく国際的な枠組みを損ねる行為について、中国政府に責任を負わせると述べた。 ブリンケン氏は、中国政府が新疆ウイグル自治区西部でジェノサイド(大量虐殺)を行っているとのドナルド・トランプ(Donald Trump)前政権時の国務省の判断に同意しているとも明言。人権団体は、ウイグル人をはじめとするチュルク語系イスラム教徒ら100万人超が、ウイグル内の複数の強制収容所に収容されていると指摘している
日本向けワクチン EUが初の輸出承認
2021年02月07日
日本に向けた新型コロナウイルスワクチンの輸出を、EU(ヨーロッパ連合)が承認したことがわかった。 EUの通商関係者によると、EUは、5日までに、日本に向けては初めてとなるワクチンの輸出を承認した。 承認されたのは、ベルギーで生産されている、ファイザーのワクチンとみられる。 EUはさらに、カナダとイギリス向けの輸出も承認したという。 EUによるワクチン輸出の事前承認をめぐっては、アストラゼネカのワクチン供給が遅れる見込みとなったことから、EUがワクチンを確保しようとする動きを強化。 1月30日から、EU域内で製造されたワクチンを輸出する際には、事前の申告と承認を義務づけていて、日本をはじめ、EU以外への供給が順調に進むか懸念されていた。 日本政府は、ファイザーのワクチンが14日にも日本に到着し、17日以降に医療従事者に先行接種を始めることを目指して、調整している。
会食やマージャンの密告に賞金導入、中国ネット上では「人と人の信頼失わせる」と批判
2021年02月07日
中国各地で新型コロナウイルス対策として、他人が会食している場面などを見つけて通報した住民に、当局が賞金を出す制度が相次いで導入され、物議を醸している。
中国中央テレビ(電子版)によると、東北部・黒竜江省の青岡県では今月3日、会食や集会を警察に通報すれば賞金1000元(約1万6000円)を出す制度が始まった。黒竜江省チチハル市も、通報者に賞金2000元を出すと発表した。
さらに、新疆ウイグル自治区のテケス県政府は1月下旬、公共の場所でのマスクの不着用に200元、無許可の結婚式やマージャンに1000元などと、通報内容により賞金額を引き上げる制度を導入した。
中国のネット上では、密告が横行した毛沢東時代の大衆政治運動「文化大革命」(1966~76年)になぞらえ、「人と人の信頼を失わせる」などと批判する書き込みが目立っている。
震源域北側の「滑り残り海域」集中観測へ…地震発生の予兆把握狙い
2021年02月07日
東日本大震災の震源域北側に広がる海底に、巨大地震のエネルギーとなる「ひずみ」がたまっている恐れがあるとして、東北大と海洋研究開発機構のチームは今春、地殻変動の集中観測に乗り出す。過去には、巨大地震の震源域に隣接する地域で時間をおいて同程度の地震が発生した例がある。チームは海底の動きを把握し、地震発生リスクの推定につなげたい考えだ。 【写真特集】3・11東日本大震災 手を合わせ あの人を思う
観測対象は、岩手県沖の日本海溝沿い。震災時に海底の断層がずれなかった「滑り残り域」とされる。
計画では、海面を自律航行する無人観測装置「ウェーブグライダー」を利用し、海底に設置した観測点(6基)の位置情報を取得。人工衛星を介して地上に中継する。
4月から新システムの運用を始め、数年間は年2、3回ずつ集中観測する。観測回数を増やすことで海底の動きをつぶさに捉え、巨大地震の前触れとなる異常現象の検知を目指す。
従来は研究者が船で沖合に向かって調べる必要があったため、調査費が1回数千万円もかかり、年1回前後の観測にとどまっていた。今回の手法ならコストが10分の1以下で済むという。
過去の巨大地震では、隣接地域を震源とする地震が後に起きたケースが知られる。例えば、巨大地震を繰り返す東海沖~九州沖の海底の溝「南海トラフ」沿いでは、2度の巨大地震が数十時間~数年の時間差で発生。津波で多数の死者・行方不明者が出たマグニチュード(M)9・1のインドネシア・スマトラ島沖地震(2004年)でも約3か月後、南側の海域でM8・6の地震が起きた。
