経団連会長 自民の絶対安定多数「大いに歓迎」など財界は評価
2021年11月01日
経団連の十倉会長は自民党が単独で絶対安定多数となった衆議院選挙の結果について、「大いに歓迎する」とコメントしました。 経団連の十倉会長は「自民党が安定多数を獲得し、公明党を含め、強力かつ安定した政治の体制が維持されたことを大いに歓迎する」と述べました。そのうえで、十倉会長は「今回の選挙結果は、有権者が岸田政権の政策を高く評価し、ポストコロナの新しい時代に向けたわが国の力強い再生をリードしてほしいという期待の表れといえる」と評価しました。 一方、経済同友会の櫻田代表幹事もコメントを発表、「岸田首相が掲げてきた『新しい資本主義』実現に向けた取り組みが継続されることを歓迎する」としたうえで、「日本は長年の停滞から巻き返しを図るラストチャンスに直面している。与党にはこの認識に立ち、中長期的な目線の下で、骨太な政策論議をリードしていただきたい」と述べています。 このほか、日本商工会議所の三村会頭はコメントの中で「公示前勢力から議席数が減少したとはいえ、現政権与党である自民党が単独で絶対安定多数を獲得できたことは、様々な課題はありながらもコロナ禍という未曽有の難局で果たしてきた安定的な国政運営の舵取りに対する有権者の評価と新たな成長に向けた期待の顕れであると受け止めている」と評価していま
「他に決まりましたので…」 飲食業界、求人増えたが辞退も増えた
2021年11月01日
新型コロナで打撃を受けた飲食業界の求人が急回復している。過去の緊急事態宣言明けのときはたいして求人が増えなかったのに、この10月はコロナ禍前の水準に迫る勢いだ。すでに人材の争奪戦が激しくなっており、コロナ禍前に増して人手の確保が容易でない。 【画像】タワマンだと「稼げない」 敬遠するウーバー配達員たち 東京などの飲食店に対する営業時間の短縮要請が解除された10月25日。東京都豊島区のカフェ「プロント エキア池袋店」では、稼働するアルバイトの人数を1時間あたり2人程度増やして6~7人態勢にした。お客さんがいよいよ戻り始めると考えたためだ。 ただ、アルバイトの採用は日を追うごとに難しくなっている。以前は週に20件近くあった応募が10月に入ったら半減。その後もどんどん減り、週5件前後に。しかも選考中にこう連絡を受けることも急増している。 「他の飲食業のお店に先に決まりましたので、面接は辞退させてください」 同店の西山朔店長(28)は「もう争奪戦。我々は早くから人集めに動いたので、まだせっぱつまった状況ではない。でも、年末に向けてあと5人程度増やそうと思うので、集まるか気が気でない」と話す。 人がなかなか集まらないなら、できる限り離職を防がなければならない。定期的な面談をやったり、お互いのいいところを褒めあったり、働きやすい環境にしようと知恵を絞っている。「半年後、1年後など先々の店づくりを考えると、働く人のやりがいを高めることが不可欠」(西山店長)という。 プロントでは、全国に約310店あるチェーン店のうち約90の直営店で、1店につきアルバイトを5~10人増やそうと、9月から採用を本格化させている。さらに正社員も50人以上、新規で採用する。 「串カツ田中」も人の確保を急ぐ。10月から出店攻勢をかけているためだ。「物件の賃貸料も安くなっていて、今が出店のチャンスと判断した」(広報)。もともとは今年11月までの1年間で54店舗を新たに出店するはずだったが、コロナ禍のせいで思うように進まなかった。そこで10月に7店、11月に8店を出して巻き返しを図る。そのためには、1店舗あたり正社員を1~2人、アルバイトを15人程度、新たに採用する必要があるという。 こうして各社が人集めを本格化させているため、飲食業界全体で求人数が跳ね上がっている。人材サービス会社エン・ジャパンの転職サイト「エン転職」では9月に入って、飲食関連の求人がコロナ禍前の9割近くの水準まで急回復した。それまでは2~6割の水準で揺れ動いていた。さらに10月の水準は9月を超え、コロナ禍前に迫っている。
新500円硬貨、流通開始 21年ぶりデザイン刷新
2021年11月01日
