医療従事者にまず接種 高齢者、基礎疾患保持者に拡大 ワクチン接種で政府分科会
2020年12月24日
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(尾身茂会長)は23日、新型コロナワクチンの優先接種の対象者や接種の進め方についてとりまとめ案を提示した。感染者に頻繁に接する機会がある医療従事者らにまず接種し、次に高齢者、その次に高齢者以外で基礎疾患のある人と高齢者施設の職員らに対象を広げる。高齢者は「65歳以上」とし、基礎疾患については慢性の呼吸器疾患や心臓病、腎臓病、がんなどと、肥満の程度を示す「体格指数(BMI)」が30以上で通院・入院している人らを対象とする方向で調整。来年1月中に最終案を確定する。 【図解でおさらい】緊急性の高い13症状 米製薬大手ファイザーは今月18日、開発したワクチンの薬事承認を厚生労働省に申請。同省は来年2月までに承認の可否を判断する方針で、こうした動きも踏まえて全国の自治体にワクチンの接種体制の構築に向けたスケジュールを示した。 それによると、最優先する医療従事者や救急隊員、保健所職員らで感染者に頻繁に接する機会がある人(約300万人)については、来年3月中に優先接種を始められる体制を確保。これに先立ち、ワクチン接種による体調の変化の有無などを調査するため、2月下旬~3月上旬に医療従事者約1万人を対象に先行接種できるようにする。 3月下旬~4月上旬には、65歳以上の高齢者(3000万~4000万人程度)向けに優先接種を開始できるよう体制を構築。基礎疾患のある人への接種は高齢者への接種の進み具合を確認しながら4月以降に進める。
給油所、厳しい年の瀬 帰省や観光、期待できず
2020年12月24日
資源エネルギー庁が23日に発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの店頭価格は、全国平均135円40銭(21日現在)で、前週から70銭値上がりした。年末年始の需要期を控え、前年の同じ時期より約13円安く、消費者の財布には優しい。ただ、新型コロナウイルス感染再拡大で帰省や観光の自粛が予想され、各地の給油所は厳しい年の瀬を迎えることになりそうだ。 【グラフ】新型コロナウイルス 都道府県別感染者数・死者数 石油元売り各社が加盟する石油連盟の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は、17日の記者会見で、コロナ流行の影響で移動自粛が広がった今年の8月を参考に、年末のガソリン需要について「(前年比)86%程度まで落ちる」との見通しを示した。 多くの給油所では、夏のお盆時期と年末年始は最大の稼ぎ時だ。長野県内の国道沿いにある給油所では、年末年始は帰省・観光での利用客が約3割を占めるが、経営者の男性(77)は「期待できない」と話す。11月半ばから続くガソリン価格の上昇傾向についても、利用客が減る中では小売価格への転嫁が難しく、利益を圧迫するという。 観光支援策「Go To トラベル」が28日から来年1月11日まで全国で一時停止される。この男性は「命が大事だから仕方がない。旅館や飲食店に比べれば、給油所は(コロナの影響は)少ない方だ」と諦め口調で話した。
クリスマスの乾杯飲料にも鬼滅効果 「鬼滅の刃シャンメリー」が大幅増加 トンボ飲料
2020年12月24日
「鬼滅の刃」効果で缶コーヒー、即席麺、チョコバー、ガムなど多くのコラボ商品が売れる中、クリスマスの乾杯飲料として知られる「シャンメリー」もその恩恵にあずかっていた。 “クリスマスにシャンメリー”の発祥の地とされる富山県に本社を構えるトンボ飲料は今年、「ポケモン」「名探偵コナン」「ドラえもん」の各キャラクターをあしらったオリジナルラベルとともに「鬼滅の刃」のオリジナルラベルを発売したところ10-12月のシャンメリー販売数量は前年同期比70%増を記録した。 「『鬼滅の刃シャンメリー』は当社シャンメリーの中で過去最高の販売数には届かなかったものの、近年の販売数と比較すると巣ごもり需要などの影響もあり大幅に増加した」(トンボ飲料)という。 シャンメリーは、全国シャンメリー協同組合の登録商標で組合に加盟する全国の中小企業がクリスマスに向けて製造する炭酸飲料。 「中小企業の生産分野品種」として法律に定められているため大企業は生産しておらず、全国シャンメリー協同組合加盟の地元中小企業が製造する限定品でもある。 360mlガラス瓶と“ポン”という開栓音のするキャップが特徴で子ども用のイメージが強いが、世代を超えて家族で楽しめるノンアルコール飲料としても適している。 シャンメリーの原型の誕生は1947年にさかのぼり。戦後間もない東京で進駐軍が楽しげに飲むシャンパンをヒントに、東京の飲料会社が製造を開始したのがはじまりと言われている。 