今年2月の「実質賃金」11か月連続で減少 冬のボーナス“最大の伸び幅”も物価上昇に賃金追いつかず
2023年04月07日
物価の変動を反映した働く人1人あたりの「実質賃金」が11か月連続で減少したことがわかりました。 厚生労働省によりますと、基本給や残業代などを合わせた働く人1人あたりの今年2月の現金給与の総額は27万1851円でした。前の年の同じ月から1.1%増え、14か月連続の上昇となりました。 また、冬のボーナスは1人あたりの平均額が39万2975円で、前の年から3.2%増えました。冬のボーナスはデータの比較ができる2005年以来、最大の伸び幅です。 一方、物価の変動を反映した「実質賃金」は前の年の同じ月と比べて2.6%減り、11か月連続の減少となりました。 厚労省は「ボーナスは増加傾向であるものの、物価高に賃金が追いついていない状況が続いている」としています。
世界経済見通し「先進国の9割で成長率低下」「1990年以降で最も低い」…IMF専務理事
2023年04月07日
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は6日の講演で、「2023年は先進国の9割で成長率が低下すると予測している」と述べた。ロシアのウクライナ侵略や高止まりするインフレ(物価上昇)で経済の回復力はなお弱いとの見方を示した。 【グラフ】中国のGDP、昨年は政府目標を大幅に下回る
IMFは11日に新たな世界経済見通しを発表する。ゲオルギエバ氏は「23年の世界経済の成長率は3%未満になり、今後5年間、3%前後で推移する」との見通しを示し、「1990年以降、最も低い成長見通しだ」と語った。
インフレを抑えるため、各国の中央銀行が金融引き締めを続けていく必要性を強調した。一方で、米中堅銀行の経営破綻を念頭に、「金利が上昇する中で、リスク管理の失敗と監督の失策が表面化した」と指摘した。金融不安が広がった場合に、流動性の供給を通じて対処する必要性も示した。
明治安田生命「パパ産前休暇」、JR九州は祝い金最大50万円…少子化対策に企業本腰
2023年04月07日
政府の「次元の異なる少子化対策」に呼応して、企業の間で従業員の出産・子育てを支援する動きが広がっている。新たな休暇制度の創設や、職場全体での育児の応援など取り組みは多岐にわたる。ただ、配偶者の休暇取得率はなお低調で、職場の理解や協力は欠かせない。(遠藤雅) 【グラフ】少子化背景にランドセルは高額に
明治安田生命保険は2024年度から、男性職員を対象に、配偶者の出産予定日の8週間前から取得可能な「パパ産前休暇(仮称)」を導入する。配偶者の出産前に入院準備や、出生児の兄弟・姉妹の世話などに活用してもらう。期間は1週間程度を想定している。
これまでは出産前に休むには年次有給休暇(有休)を消化していたが、別枠で休暇を取得できる。共働き世帯が増えるなか、出産前から男性が積極的に家事や子育てを担うことで、配偶者の負担を軽減し、出産を前向きに受け止めてもらえるようにしたい考えだ。
花王は今年から、男女ともに対象とした「有給育児休暇」を新設した。10日間の育休を必ず取得するよう必須の休暇制度にしたのが特徴だ。育児期の短時間勤務制度も取り入れ、会社全体で育児しながら働ける機運作りに取り組んでいる。
育児のための休暇や時短勤務を行う当事者だけでなく、職場の同僚に目を向けたのが、三井住友海上火災保険だ。今年度から、育休を取得した社員の同僚に一時金を支給する「育休職場応援手当」(同僚1人あたり3000円~10万円)を始める。同僚にも恩恵を与え、職場全体が育休を快く受け入れる環境を目指す。
