ゼレンスキー氏、ロシア軍を「侵攻前」まで撤退させれば「勝利だ」…交渉解決へ意欲も
2022年05月22日
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は21日、地元メディアのインタビューで、ロシア軍を2月24日の侵攻開始前の状態まで撤退させられれば「勝利だ」との認識を示した。 【写真特集】ウクライナ侵攻、戦禍の最前線
ウクライナ国営通信によると、ゼレンスキー氏は「戦争は対話で終わる」とも語り、ロシアが2014年に併合した南部クリミアや、東部の親露派武装集団が実効支配している地域の地位については交渉で解決することに意欲を見せた。「最も重要なのは、より多くの人命を守ることにある」とも語った。
一方、ウクライナ国防省の情報機関「情報総局」トップのキリル・ブダノフ局長が米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じ、南部クリミアも含め、「露軍を全ての領土から撤退させるまで戦い続ける」と語った。同紙(電子版)が20日に報じた。
ブダノフ氏は、ウクライナ軍が今後数か月かけて、南部や東部の占領地域を露軍から奪還することに重点を移すと主張し、中長距離のミサイルシステムや戦闘機を含め、米欧に軍事支援の強化を求めた。
ただ、クリミアも含めてウクライナが全ての領土の奪還を目標に掲げて戦い続けた場合、戦争の長期化は必至だ。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は19日の社説で、「バイデン大統領はウクライナ側に対し、米国としてロシアと全面衝突はできないことや、兵器や資金の提供にも限界があることを伝えるべきだ」と主張した。
ロシア発言中、日米抗議で退席 APEC貿易相会合が開幕
2022年05月22日
日米中ロなど21カ国・地域が参加するAPEC貿易相会合が21日、タイの首都バンコクで始まった。議長国タイの当局者によると、ウクライナで侵攻を続けるロシアから出席したレシェトニコフ経済発展相の発言中、抗議の意志を示すため日米など5カ国が退席した。 【写真】抗議の退席をする各国外交団と演説するロシアのラブロフ外相 3月の人権理
日本政府当局者も萩生田光一経済産業相が退席したことを確認した。 会合は新型コロナウイルス禍後の貿易促進やエネルギー価格の高騰について22日まで討議し、連携を確認する。ウクライナ侵攻を巡っても協議されるとみられる。ただ、ロシアへの非難で参加国の対応は割れており、共同声明が出せない可能性も指摘される。
オーストラリア総選挙、野党・労働党が勝利の見通し…9年ぶり政権交代へ
2022年05月22日
オーストラリアで21日、総選挙の投開票が行われ、最大野党・労働党が、スコット・モリソン首相(54)率いる与党連合(自由党、国民党)を破り、約9年ぶりの政権交代が実現する見通しとなった。豪公共放送ABCが報じた。 【写真】菅前首相と会談するオーストラリアのモリソン首相
水際緩和 観光業界複雑「外国人客期待したいけど」
2022年05月22日
政府が新型コロナウイルスの水際対策の緩和を発表し、コロナ不況の打撃を受けてきた各地の観光業界の関係者は、地域経済回復への期待を高めている。ただ、外国人観光客受け入れについては「タイミングや規模がまだ見えない」(旅行会社)と対応に慎重な姿勢も。欧米などで「脱マスク」が進む中、マスク着用の意識の差を巡って、外国人観光客と住民との間で軋轢(あつれき)が生じることを懸念する声も出ている。(外崎晃彦) 【写真】GW中、多くの人出でにぎわう京都市内の観光地 6月1日から入国者の上限が1万人から2万人に拡大され、全国の飲食業、旅館・ホテル業、旅行会社からは喜びの声が上がった。外国人観光客の受け入れについては、政府は感染状況を見極めた上で、来月以降、段階的に再開することを検討している。 東京・浅草で、企業や商店、町内会などが加盟する「浅草観光連盟」の冨士滋美会長(73)は、「宿泊業関係者にはうれしいニュース。