当時は、お酒ではないシャンパンとして「ソフトシャンパン」と呼ばれていたが、フランス政府から「シャンパン」の名称の使用禁止を求める動きが起こったため、それに替わる名称として1972年に「シャンパン」の「シャン」と「メリークリスマス」の「メリー」を合わせてシャンメリーが考え出された。 シャンメリーは当初、夜の歓楽街の料飲店が販路で大人向けのソフトドリンクやお土産物として販売されていた。 シャンメリーがスーパーに売られクリスマスの定番になったのは、トンボ飲料の翠田康志氏(現・会長)が開栓時の“ポン”という賑やかな音や炭酸のきらびやかなイメージはホームパーティにも適していると大手スーパーに提案したことが契機になったとされる。
感染力7割増し、欧州各国でもコロナ変異株 英国から
2020年12月22日
感染力が従来より最大7割強いとされる新型コロナウイルスの英国の変異株がイタリアやデンマークなどでも見つかり、欧州各国は20日、入国規制の強化に乗り出した。欧州はクリスマス休暇で人の移動が増える時期にあたり、感染再拡大への警戒感が強まっている。 【写真】「もう元には戻れない」コロナ感染、涙を流した住吉美紀 イタリア保健省は20日、数日前に英国から航空便でローマに到着した乗客から変異株が見つかったため、隔離したと発表した。世界保健機関(WHO)によると、英国と同じ変異株がデンマークで9件、オランダ、豪州で1件ずつ確認されたという。従来より重症化しやすいという証拠は見つかっていないという。 現地報道によると、フランスは20日、英国からの入国を21日午前0時から48時間、鉄道と空路で、いずれも禁じることを決めた。英国への出国は規制しない。ドイツも近く、航空便の受け入れを停止する方針だ。このほか、イタリアやベルギー、オランダやオーストリア、ルーマニア、ブルガリアなどが英国からの入国を規制する。 英国政府は20日、ウイルスの遺伝情報を調べた結果を明らかにした。変異株は9月に出現し、11月半ばまでは市中での広がりは少なかった。11月後半にロックダウン(都市封鎖)を導入したにもかかわらず、ロンドン南東のケント州で感染率が下がらなかったことから保健当局が調査。変異株による感染例が増えていたことが明らかになった。その後、この変異株がロンドンや周辺地域で広がっていることを突き止めたという。欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、変異株がすでに英国以外にも広がっている可能性があるとしている。 AFP通信によると、欧州連合(EU)の専門家は、開発されたワクチンは変異株にも有効だとの結論に達しているという。
モデルナのコロナワクチン、米国で接種開始
2020年12月22日
米コネティカット州の病院で21日、米製薬大手モデルナ(Moderna)が開発した新型コロナウイルスワクチンで同国初となる接種が、医療従事者らを対象に行われた。 【写真】接種を受け歓喜する人 接種の様子は生中継された。接種を受けた看護師の一人は「興奮している。自分は恵まれていると感じる」と語った。 米食品医薬品局(FDA)は18日夜、モデルナ製ワクチンの緊急使用許可を発表。世界で最も新型コロナウイルスによる被害が大きい米国では先週、米ファイザー(Pfizer)と独ビオンテック(BioNTech)の製薬2社が共同開発したワクチンの接種も始まっていた。
EU規制当局、ファイザーとビオンテックのコロナワクチン承認
2020年12月22日
(更新)欧州医薬品庁(EMA)は21日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が共同開発した新型コロナウイルスワクチンを承認したと発表した。これにより、欧州連合(EU)内での同ワクチン接種が数日以内に始まる可能性が高まった。 【図解】新型コロナウイルスの英国での感染者と死者数の推移 EMA長官はオンラインで行われた記者会見で、「EMA科学委員会がきょう会合を開き、ファイザーとビオンテックが開発したワクチンのEU内での条件付き販売承認を勧告したことを発表でき、うれしく思う」と述べた。 さらに同長官は、主に英国で見つかっている同ウイルスの変異種について、ファイザーとビオンテックが開発したこのワクチンが有効でないことを示す証拠は現時点ではないと話した
EUのワクチン価格「暴露」 1回分225~1860円―ベルギー閣外相
2020年12月22日
欧州連合(EU)欧州委員会が加盟国を代表して製薬各社と事前購入契約を結んだ新型コロナウイルスワクチンの価格が、ベルギーの閣外相がツイッターにうっかり投稿したことで「暴露」された。欧州委は守秘義務を理由に公開を拒んできたが、1回分当たりの契約価格は日本円で約225~1860円とみられ、製薬会社によって大きな開きがあることが明らかになった。