最新の偽造防止技術を採り入れた新たな500円硬貨の流通が1日、始まった。 500円硬貨としては1982年の発行開始以来3代目で、デザイン刷新は21年ぶり。同日午前、日銀の本支店から金融機関への払い出しを開始した。 【写真】新500円硬貨の打ち初め式に臨む麻生太郎財務相ら(6月) 実際の窓口での取り扱いは各金融機関によって対応が異なる。三菱UFJ銀行など大手銀行では4日以降、両替できるところが多い。 新硬貨は2色構造の素材を採用したのが特徴。縁のギザギザや微細文字の加工などに偽造防止効果を高める技術を施した。2021年度は2億枚の発行を予定。これまでの500円硬貨も引き続き使用できる。
感染警戒か、中露首脳がG20現地入り見送り…そろって米欧へ不満表明
2021年10月31日
30日にローマで開幕した主要20か国・地域(G20)首脳会議では、中国とロシア両国首脳が現地入りを見送り、オンラインでの参加となった。2年ぶりの対面開催で、気候変動や新型コロナウイルスへの対処など難題を抱えるが、中露首脳の不在で実のある議論ができるか懸念する声も出ている。 【写真】台湾の離島「たった2日で砂浜が消えた」…中国船が採取
中国の習近平(シージンピン)国家主席が出席を避けた理由について、在北京の外交筋は「新型コロナ感染への警戒」との見方を示す。最近は重要な国際会議での対面参加を控えている。11月8~11日には中国共産党の重要会議である第19期中央委員会第6回総会(6中総会)もあり、国内の政治日程を優先する思惑もありそうだ。ロシアのプーチン大統領もコロナ感染を警戒しているとの見方が強い。
会議では、オンラインで演説した中露両首脳がそろって米欧などへの不満を表明した。習氏は新型コロナの発生源追及について「問題を政治化することはパンデミック(世界的大流行)対応への連帯の精神に反する」と述べた。プーチン氏は、自国のワクチンを世界保健機関(WHO)などが承認していないことについて「保護主義や承認したがらない国があるせいだ」などといらだちをにじませた。
中露両国はこれまで、日米欧中心の先進7か国(G7)より、トルコやサウジアラビアなど強権体制の国家も含まれるG20の枠組みを「最適な国際協力の枠組み」(露大統領報道官)としてきた。ただ、中露両首脳は、今月12日にG20がアフガニスタン情勢を巡ってオンライン形式で開いた特別首脳会議もそろって欠席している。
気候変動が主要議題となる今回、二酸化炭素(CO2)排出量で世界1位の中国と4位のロシアが首脳不在となることで、議論の成果に悲観的な見方も出ている。米ブルームバーグ通信は、中露が石炭火力発電の維持で譲らない点を例に、「中露首脳が直接議論に入ってこなければ、突破口を見いだすのは難しいだろう」と指摘した。
米国のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官は28日、記者団に「米国と欧州が今回のG20で中心的存在になるだろう」と述べ、議論を主導することに自信を示した。首脳宣言でどれだけ高い目標を打ち出せるか、調整は難航も予想される
自分の体のことは自分で決める・抗体あるのに…NY市職員の接種義務化でデモ、混乱も
2021年10月31日
米ニューヨーク市が新型コロナウイルスワクチン接種を全職員に義務化し、29日夕に接種期限を迎えた。職員の一部が接種を拒否するなどしており、来月1日から無給休暇扱いになる見込みだ。消防や警察で人手が不足し、市民生活に影響する事態が懸念されている。 【写真】「北新地のママが志村けんさんに感染させた」デマ投稿に使われた写真
「強制するな」
「自分の体のことは自分で決める!」。同市マンハッタンの市長公邸近くで28日、義務化に反対するデモが行われ、市職員らが気勢を上げた。米メディアによると、消防士ら数百人が参加した。
ビル・デブラシオ市長が20日に全職員の接種義務化を発表後、ニューヨークでは抗議デモが続いている。25日の市役所前のデモには数千人が参加。消防局に19年間勤めるエイドリアン・ウィリアムズさん(43)は「長期的な副反応が心配だ。強制することではない」と憤った。
約1年前にコロナに感染したという市の男性職員は「私には抗体がある。家族もいるのに、なぜ無給にされるのか」と主張した。
接種率アップ