インバウンド(訪日外国人客)向けの商品を開発販売する商店も待ち望んでいる」と話す。 浅草地域を含む東京都台東区では、平成30年の外国人観光客は約953万人だったが、コロナ禍の最初の年となった令和2年は計約145万人に急減した。冨士会長は、「最近は若い女性を中心に国内の観光客が増えてきていた。そこに外国人観光客が加われば、とてもにぎやかになるだろう」と期待を込めた。 富士山観光やワイナリーで、外国人観光客に人気の高い山梨県。県観光振興課の担当者は、「日本人は週末だけがメインだが、外国人は日本人の来訪が落ち込む1~3月にも来てくれる。観光事業者の安定した事業や雇用のためにもインバウンドは絶対必要だ」と語った。 一方、大手旅行会社のJTBは慎重だ。担当者は「海外からは直ちに訪日旅行の販売を再開したいとの問い合わせも多い」と前置きした上で、「どのレベル、どのタイミングで緩和されていくのかを見極めて対応していく」とした。 ■「敬遠」の恐れ 多くの関係者が不安視しているのは、今後、マスクなしで行動する外国人観光客が増えた場合、住民が反発するのではないかという点だ。 ある観光業者は、「マスクに対する考え方が国によって違い、中には日本と温度差が大きい国もある。日本のルールに合わせてもらわないと、歓迎ムードにはならないのではないか」と指摘した。 また、神奈川県鎌倉市観光協会の大津定博専務理事(59)は、「マスクをしないことで白い目で見られるなど、日本で過ごしにくいイメージが定着すれば、日本が外国人観光客に敬遠されてしまうのでは」と懸念。「マスク着用の判断を外国人に任せるのも酷。政府が先導してなんらかのルールを決めるべきだ」としている。 一方、大阪府の吉村洋文知事は、「リスクの高いウイルスという認識のまま海外から観光客を入れるのは違う」と指摘。コロナの感染症法上の位置付けは、今も危険度が上から2番目に高い「2類」相当のままであることについて、「2類相当としているのをどうするか、本質的な方向を定めてもらいたい」と政府に注文を付けた。
損保大手3社、過去最高益 22年3月期 災害・事故の減少や円安で
2022年05月22日
大手損害保険グループ3社が20日に発表した2022年3月期決算はいずれも増収増益で、売上高にあたる正味収入保険料と純利益は過去最高になった。自然災害が少なかったことで保険金の支払いが減る一方、海外事業が好調だった。 【写真】「伝説のディーラー」に聞く円安 資産運用どうすれば? 売り上げ、利益ともトップの東京海上ホールディングス(HD)は、自然災害による保険金支払いの減少で利益が押し上げられた。海外事業では、イベントが中止になった際に払う保険金が、コロナ禍からの経済回復で減ったことも寄与し、利益は前年の2・5倍になった。岡田健司専務は「極めて好調だった」と話した。 三井住友海上火災保険などのMS&ADインシュアランスグループHDは、自動車保険の保険金の支払いが例年に比べて少なかったことも利益を押し上げた。自動ブレーキなどの搭載が進んだことなどで、コロナの影響で車での外出が少なかった前年と比べても、自動車保険の損害率が低水準だったという。 SOMPOHDは、今年に入り急速に進む円安もプラスに働いた。海外事業の利益を円換算する時のプラス影響などで、円安が10%進むと100億円の利益押し上げ効果があるという。新年度決算となる4月以降、円安はさらに加速していて、浜田昌宏専務は「今年度の利益が上乗せされる」と語った。 大きな懸念材料の一つはウクライナ情勢だ。MS&ADインシュアランスグループHDの田村悟専務は「現時点で保険金の請求は生じていないが、22年度は(保険金の支払いに備えて)計100億円の準備金を費用計上している」と話した。
政府、男女賃金格差の開示義務化 今夏の施行目指す
2022年05月22日