チームの日野亮太・東北大教授(地震学)は「これまで観測の空白域だった海域の基礎データを集め、大津波を引き起こす次の巨大地震を予測する一歩としたい」と話す。
緊急事態宣言 栃木県内きょうまで 時短営業、外出自粛要請は継続
2021年02月07日
新型コロナウイルス特別措置法に基づき11都府県に発令されている緊急事態宣言は、7日で栃木県のみ解除される。ただ、医療体制への負荷が厳しいことなどから、県は8日以降も飲食店に対する営業時間の短縮要請を、午後9時までに緩和して継続。日中を含めた不要不急の外出自粛の要請も続ける。 緊急事態宣言の対象地域に追加された1月13日時点で、人口10万人当たりの1週間の新規感染者数は約44人だったが、2月5日時点で約6人に減少した。だが、県の指標では最高レベルの「特定警戒」のままだ。 医療提供体制の逼迫(ひっぱく)も続いており、病床稼働率が37.9%、重症病床稼働率が30.4%。国の指標で2番目に深刻な「ステージ3」(感染急増)の状況にある。県は医療危機警報を再び発出し、注意喚起を行っている。 県民への要請は21日までの2週間、継続する。マスク着用や換気、3密の回避など基本的な感染防止対策の徹底のほか、大人数の会食など感染リスクが高まる「五つの場面」での注意を引き続き呼び掛けている。 福田富一(ふくだとみかず)知事は「感染者を減らし、特に重症化しやすい高齢者に感染させないことが大きな課題。家庭内でも会話をする時はマスクを着用するなど、感染しない、うつさない取り組みを一人一人にお願いしたい」と求めた。
朝8時、米海軍厚木基地から「国歌が聞こえる」 謎を追ってみた
2021年02月07日
在日米海軍厚木基地(神奈川県大和、綾瀬市)近くに住む女性から「追う! マイ・カナガワ」取材班に疑問が寄せられた。「朝8時、米国国歌に続き君が代が聞こえてきます。基地に関係しているのでしょうか。ここに住んで約20年ですが、秋からのような気がします」。米軍取材を担当する記者が、その謎を追った。 【写真でチェック】米海軍厚木基地の正門と、昨秋以降国歌が聞こえるエリア 米国でジョー・バイデン大統領が就任した直後の1月下旬のある朝、大和市の同基地東側のエリアに、記者は向かった。 基地の近くで待つと、午前8時、就任式では歌手レディー・ガガさんが「オー、セイ、キャン ユー シー」と独唱したあのメロディーが聞こえてきた。 続いて君が代が流れた。「土日の朝、布団の中からは聞こえますが、平日家事などをしていたら聞こえないくらいの音」という女性の話と合致する。 女性はこの現象がどうしても気になり、マイカナへの取材依頼の後、自ら大和市にも問い合わせたという。「基地に対応を求めた」との返答に満足していたというが、数日後に「今朝も聞こえる。神奈川で起きていることとして多くの人に知ってもらいたい」と、再び取材班に依頼してきた。 ◆横須賀でも流れる 実は、横須賀基地の近くに住んでいる記者も毎朝、両国国歌を聞いているが、1年余りですっかり慣れた。周囲に聞いても、横須賀に長年勤務する男性が「同じ時刻に流れるから、徒歩通勤の際の目安になる」と話すなど、横須賀では毎朝の国旗掲揚に合わせて流れる米国国歌を自然に受け入れている人が多いようだ。 すべての基地で毎朝、行われているのだろうか。在日米軍司令部(東京都)に尋ねると、「国旗掲揚時の国歌演奏は基地司令官が決めている」との回答。同司令部がある横田基地では国旗は常時掲揚し、国歌を流すのは午後5時だという。 自衛隊はどうなのか。陸海空自衛隊それぞれに尋ねた。海上自衛隊は午前8時、陸上自衛隊と航空自衛隊は駐屯地、基地ごとに時刻を定め、国旗掲揚して君が代を流しているらしい。 基地で国歌を流すのは今に始まったことではないとすると、厚木基地周辺ではなぜ最近聞こえるようになったのだろう。 