接種義務化は、伸び悩む接種率向上が狙いだ。9月下旬に接種が義務化された市の教職員らの接種率は9割を超えた。これに手応えを感じた市当局は、義務化の対象を警官や消防士を含む全職員に広げた。発表時点で3割近い約4万6000人が未接種で、市は健康や宗教上の理由がある場合を除き、少なくとも1回接種を受けるよう求め、接種しない場合は無給休暇とするという厳しい措置に踏み切った。定期的に陰性証明を提示しても、接種義務は免除しないという。
これに対し、警官や消防の職員組合などは猛反発。接種はある程度進んだものの、米メディアによると、期限の29日夕時点の接種率は警察84%、救急を含む消防77%、ゴミ収集を担う衛生局76%にとどまった。来月1日以降、多くの職員が無給休暇になりそうだ。
消防や警察は、人員の配置転換などで影響を最小限に抑える考えだ。それでも市は、消防署の最大2割を閉鎖せざるを得ず、救急車も2割が稼働しない事態を想定する。消防関係者は「火災などの現場到着が遅れる可能性もある」と話す。
ギョーザにハンバーガーも…中国で広がる人工肉 食料危機の切り札になるのか
2021年10月31日
世界屈指の食肉消費国、中国。いま急速に普及しているのが植物由来の「人工肉」だ。背景には高まる健康志向に加え、米中対立や新型コロナも。世界の食料危機が迫る中、はたして14億人の食卓は変わるのか。(NNN中国総局 森本隼裕)
ハンバーガーも「人工肉」 中国企業が次々と進出

今年の「ハンバーガー祭り」に登場した“人工肉のトリュフバーガー”
毎年、北京で開催される「ハンバーガー祭り」。今年登場したのは「人工肉」で作ったトリュフバーガーだ。14億人の胃袋を抱え、世界屈指の食肉消費国となった中国では今、大豆やエンドウ豆など植物由来の原料でつくる人工肉が急速に普及している。人口増加や地球温暖化などの影響で世界的な食料危機が懸念されるなか、その“救世主”としても注目される人工肉だが、中国で大小さまざまな企業が研究開発を進めている。
味・色・においも…すべて植物由来の「人工肉」

国の政策も追い風になっているという
「人工肉」のハンバーガーを販売したのは、2019年創業の「ジェンミート(珍肉)」。北京の本社を訪ねると呂中茗CEOが取材に応じてくれた。同社は人工肉の研究開発で急成長したフードテック企業で、業界をリードする企業の一つ。私たちに見せてくれた新商品は、団子にギョーザにチキンナゲット…見慣れたものばかりだが、全て人工肉でつくったという。 ジェンミート 呂中茗CEO 「100% 非遺伝子組み換え大豆を原料にした人工肉(植物肉)です。タンパク質は全て良質な植物性で、動物性の成分は一切入っていません。色、香り、味すべて植物由来の原料を組み合わせたものです」 呂CEOは「本物の肉に近い味や食感を再現するため、約10年にわたる研究の蓄積がある」と自信をみせる。中国で人工肉の開発が急ピッチで進む背景には、消費者の間で高まる健康志向に加え、米中対立や新型コロナなどの影響により、肉の供給が不足することへの危機感もある。さらに、習近平指導部が2060年までの「脱炭素化」を目標にする中、家畜を必要としない人工肉は温室効果ガスの排出量削減にもつながり、呂CEOも「国の脱炭素目標に大きく貢献できる」と強調していた。
ハロウィンの起源はここ、アイルランド「悪魔の洞窟」
2021年10月31日
古代ケルトの伝説が息づく遺跡、世界遺産にも推薦中

アイルランド、ラスクロハンにあるオエンナガット洞窟。古代ケルトにおいて中心的な役割を担っていたとは信じ難いほど控えめなたたずまいだ。悪魔が暮らす地下世界の入り口、ハロウィンの起源であるサウィン祭の発祥地として知られる。(RONAN O’CONNELL)
アイルランドの何でもなさそうな野原に大きな塚がある。今は羊たちが自由に歩き回っているが、2000年前なら恐怖におののいていたかもしれない。近くのオエンナガット洞窟に住むケルトの悪魔に、いけにえとしてささげられるためだ。 ギャラリー:100年前のハロウィン 写真7点 アイルランドの考古学者ダニエル・カーリー氏によれば、古代ケルト人はオエンナガット(ネコの洞窟の意)を、悪魔が暮らす「あの世」とアイルランドとを結ぶ通路と考えていた。そしてこの洞窟のほか一帯の遺跡群「ラスクロハン」は、ハロウィンの起源であるサウィン祭の発祥地だという。 カーリー氏は古代アイルランドのコノート王国の拠点だったラスクロハンの専門家だ。ラスクロハンの中心にある巨大な塚ではサウィン祭の時代、異教徒の壮大な神殿で動物がいけにえとしてささげられていた。ハロウィンの起源は、現在のような子供向けのイベントとは程遠く、ラスクロハンで行われていた血みどろの不気味な儀式にあるのだ。 アイルランドは現在、ラスクロハンをユネスコの世界遺産に登録することを目指している。そのため、ロスコモン県の農地に埋もれる、謎に包まれた5500年前のケルト人の拠点を、科学者や歴史学者が時間をかけて解読しつつある。