政府は20日、「新しい資本主義実現会議」を開き、企業など法人に男女別賃金の開示を義務付けるよう省令を改正する方針を決めた。今夏の施行を目指す。先進国の中で男女の賃金格差が大きい日本の状況を是正し、女性の参画や企業価値の向上につなげたい考え。 「新しい資本主義」を看板政策に掲げる岸田文雄首相は、その一環として男女の賃金格差是正に向け企業の開示ルールを見直すと表明していた。 開示は単体ベースで求める。省令を改正し、女性活躍推進法に基づく開示の必須項目として追加する方向。男性の賃金に対する女性の賃金の割合のほか、正規・非正規雇用別でも同様の割合の開示を求める。6月に取りまとめる新しい資本主義の実現に向けた実行計画に盛り込む見通し。 岸田首相は同会議であいさつし「この夏には施行できるように準備を進める」と述べた。 対象は、常時雇用する労働者301人以上の事業主となる。今年3月末時点で該当するのは1万7650社。101人から300人の事業主については、施行後の状況を踏まえ、検討する予定だ。 厚生労働省が所管する同法律では、管理職に占める女性の割合や男女別の育児休業取得率などを開示の選択項目として定めている。 これとは別に、金融庁が有価証券報告書の記載項目として男女賃金格差を開示する方向で議論を進めている。女性活躍推進法に基づく開示の記載と同様のものになる見通し。
愛犬ひざの上、新幹線の車窓風景楽しむ「夢のような時間でした」…ケージから出す実証実験
2022年05月22日
愛犬を抱きながら新幹線で旅行を楽しむイベントが21日、北陸新幹線上野―軽井沢駅間で行われた。新幹線の車内は通常、ペットをケージから出すことはできないが、参加した35人は飼い犬を膝に乗せながら旅を満喫した。 【写真】ペットと一緒に「空旅」の実証実験も
国内の新幹線で初の試みで、JR東日本の関連会社などが実証実験として企画した。コロナ禍で在宅時間が長くなり、ペットを飼い始める人が増える一方、大半のペット連れは車で旅行する。新幹線がペット連れの移動手段になるかどうか、衛生面の課題などを検証する。
新幹線は同日午前9時20分、上野を出発。軽井沢に到着する前などを除いた約40分間、乗客は愛犬をケージから出して触れ合いを楽しんだ。チワワのチョビ(雄、7か月)と乗った東京都江東区の会社員(48)は「普段はケージの中の犬が気になり、道中を楽しめない。きょうは一緒に車窓の風景を楽しめて、夢のような時間でした」と満足した様子だった。
成田空港、開港以来初の早朝滑走路ウォーク 倍率17倍超、タイヤ痕など楽しむ
2022年05月22日
成田空港を運営する成田国際空港(NAA)とグループ会社のグリーンポート・エージェンシー(GPA)は5月21日早朝、滑走路に降りられるバスツアーを開催した。参加者は国内最長4000メートルを誇るA滑走路の一部を歩き、開港以来初となる滑走路横断を楽しんだ。 ツアーは637人の中から当選した1人参加を含めた21組36人が参加。抽選倍率は17.7倍となった。天井のない日の丸自動車興業の2階建て観光バス「スカイバス」に乗車してA滑走路(RWY16R/34L)北から南へ走行後、午前4時30分ごろの日の出に合わせバスを降り、A滑走路の南端約500メートルを徒歩で移動した。 参加者は滑走路に埋め込まれた誘導灯や水はけ用に刻まれた溝、着陸時にできたタイヤ痕などを撮影したり、触ったりしたほか、寝転ぶなどして楽しんだ。 その後、滑走路脇の着陸帯に移動し、午前6時の滑走路運用開始に合わせ着陸機を見学。A滑走路の着陸一番機となったタイ国際航空(THA/TG)のバンコク発TG640便(ボーイング777-200ER型機、登録記号HS-TJV)や、後続の全日本空輸(ANA/NH)のハノイ発NH898便(787-9、JA932A)、フェデックス・エクスプレス(FDX/FX)のオークランド発FX5319便(777F、N891FD)の着陸を間近で体感した。 今回のツアーは当初、2021年9月の開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止。今回に延期となった。ツアーを担当するNAAエアライン営業部の浅井俊隆部長は17倍以上の抽選倍率となったことから、「空港そのものを楽しみたい、というニーズの表れ」と手応えを感じた様子で述べた。今回の企画は運用開始前に開催したことから、落とし物の有無など、終了後に追加の滑走路チェックが必要となる。「頻繁な開催は難しいが、ニーズがあることが分かった」(浅井部長)ことから、次回以降の継続を検討するとした。 成田空港は1978年5月20日に開港。今年で開港44周年を迎えた。