ベルギー紙ラーツテ・ニュース(電子版)が17日、報じた。予算担当のデブレーケル閣外相が野党からワクチン予算の追及を受ける中、政府の購入数や金額の一覧表を投稿。EUが確保した6種類のワクチンの契約価格が判明した。
約30分後に削除されたが、同紙が保存したツイッターの画像によると、1回分の価格は、当面は利益を得ない方針を示す英アストラゼネカが1.78ユーロ(約225円)と最安。米モデルナが18ドル(約1860円)と最も高かった。英米で既に接種が始まり、EUでも21日に販売承認勧告が出る見通しの米ファイザーのワクチンは12ユーロ(約1520円)だった。
ワクチン確保には巨額の公費が投じられるだけに、透明性を訴える欧州議会やメディアから価格公開を求める声が強まっていた。欧州委報道官は18日の記者会見で、「暴露」への直接の言及は避けたが、「価格が明らかになれば、交渉担当者の立場が弱まる」などと述べ、守秘義務は公益にもかなうと主張した。
欧州委がこれまでに確保したワクチンは6種類で計約20億回分。加盟国は人口比に応じた数量を承認後に購入する。EUでは27日からファイザー製の接種が始まる見通し
英旅客機の乗り入れ禁止 コロナ変異種で―欧州各国
2020年12月22日
オランダ政府は20日、英国で新型コロナウイルスの変異種が見つかったことを受け、英国からの旅客機の乗り入れを同日から1月1日まで禁止すると発表した。ベルギー、イタリアも同様の措置導入を表明するなど、欧州に変異種への警戒感が急速に広がっている。
コロナ変異種、ロンドン再封鎖 強い感染力、Xマス緩和撤回―英
オランダ政府は声明で、変異種は「(従来種よりも)簡単に素早く感染拡大すると考えられ、検出も難しい」と指摘。詳細が分かるまで「持ち込まれるリスクを最小限に抑えるべきだ」と判断した。さらなる対応策を今後ほかのEU加盟国と協議する方針も示した。
一方、ベルギーのデクロー首相は20日、地元テレビで、「予防的措置」として英国からの渡航者受け入れを同日深夜から少なくとも24時間停止する方針を明らかにした。旅客機だけでなく、英仏海峡を渡る鉄道も対象となる。
また報道によると、ドイツやフランスも英国からの旅客機乗り入れ禁止を検討しているという。
「完全離脱」カウントダウン 貿易交渉、なお溝 英EU
2020年12月22日
英国が欧州連合(EU)を完全に離脱する31日まで、21日で残り10日。 【図解】英、EU離脱後の流れ 今年1月末の離脱後も事実上の残留状態を続けてきた英国に政治、経済、社会の各面で大きな変化が訪れる。EUとの自由貿易協定(FTA)交渉がのるかそるかの最終局面を迎える中、波乱含みのカウントダウンが始まった。 EU離脱は2016年の国民投票で小差で決まった。今年3月に始まったFTA交渉は、英国に引き続き影響力を行使したいEUと、離脱で回復した「主権」を強調する英国が激しく対立。双方は意地の張り合いとなっており、EU本部があるベルギーの首都ブリュッセルで19日行われた集中協議でも、漁業などの懸案で溝が残った。 英国は1月末にEUを離脱したが、年末までの「移行期間」中はEUの自由貿易圏に属し、EUの法令に従っている。この措置が終わる前に後継のFTAをまとめ、一体化が進んだ英国とEUをなるべくスムーズに切り離すのが課題だ。 英BBC放送によると、英EUが妥結できるか否かは「クリスマス前」に決まる公算が大きい。 交渉が決裂すれば、英国とEU主要国ドイツやフランスとの貿易には約半世紀ぶりに関税が復活し、新型コロナウイルスの感染拡大で冷え込んだ景気は二重の打撃を受ける。英EU間の物流が滞り、英国内で生鮮品や医薬品が不足する事態も予想されるが、ジョンソン英首相は「どうなろうと英国は力強く繁栄する」と、けんか別れも辞さない強気な構えのままだ。 FTAの成否にかかわらず、英EUは労働者らが自由に行き来できる取り決めを年末で原則終了する。外交・安保面でも英国はEUの政策にしばられず、別の道を歩きだす。
安倍前首相を任意聴取 秘書を略式起訴へ
2020年12月22日
安倍前首相側が主催した「桜を見る会」の前夜祭をめぐり、東京地検特捜部が、安倍前首相から任意で事情を聴いていたことがわかった。 関係者によると、東京地検特捜部は21日夜、東京都内で安倍前首相の任意聴取を終えていて、安倍前首相は、関与を否定したものとみられる。 特捜部は、安倍前首相の刑事責任を問うのは難しいと判断しているものとみられ、不起訴になる見通し。 「桜を見る会」の前夜祭をめぐっては、安倍前首相側が補てんした参加費と実費の差額が、2019年までの5年間で910万円余りとみられ、一切の費用が政治資金収支報告書に記載されておらず、不記載額は3,000万円以上にのぼるとみられる。 特捜部は、政治資金規正法の「不記載」の疑いで捜査していて、安倍前首相の公設第一秘書を週内にも略式起訴する方針。