柔軟な働き方は、出生率の向上につなげる効果があるとの見方もある。伊藤忠商事が勤務時間を朝に移したところ、21年度の社内出生率が1・97にまで上昇したという。育児・子育て支援を目的に進めた働き方改革ではないが、早朝勤務や午後8時以降の就業の原則禁止などを取り入れたところ、共働きでも子育てがしやすくなる効果があったという。
出産や子育てに対しては、経済的な負担を懸念する声も根強く、政府は児童手当について所得制限を撤廃する方向で検討に入った。多子世帯を支援する狙いがある。企業でも、JR九州が24年4月から、従業員への出産祝い金を現状の一律1万円から大幅に増額する。第1子は30万円、第2子は40万円、第3子以降は50万円とする方向だ。
10兆円超えもいら立つ大株主 ヨーカ堂改革、理解得られず
2023年04月07日
セブン&アイ・ホールディングスの売上高が国内小売業で初めて10兆円を超えた。 ただ、けん引したのは海外コンビニ事業。国内では十分な相乗効果が発揮できない非中核事業を多く抱える。「物言う株主」は傘下のスーパー大手イトーヨーカ堂(東京)の改革にもいら立ちを隠さず、5月の定時株主総会に向けて圧力を強める。 【図解】セブン&アイの23年2月期決算 セブン&アイは先月、経営不振のヨーカ堂について、3年後までに30店超を閉鎖すると決断。祖業の衣料事業からの撤退も打ち出した。 しかし、グループからの切り離しを求めてきた大株主の米投資ファンド、バリューアクト・キャピタルは「市場に混乱と失望を与えた」と批判。「ガバナンス(企業統治)の失敗に責任を負う」として、セブン&アイ取締役14人のうち井阪隆一社長ら4人の続投を認めないとする株主提案を突き付けた。 井阪社長は、6日の記者会見でヨーカ堂の改革プランを実行することが「一番重要だ」と述べた。バリューアクトが回答を求めていた企業価値向上策などの質問には正面から答えず、経営側の役員選任案が固まる今月中旬に最終回答するとかわした。 非中核事業では、不振が続く百貨店子会社そごう・西武(東京)が海外ファンドへの売却手続き中。旗艦店である西武池袋本店に家電量販大手ヨドバシカメラを出店しようとする海外ファンドの計画への地元などの反発は強く、譲渡手続きが完了していない。 セブン&アイは6日、高級衣料品店を展開するバーニーズジャパン(東京)の譲渡も公表し、非中核事業の売却を進めている姿勢は強調した。しかし、大株主が求めるコンビニ事業への経営資源集中とは開きが大きく、対立は続きそうだ。
ローソン、「実質半額」コーヒーサブスクの勝算 1杯50円でも痛くないワケ
2023年04月07日
コンビニ業界の大手、ローソンが、コーヒーのサブスクサービスを地域限定で開始し、話題を集めている。サブスクサービスはこれまでにもさまざまな試みがあったが、一部で失敗例も見られる中、ローソンは一体どのような点に勝機を見いだしたのであろうか。 【画像】コーヒーが「実質半額」 1日1回配信されるクーポンのイメージを見る ローソンは4月4日から、愛知県内の「MACHI cafe」展開店舗で「MACHI cafe Prime(マチカフェプライム)」というサービスを開始した。月額料金1500円を支払うことで、1日1杯、通常価格110円の「マチカフェコーヒーS(アイス/ホット)」を店舗で受け取れる。毎日利用すればコーヒー代が「実質半額」となることから、全国展開を期待する声でSNSが賑わった。 コーヒーサブスクの先行例として思い出すのが、JR東日本が展開する駅ナカコンビニ「NewDays」だ。当初、月額1800円・回数無制限のプランを提供していたが、1日に何度も受け取れるのが仇となったのか、今では利用回数に制限が設けられている新プランに移行している。 今回、大手コンビニ3社の一角であるローソンがコーヒーサブスクに乗り出したことで、競合のセブン‐イレブンやファミリーマートの動向にも注目が集まる。
フードサブスクは失敗続き?