道路の落下物で車が損傷 責任は落とした人?道路管理者? 修理の男性「何とかならないか」
2022年05月22日
「修理費は全額自己負担。何とかならないか」。3月中旬に運転していた車が道路上の落下物に乗り上げ、オイルが漏れるなど損傷を受けたという群馬県前橋市の男性(45)から疑問の声が寄せられた。落下物があったことは自分の責任ではないだけに納得できないという。警察や弁護士に取材すると、誰が落としたか客観的な証拠がない場合、落とした人や道路管理者の責任を追及するのは簡単ではないようだ。 上信越道に金属片が散乱 車両30台以上がパンク トレーラーの積み荷から落下か
男性によると、黒っぽい石のような落下物に乗り上げたのは前橋市内の路上。前を走っていた車の通行後、急に目の前に現れたように見えたという。「避けるのは難しかった」と振り返る。
その後、車の異変に気付いて停車し、警察に通報。乗り上げた後に転がる様子がバックミラーに見えたため、警察官と現場に戻って周辺を探したが、見つからなかった。男性の任意保険は自分の車だけが壊れた場合は保険金が出ないプランだったこともあり、自費で修理したという。
交通事故問題に詳しい高山俊吉弁護士(東京)によると、今回のようなケースで落下物自体や落とした人が見つからないからといって、道路管理者が落下物を放置したと捉えて責任を追及することは困難という。
例に挙げたのは、自転車の少年が路側帯でセメントれんがの破片に乗り上げて転倒し、後方から来た車にはねられ死亡した事故の民事裁判の判例。少年が前方に注意して進めば乗り上げを回避することができたなどとして、裁判所は運転手や道路管理者に責任はないと判断した。
高山弁護士は「責任を問いたい心情は理解できる」とした上で「今回の落下物が発生した経緯が分からなければ、管理者が道路の安全を確保するために対処し得る状況だったかなども判断できない」と指摘した。
県警によると、道路の落下物に乗り上げたり、飛び石がぶつかったりして車が破損した場合、落とし主や飛び石の起因となった車が分かる客観的な証拠がなければ捜査も難しいという。
山間部では飛び出したイノシシやシカと車が衝突する事故も多い。「道路にはいつ何が落ちているか分からない。特に高速道路ではとっさの回避行動が大事故につながるので、注意して運転してほしい」(交通指導課)とした
ロシアの侵攻でウクライナのアスリート51人死亡 IOC総会で報告
2022年05月21日
国際オリンピック委員会(IOC)は20日、スイスのローザンヌで総会を開き、ロシアのウクライナ侵攻で、ウクライナのスポーツ選手51人が死亡したと報告された。陸上男子棒高跳び元世界記録保持者でウクライナ・オリンピック委員会のセルゲイ・ブブカ会長が明らかにした。 【写真特集】着物体験 ウクライナの学生、立ち居振る舞い学ぶ ブブカ氏は「戦争が私たちの国と心を破壊した」と侵攻の悲惨さを主張。基金を創設して母国のアスリートを支援するIOCに「困難な時期に明確で強いシグナルを送ってくれた」と感謝を述べた。 トーマス・バッハIOC会長は「(侵攻は)ロシアの人々、選手、オリンピック委員会が始めたものではない。すべての人を同じブラシで塗るのであれば正義は存在しない」と選手らに責任がないことを強調。2月末、ロシアとベラルーシを国際大会から除外するよう国際競技団体に勧告したことについては「(選手の安全)保護のためであって制裁ではない」と説明した