大和、綾瀬両市の基地対策課に取材すると、昨秋以降、大和市には「音が大きい」「寝ていても起こされる」といった声が複数寄せられ、そのたびに市は同基地に改善を求めてきたということが分かった。 ◆防災無線のようなもの なぜ改善されないのか。記者は、厚木基地の担当者に直接問い合わせた。 「日米両国旗の掲揚、国歌演奏自体は1950年12月から行われている。在日米軍として、自国と受け入れ国に敬意を払うために日米の国旗を掲揚する。また、過去に多くの犠牲が払われたことを忘れないために米国国歌と君が代を流す」と説明があった。 その上で、「昨年9月に新しい広域放送システムを採用した」と明かされた。 「理想的には地域のシステムと一体化できればいいのですが…」。同システムは日本の防災無線のようなもので、基地内の居住者に加え、基地周辺に住む米軍の家族も含めて英語の放送を広く伝えることが目的という。これが昨年9月に更新され、音が聞きやすくなったというのだ。 大和、綾瀬両市は、放送設備を更新したため聞こえ方が変わるかもしれないと米軍から説明を受けたという。米軍は大和市の要請を受けて、すでに音量制限も行っていると説明する。 基地の外に音を聞こえるようにすることが目的であれば、これ以上の改善は難しいのだろうか。 ◆長い歴史、住民感情に影響か 横須賀は旧日本海軍の拠点として街が発展したこともあり、反基地感情が比較的少ないとされる。一方で、厚木基地周辺には、空母艦載機の騒音問題に悩まされてきた長い歴史がある。 艦載機の騒音と国歌では全く異なるとはいえ、投稿者の女性の違和感や複数の改善要求の声が、そうした住民感情と無関係ではないようにも感じられた。
私立高、5教科入試じわり 狙いは国公立の受験生?
2021年02月07日
私立高校入試の試験科目は英語、数学、国語の3教科――。首都圏では長らくそういうイメージが強かった。そんななか、近年、理科、社会を含めた5教科入試を導入する学校が出てきている。その狙いとは。(川口敦子、宮坂麻子) 【写真】昨年より受験者が増えた専修大松戸の高校入試=2021年1月18日、千葉県松戸市、同校提供 ■巣鴨中・高「間口広げた」 今月12日に行う高校入試で、3教科に加えて5教科も新たに選べるようにしたのは、私立の男子校、巣鴨中学校・高校(東京都豊島区)だ。 巣鴨は中学入試で、1時間で試験が終わる「算数選抜」という枠を設けている。今年は1日午後に行われ、定員20人に対し597人が受験する人気ぶりだった。午前に開成(荒川区)、武蔵(練馬区)などの中学を受験した生徒も受けたという。 中学入試では算数選抜を設ける一方で、高校入試では教科数を増やす。一見、矛盾した動きに見えるが、堀内不二夫校長は「算数が得意な子は、論理的に物事をとらえることができ、ほかの教科も総じて成績がいいことが多い」とした上で、「全ての子どもが中学受験ができるわけではないため、高校からの入学で間口を広げた。公立高入学に向けて勉強してきた受験生も選択肢の一つに考えてもらえたら」と狙いを語る。 首都圏には早稲田、慶応、明治、中央、青山学院などの大学付属・系列の私立高も多く、その多くが3教科を受験教科としている。一方で、筑波大付属駒場、東京学芸大付属などの国立や、首都圏の公立高校普通科の多くは5教科入試を採用。巣鴨は、これら国公立の上位校の受験者層を視野に入れている。 実際に国公立高の併願校として巣鴨を受験する生徒も多い。昨年実施の高校入試では、定員約70人に対して143人が受験し、88人が合格したが、入学者は約4割だった。今回の入試では合格者全体の約6割を「5教科受験者の総合点の成績上位者」から取り、残りの4割ほどは「全体の3教科の得点の上位者から取る」と明示。出願者数は5教科受験が167人で、3教科受験は62人(5日現在)だった。合わせて昨年の約1・6倍という。 堀内校長によると、高校入学段階で5教科の学力がそろっていると、大学受験でも選択肢が広がるという。