ハロウィンの起源とされる祭り
約6.5平方キロの豊かな農地に広がるラスクロハンには、240の遺跡がある。墳丘墓、円形のとりで、巨石記念物、線状の土塁、鉄器時代の聖域、そして、「地獄の門」と呼ばれるオエンナガットだ。 2000年以上前、ケルト人の間で自然崇拝が主流だったころ、ケルトの新年の祝いであるサウィン祭がラスクロハンで生まれたとカーリー氏は話す。お菓子を大量消費する現代のハロウィンに姿を変えたのは、1800年代にアイルランド系移民がサウィン祭の伝統を米国に持ち込んでからだ。 カナダ、マギル大学の准教授で、アイルランドの民俗学を専門とするドロシー・ブレイ氏は、ケルト人は1年を夏と冬に分け、その中に4つの祝祭があったと説明する。2月1日は羊の出産シーズンに合わせた春の祭り「インボルク」、5月1日は冬の終わりを告げる日「ベルテイン」で、露で顔を洗う、最初に咲いた花を摘む、装飾した木の周りで踊るといった習慣があった。8月1日の「ルーナサ」には、ケルトの王が司り、ルー神にささげる収穫祭が行われていた。そして、10月31日のサウィン祭で牧畜の1年が終わり、新しい1年が始まった。 ラスクロハンは町ではなかった。コノート王国には都市と呼べる中心地がなく、散在する田舎の土地で構成されていたためだ。ラスクロハンは王国の集会所であり、これらの祭りの重要な会場でもあった。特にサウィン祭の時期には、高台にある神殿を中心とした「活動の場」となり、神殿の周りにはコノートの有力者たちの埋葬地があった。 埋葬されている特権階級の人々がラスクロハンに住んでいた可能性もある。下層階級の人々は分散した農場に暮らし、祭りのときだけラスクロハンにやって来た。祭りは活気にあふれ、交易、宴会、贈りものの交換、ゲーム、縁談、戦争や平和の宣言が行われた。 また、儀式のためのささげものも行われた。ラスクロハンのツアーガイドで当地に関する著作もあるマイク・マッカーシー氏によると、ささげものはアイルランドの地下世界の魂に向けられたものだという。ティル・ナ・ノーグとも呼ばれるその謎めいた地下世界には、ケルトの悪魔やレプラコーンをはじめとする妖精たちが暮らしていた。サウィン祭のとき、これらの悪魔の一部がオエンナガット洞窟を通って脱出した。 「サウィン祭はこの世とあの世の見えない壁が消えるときでした」とマッカーシー氏は説明する。「恐ろしい異界のけだものたちが現れ、周りの風景を破壊し、冬に備えたのです」 ケルトの人々は彼らが農作業を手伝ってくれることに感謝しながらも、怒りを買うことを恐れ、丘の上や畑に儀式用の火をともして身を守った。悪魔が住む世界に引きずり込まれないよう、人々は悪魔の仲間であるグールに変装したとマッカーシー氏は話す。それから2000年のときを経て、世界中の子供たちがハロウィンにこの伝統を守っている。 これらの魅力的な伝説、そして、その伝説が息づく広大な遺跡があるにもかかわらず、ラスクロハンを車で通過しても、放牧場しか見当たらない。1万年以上前から人が居住していたアイルランドは歴史的遺跡が非常に多いが、その多くはほとんど、あるいは全く知られていない。何世紀も前に放棄された後、自然にゆっくり取り込まれ、地中に隠れている遺跡もある。 ラスクロハンもその一つで、まだ発掘されていないものとしてはヨーロッパで最大の王家の遺跡とも言われている。ラスクロハンは一度も掘り起こされていないだけでなく、記録に残されているアイルランドの歴史より古い。 アイルランドの人々は何世紀も前から、この場所にラスクロハンがあると信じていたが、アイルランドの研究チームがリモートセンシング技術を使い、地中にある考古学的な秘密を明らかにしたのは1990年代に入ってからだ。 「ラスクロハンで用いられてきた手法の素晴らしい点は、破壊を伴わず、土のモニュメントをいくつも発見していることです」とカーリー氏は話す。「(そして今)ターゲットを絞った発掘が可能になりました。発掘に付きもののダメージを抑えながら、研究課題に答えることができるでしょう」