コーヒーのサブスクは、いわゆる「フードサブスク」に分類される業態だ。サブスクと聞いてイメージされることが多い「視聴し放題」「聴き放題」な映画や音楽といったデジタルコンテンツ向けのサービスとはやや事情が異なる。フードサブスクは原価率が高いことから、食べ飲み放題というわけにはいかず「1日1回」といった利用制限が設けられているのが一般的だ。 例えば、牛角が2020年に実施した「焼肉食べ放題PASS」というサブスクサービスを覚えている人も多いだろう。これは、当時3480円だった食べ放題の「牛角コース」が1日1回、月額1万1000円で食べ放題になるというもの。約3回で元が取れるという、美術館や水族館の年間パスなどを参考とした料金モデルだったと推測されるが、あまりの人気ぶりで苦しくなったのか、1カ月で終売となってしまった。 フードサブスクでは、牛角の他にも定額制の食事サービスが数多く試みられてきた。しかし、原価率の高さや、利用者がヘビーユーザーに偏る問題など、さまざまな課題が指摘されており、計画が早々に頓挫してしまう失敗例も少なくない。そのため、飲食各社は「牛丼のトッピング」や「うどんの天ぷら」といったように、おおもとの食事を頼むことで注文できるサブ的な位置付けの商品に限ってサブスクを提供する慎重な例が増加している。 ただし、デジタルコンテンツでなければサブスクが成り立たない、と考えるのは早計だ。具体的な商品や実店舗のサービスを売りにするサブスクでも「美容系」は成功するケースが多い。その理由としては、化粧品の原価率が低いこと、またサービスの利用頻度が低下することで、ユーザーの利用権が消滅し、本来提供するはずであった商品や役務がそのまま利益になるというケースが多い点にあるといえる。 このように考えると、ローソンのコーヒーサービスも、いかに原価率や利用頻度を抑えられるかが問題の所在となってきそうであるが、コンビニという業態を踏まえると、それ以外の観点でも勝機はあるように思われる。
リニア実現へ「全力尽くす」 27年開業は困難 JR東海社長
2023年04月07日
1日付で就任したJR東海の丹羽俊介社長は6日、報道各社のインタビューに応じ、静岡県との協議が難航し、工事が遅れているリニア中央新幹線について、2027年の開業は「困難な状況」との認識を改めて示した。 【図解】リニア中央新幹線のルートと南アルプストンネルの着工状況 その上で、「できるだけ早く開業させたい。全力を尽くしていく」と強調した。 リニア計画を巡っては、静岡県が水資源への影響を懸念して県内での着工に反対。同社は東京―名古屋間の27年開業を目指してきたが、めどが立っていない。 丹羽氏は、新たな開業時期に関し「現時点で示すことはできない」と説明。地域の懸念解消に向け、「双方向のコミュニケーションを大切にしていく」と述べ、丁寧な説明を通じて理解を求める考えを示した。 丹羽氏は1989年入社で、国鉄民営化後の入社世代としてはJRグループ旅客各社で初の社長に就任。インタビューでは「安全輸送が最優先であることなど国鉄世代と共有するDNAを引き継いでいく」と決意を表明した。
「ごみ屋敷」把握、5千件超 自治体の38%、半数が未解決
2023年03月29日
大量のごみ、物品が屋内や敷地に放置された「ごみ屋敷」を2018年度以降に把握したことがあるのは全国の市区町村のうち38.0%で、総数は5224件に上ることが28日、環境省による初の件数調査で判明した。ごみ撤去など改善されたのは49.5%の2588件で、半数は未解決だった。ごみ屋敷は高齢化や社会的孤立、経済的困窮などが背景とされ、対応の難しさが浮かんだ。 家の中はごみ屋敷 3歳児死なせた8人家族「父親以外の成人は知的障害」家庭内で何が
放置すると近隣トラブルや環境悪化の原因となるため、環境省は調査結果を全国の自治体に周知し、対策に生かしてもらう。 環境省が全1741市区町村を対象に、昨年9月末時点の状況を聞いた。把握件数を都道府県別にみると、東京の880件が最多で、愛知538件、千葉341件と続いた。 改善した割合は広島が74.6%で最も高く、次いで愛知が72.9%。理由は「住人への助言・指導」「住人の転居・死去」「関係部署や機関との包括的支援」などだった。
来年度予算成立…「あっという間だった」自民党国対幹部が本音
2023年03月29日