「初年度の今回は3教科で準備してきた受験生に配慮したが、将来的には5教科に統一することも考えている」 男子校の本郷(豊島区)、女子校の豊島岡女子(同)などのように、近年、中高一貫校が高校からの募集を停止する動きが広がっている。その中で、高校から入学できる学校は受験生にとって貴重だ。受け入れる学校側にもメリットはあり、巣鴨の堀内校長は「高校からの入学者がいることで新しい風が入り、お互いにいい刺激になっている」と話す。 ■5教科か3教科、選べる高校も 都内では長く5教科入試を行っている私立高もあるが、首都圏では「私立高=3教科入試」のイメージも根強い。一方、千葉県内では近年、私立の上位校が5教科入試を導入している。 渋谷教育学園幕張高校(千葉市)は、2017年度入試から3教科の後期入試を廃止し、市川高校(千葉県市川市)も同年度から一般入試を5教科にしている。 専修大松戸高校(千葉県松戸市)も、今回の入試から、従来の3教科に理科・社会も加えた5教科か、3教科のどちらかを選択する方式に変えた。松垣優美教頭は「今年度から千葉県立高の入試は前期・後期が一本化される。少子化の折に受験生の選択肢を広げるには、このタイミングと考えた」と明かす。 3教科では私立特有の応用問題が出題されるため、公立高を第1志望としている受験生の中には、それにハードルを感じる人もいる。そこで、3教科も選べる選択制とした。 5教科に切り替わる際、受験生にとって気になるのは理科・社会の難易度や出題傾向だ。このため、専修大松戸ではサンプル問題を事前に作り、公表した。マークシート形式で、千葉県立の入試問題レベルに近いことを周知した形だ。 松垣教頭は「本校を第1志望として受ける受験生にとっては、3教科受験の需要があるため、今後、5教科に一本化する予定は今のところない。ただ近年、国公立大を志願する生徒が増えていることを考えると、高校入試の段階で5教科を選べると明示したことは、方向性としては間違っていないはずだ」と話す。 ■大学入試に備え「プラスに」 学習塾は、私立高の5教科入試をどうみるのか。 早稲田アカデミー教務本部長の竹中孝二さんは、巣鴨の試みについて、「事前の模試の動向などからみても、結果的には成功事例となるのではないか。開成や渋幕など、難関の5教科入試校の併願校として出願した生徒も少なくないようだ。5教科の基盤があることは強みで、入学すれば生徒全体への刺激も期待できるのでは」とみる。一方で、3教科の方が受けやすいという受験生も少なくないという。このため、私立高が国立大や医学部の合格実績を伸ばそうとする場合は、「5教科入試にするか、高校募集を停止して中高の6年間で育てるか、選択が分かれるのではないか」としている。 栄光ゼミナールの高校入試責任者を務める内田幸仁さんは「学校側の狙いはそれぞれ違う。ただ、高3生になったとき、国公立大の入試では、大学入学共通テスト5教科の受験が基本だ。多教科型の受験勉強が必要になることを考えると、早いうちから5教科をしっかり学ぶことは大きなプラスになる」と話す。
並外れたフィニッシュ」 南野の“デビュー弾”を海外メディア称賛「なんて一撃だ!」
2021年02月07日
サウサンプトン初陣で初ゴール、チームは5連敗もインパクト残す

サウサンプトン初戦でいきなりゴールを決めた南野【写真:AP】
サウサンプトンの日本代表MF南野拓実は現地時間6日、プレミアリーグ第23節ニューカッスル戦に移籍後初先発を果たし、0-2で迎えた前半30分にいきなり初ゴールを決めた。海外メディアは「輝かしい」「並外れたフィニッシュ」など称賛の声を上げている。 【動画】「並外れたフィニッシュ」 MF南野拓実、サウサンプトン初陣で衝撃の初ゴール奪取の瞬間 南野は今冬の移籍市場最終日となった1日に、土壇場でサウサンプトンへの期限付き移籍が決定。チームは前節、マンチェスター・ユナイテッドに0-9の大敗を喫し、4試合わずか1ゴールで4連敗という深刻な状況に陥っていた。