衆院選投票始まる 経済政策、政権運営に審判
2021年10月31日
第49回衆院選は31日午前7時から全国各地で投票が始まった。新型コロナ対策や格差是正を含む経済政策が争点。大勢は深夜にも判明する見通し。就任したばかりの岸田文雄首相(自民党総裁)の政策だけでなく、9年近く続いた安倍、菅両内閣の政権運営にも有権者の審判が下る。 投票したら割引…全国に広まる「センキョ割」参加店が最多
投票は午後8時に締め切られ、即日開票される。一部地域では投票の締め切り時間が繰り上げられる。期日前投票は、20日から29日までに小選挙区で1622万人超が投票した。 衆院選は小選挙区289議席、比例代表11ブロック176議席の計465議席を争う。立候補者1051人は、現行制度の下で最少となった。
函館市の期日前投票所で12歳の男の子が小選挙区の投票箱に投票 “有効票”に
2021年10月31日
函館市内の衆議院選挙の期日前投所で、選挙権のない12歳の男の子が投票するという事態が起きました。この投票は有効だということです。 函館市の選挙管理委員会によりますと、30日午後5時前、函館市港町のショッピングセンターに設けられた期日前投票所で、12歳の男の子が50歳の母親の代わりに小選挙区の投票用紙を受け取り、投票を行いました。 その後、比例代表と国民審査の投票で、現場の担当者らが名前や年齢に違和感を覚え、投票用紙を渡すのを止めました。 男の子は父親と一緒に投票所に来ていて、父親は、妻が体調が悪く来られなかったため、代わりに投票させようと妻の入場券を息子に渡したと話しているということです。 市選管は、小選挙区の投票用紙を渡す際に混んでいたこともあり、最初の受付係や名簿対象係、用紙交付係での確認が不十分で見落としたとしています。 また、男の子が投票した小選挙区の投票用紙は、有効票として扱われるということです。 31日の投票日には、本人確認と合わせて、来場者を目で見て間違いがないか確認するなど、再発防止を徹底すると話しています。
年間4万円以上の負担増に 相次ぐ値上げで
2021年10月31日
日本では今、電気代やガソリン代の値上げがその足かせとなっています。こうした値上げがわたしたちの暮らしにどう影響するのか。第一生命経済研究所の永濱利廣さんにお話を伺います。 高島) まず気になる電気代を見ていきましょう。 板倉) こちらは東京電力管内の標準的な家庭の電気料金なんですが、今年1月は6317円だったのが、そこからどんどん右肩上がりで上がっていき、11月には7371円、12月は7485円ということで、今年1月と比べると1000円以上も値上がりするということなんです。 高島) 8月以降から急激にぐっと上がってる印象ありますが、永濱さん。どうしてこの電気代これだけ今上がっているんでしょうか。 永濱さん) ずばり原油価格が上がってるから。そのメカニズムとしては、発電の最大の燃料というのは天然ガスなんですが、ただ日本の場合その天然ガスの輸入の価格っていうのは原油価格に応じて決まってきます。 その原油が上がると結果的に天然ガスが上がって、遅れて電気料金が上がると。 高島) 原油とセットになって値段が決まってくるということなんですね。こうした流れというのは世界的なものなんでしょうか? 永濱さん) 今世界的にコロナ後で需要が回復している一方で、なかなか産油国の原油の増産では追いつかない状況なので世界的に化石燃料上がってます。 高島) そうなると心配なのがこれから冬を迎えます、暖房などを使うシーズンになりますから。電気代、その家計の痛手というのがどのくらいなるのかというのは。 永濱さん) 第一生命経済研究所の試算なんですが、電気だけではなくて、ガスとかガソリンとか、そういったのも化石燃料も全部含めて去年2020年に比べて、今年2021年の平均的な家庭の年間の負担が4万6000円増える。恐らく2021年、2022年以降も上がりますから、多分さらに増えると思うんですね。こうなると消費にやっぱり影響が出てくると思いますし、今年は更に冬はラニーニャ現象で寒くなるということなんで、今年の冬は気温だけじゃなくて、お財布にも非常に厳しい、冬になるのかなと。 