来年度予算は28日、参議院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立しました。審議を振り返り、自民党国対幹部からは「あっという間だった」と与党ペースで進んだとの声が出ている一方、重要課題の議論は深まらなかったという指摘も出ています。
■来年度予算成立…自民国対幹部「あっという間に終わった」
過去最大の114兆円を超える来年度予算は参議院本会議で採決され、与党などの賛成多数で可決、成立しました。予算審議を振り返り自民党の国対幹部は「あっという間に終わった」と与党ペースで進んだと総括しています。 当初、野党側は「まずは高市大臣を辞職に追い込む」と意気込み、その後、岸田政権を追及するシナリオを描いていました。自民党幹部からも「高市さんはもうもたない、辞めざるを得ない」との弱気の声が出ていました。しかし、結局、逃げ切られる形となり立憲民主党のベテラン議員は「この予算委員会、岸田総理は相当楽だったろう」と話しています。
■防衛増税・少子化対策…重要課題は議論深まらず

岸田首相
与党ペースの議論で進んだ国会には、課題も残りました。 ある野党議員は「高市さんの問題に時間がとられ議論が深まらなかった」自民党ベテラン議員も「野党側の追及をうまくかわしたという面もあるが、議論すべき問題はしっかりやるべきだった」と指摘しています。 重要課題の「防衛力強化に伴う増税」や「少子化対策」などの議論が深まることはありませんでした。国会は予算審議を終え、4月の統一地方選・衆参の補欠選挙に向けた選挙モードに入ります。政府与党内からは、予算成立を受けて、岸田首相が衆議院の解散・選挙に踏み切るのではとの臆測も出るなど、与野党の神経戦が続く事になります。
戦略核情報提供、米も停止 新START、ロシアに通知
2023年03月29日
米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は28日、米国がロシアとの核軍縮合意、新戦略兵器削減条約(新START)に基づく戦略核兵器の情報提供の停止を決めたと報じた。ロシアに27日に通知したという。ロシアは既に情報提供を停止しており、核戦力の実態把握がより困難になる事態が懸念される。 ロシアが核攻撃に踏み切ったらアメリカはどこに報復するか? 米政権内で行われていた机上演習の衝撃的な中身
バイデン米政権高官は同紙に対し、ロシアによる条約の履行停止に対する最初の対抗措置だと説明。「ロシアが再び条約を履行するよう促すのが目的だ」と強調した。 ジェンキンス国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)がロシアのリャプコフ外務次官に情報提供の停止を伝達したという。
ベラルーシ、ロシア戦術核の受け入れ表明 「NATOに対抗」
2023年03月29日
ベラルーシは28日、ロシアによる戦術核の配備を受け入れると表明した。ベラルーシが配備される戦術核を管理することはないため、核拡散防止条約(NPT)に違反しないとしている。 ロシアのプーチン大統領は25日、ベラルーシに戦術核を配備することで合意したと表明。ベラルーシは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の軍備増強など、長年にわたる欧米諸国の圧力への対応としてロシアの戦術核を受け入れるとした。 プーチン氏は配備の期日などの詳細は示さなかったが、ベラルーシが受け入れを表明したことで、ロシアが1991年のソ連崩壊以来初めて国外に核兵器を配備する可能性に道が開けた。 ベラルーシ外務省は声明で「過去2年半にわたりベラルーシは米英のほか、NATO同盟国や欧州連合(EU)加盟国から前例のない政治、経済、情報の圧力を受けてきた」とし、ロシアによる戦術核配備は、ルカシェンコ政権の転覆を目的とした米国とその同盟国による圧力に対する保護になると表明。「国家安全保障上の正当な懸念とリスクを踏まえると、ベラルーシは自国の安全保障と防衛能力を強化することで対応せざるを得ない」とした。 ルカシェンコ大統領はロシアとの「連合国家」構築を長らく進めており、ロシアによるウクライナ全面侵攻に自国の軍隊を参加させていないものの、昨年2月24日の侵攻開始時にロシア軍にベラルーシ領の使用を許可した。ルカシェンコ大統領は31日に国政演説を行う。