テコ入れが必要となるなか、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は敵地ニューカッスル戦で南野のスタメン起用に踏み切った。 新天地デビューとなる南野は、左サイドハーフで先発。チームが前半16分、26分と失点するなか、同30分に大仕事をやってのける。左サイドのDFライアン・バートランドからのグラウンダーのアーリークロスを、ニアサイドで絶妙なタッチで受けて相手DF間を突破すると、トラップしたボールがやや前方に流れたものの踏ん張り、左足を一閃。強烈な一撃がニアサイドを破り、相手GKも反応しきれなかった。 この鮮烈なゴールを海外メディアも速報。英紙「デイリー・メール」のスポーツ版公式ツイッターは「タクミ・ミナミノがデビュー戦で輝かしいフィニッシュ」と伝えれば、米スポーツ専門局「NBCスポーツ」公式ツイッターも「ミナミノからのなんて一撃だ!」と報道。「BBC 5 Live Sport」公式ツイッターも「並外れたフィニッシュと素晴らしい走り」と伝えている。 試合には2-3で敗れ5連敗となったサウサンプトンだが、南野は新天地デビュー戦でフル出場を果たして1ゴール。今後への弾みとなる一撃となった。
妻に先立たれた萩本欽一の別れの作法「僕は妻に線香をあげない」
2021年02月07日
かつて3つの冠番組の視聴率を足すと100%を超えたことから、「視聴率100%男」と呼ばれ、コメディアンとして芸能界の頂点に上りつめた萩本欽一(79)。しかし、半世紀にわたって連れ添い、彼を支え続けた妻の存在は知られていない。その最愛のパートナー・澄子さんが、半年前にがんで亡くなった。欽ちゃんは、妻の病、そして死にどう向き合ったのか──コラムニストの石原壮一郎氏が聞いた。 【写真】海辺で幼い子供を抱える妻の澄子さんと萩本欽一
* * * ここ何年かは、スミちゃん(澄子さん)は骨折で何回か入院してたんだけど。お見舞いに行こうとすると「すぐ退院するから、来なくていい」って言うんだよね。 「もう東名に乗っちゃったよ。お見舞いの品を置いたら帰るよ」って言って強引に向かった。そしたら、近所に住んでて最後まで面倒を見てくれた義妹に、「すぐ来い」って連絡したみたい。なんだろうと思って駆けつけたら、「眉を描いてほしい」だって。入院するときは、まずお化粧道具を準備してたらしい。 昔から、ぼくが家に帰ったときには、いつもお化粧してて、オシャレなんだなと思ってた。亡くなってから義妹が「義兄さんに会うために決まってるじゃない」って。ぼくの前ではお酒は一滴も飲まなかったけど、実際は好きだった。ぜんぜん知らなかったな。 家にみんなが集まったときに、息子が「お父さんのどこが好きだったの?」って聞いたら、 「うーん、『好き』って思ったことはないわね」 なんて言うから、ぼくが「じゃあ、なんで結婚してくれたんだよ」って問い詰めた。そしたら、ちょっと考えて、 「ファンだったのよ。今もずっとファンなの」 そう言ってくれた。あれは嬉しかったな。
「ありがとうね」
スミちゃんから初めて「ありがとう」って言葉を聞いたのも、4年前にがんがわかってからだった。 ある日、ぼくが見舞いに行ったら、帰り際に「ありがとうね」って言ってくれた。ぼくは思わず大きな声で、 「スミちゃんから『ありがとう』って言ってもらっちゃった! 今日はとっても嬉しい日だなあ。バンザーイ!」 そう言って、本当に両手をあげてバンザイしたんだよね。 人間って、死を意識すると、素直になれるのかもしれない。「一生懸命」って言葉があるじゃない。命を懸けて一生を振り返って、初めて「ありがとう」って言葉が出てきたのかな。そう考えると、なおさら嬉しいな。 本当に「ありがとう」を言わなきゃいけないのは、ぼくのほうだよね。でも、あらたまって言ったら、「私、もう長くないのかしら」なんて思わせちゃう。だから、なかなか言えなかった。