高島) お財布が寒くなったその冬、乗り越えるためには、このほぼ5万円という増額どこを削っていけば? 永濱さん) 最も効果がありそうなのが今、逆に携帯料金が下がっているので、携帯の契約の見直しをしたりとか、あとは電気ガスも契約を見直せばちょっと安くなる可能性があるので、そういった工夫はできるかなと。 高島) 今年は特に携帯料金を見直す必要があるっていう感じかもしれないですね。そして、この電気代の値上げ、いつごろまで続くんでしょうか。 永濱さん) 電気料金というのは、先ほど言った通り、化石燃料に遅れて動くんです。具体的に言うと、3カ月前から5カ月前までの輸入化石燃料の値段に応じて上がります。そうなると、少なくともあと半年近くは、さらに電気料金が上がる可能性が高いかなと。 高島) 今も上がってるわけで、それが更に遅れてくる? 永濱さん) これが遅れて3カ月後、5カ月後上がるってことです。 高島) 原油価格の高騰の影響で言いますと、ガソリン代もこのように8週連続で値上がりしているわけですが、閑歳さん、このあたり家計簿に影響はあらわれているんでしょうか? 閑歳孝子さん) まさにあらわれていて、年始ぐらいから徐々に上がり続けています。今と年初を比べると大体1.2倍ぐらいまでガソリンの価格が上がっている。ただ一方で、電車・飛行機などそういう移動の手段(にかける費用)も最近上がっているので。 外に出たいって欲求と単価の上がりというのが同時に来てると見ています。 高島) 永濱さんは、原油価格の高騰の影響、他には、どういったところに出てくるんでしょうか。 永濱さん) 分かりやすいのは食卓です。 高島) 食卓は家計に直結してますね。 永濱さん) お米以外、ほとんど上がると考えたほうがいい。例えば、魚の値段で言えば、船は重油で動きますから燃料費が上がります。運搬のためのガソリン代も上がる。さらに原油が上がると、温室ハウス。これも業務用ガソリンで温めたりする。これも値段が上がる可能性があり、野菜などの値段があがる。あとは納豆の容器とかタレの袋など、プラスチック系のもの。 あと、ガソリンの値段が上がると、海外では代替エネルギーとしてバイオ燃料の需要も増えるんです。その原料となる穀物の値段が上がる、例えばトウモロコシの値段が上がると、家畜のエサの値段が上がるので、乳製品の値段が上がったりとか。あと小麦の値段が上がれば、ケーキのスポンジの値段が上がるとか。大豆も上がりますから、納豆そのものであったりとか豆腐とか。 高島) ほとんどですね。こうしてみると、”お米だけ”っていう感じですよね。 永濱さん) お米をいかににたくさん食べるか。 高島) 商品の値段としても上がってくるんでしょうか。 永濱さん) 恐らく、全部は上がらないと思う。あまりにも値上げしてしまうと売れなくなってしまうので、かなり企業も負担するのかなと。具体的に言うと、値段は変えないで量を減らすとか。例えば魚とかは、高いサンマを使わないで別の魚にするとか。ただ企業への負担は、回り回ってそこで働いてる人のお給料が減るとか、雇用が奪われたりとかする。原油が上がるってことは何かの所に負担がいくということ。 板倉) 産油国は原油価格高騰を抑えるために産出量を増やしたりとかできないですか? 永濱さん) 実は産油国では、増産をしようとしているが、それが十分うまくいっていない。今、世界的に「脱炭素」にかじを切ってるわけです。ものすごい野心的な目標を立てているので、そういう中で特に、中小の産油国になかなか投資のお金が入っていかない。増産をしようとしても、増産ができない。アメリカのシェールオイルにもお金が入っていかない。そうすると増産しようとしてもなかなか出来ない。これも原油価格がより上がっている要因。 高島) 打つ手はないんでしょうか。 永濱さん) 産油国のOPECプラス会合があり、そこで仮に「さらなる増産」と決まったら下がるかもしれない。それがないのであれば、やはり日本が海外と協力して産油国に増産の要請をするとか、あとは日本も原油の備蓄を持っているので、それを放出するとか。 高島) しばらく値上がりが続く印象ですが、見通しは? 永濱さん) 原油の需要としては、やはり北半球の冬が過ぎて春ぐらいになれば、需要が下がってくる可能性あります。そのタイミングで原油価格が落ち着いてくることを期待したいなと思います。
